オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

2017.6/18 芦屋フィルハーモニー管弦楽団 第7回 定期演奏会

2017-06-18 18:49:44 | クラシック
 先週は、神大のサマーコンサートに行きましたが、その会場で芦屋フィル 第7回 定演のチラシを貰い、プログラムの最後に私の大好きな、ショスタコーヴィチのNo.5があったので、迷わず聴いてみました。チケットが1000円というのも有難いです。

 ■1)会場”芦屋ルナホール”について
 会場は、芦屋ルナホールです。着いてから気がついたのですが、このホールには、娘が小さいころバレエの発表会に出るので来たことがあるということです。阪急芦屋川を下車7分です。外はこんな感じです。

 大ホール(700名収容)でしたが、中は、こんな感じです。カルメン終了時。音も非常に良かった。

 定在波対策としては、舞台奥の横方向の2本の金色の円柱曲面と、側壁にある3本の縦方向の金色の円柱曲面である。観客側の側壁面ももっと曲率の大きい紺色の円柱曲面で構成されている。又天井は、一部を吹き抜けにして高くなっているので、定在波にも残響にも良い効果を期待できる。
 最近聴いたコンサートホールを並べてみると、
 4/25 "いずみホール”の大ホール    821席  音が良く響きも自然
 6/12 "神戸文化ホール”の大ホール  2043席  若干こもった感じ。
 6/18 "芦屋ルナホール"の大ホール   700席  残響は少し短めか。音がダイレクトに飛んでくる。非常に満足。   
 ということになるが、比較的小規模のホールの方が、私にとっては音がよく聴こえる。

 ■2)芦屋フィルハーモニー管弦楽団
 平成11年12月設立のアマチュアの管弦楽団で常任指揮者は、今回も指揮を執っておられる ”坪井 一宏”氏です。

 ■3)ミニコンサート
 14時から開演ですが、その前にクラリネットでミニコンサートをロビーで聴けました。以下は、13:40の光景

 ”星に願いを”、他3曲を聴きました。

 ■4)プログラム
 14時開演で、16時終了でしたが、プログラムは、以下

 ①歌劇 『魔弾の射手』序曲 ウェーバー
 ②歌劇 『カルメン』 組曲 ビゼー
 ③交響曲 第五番  二短調『革命』 ショスタコーヴィチ
 指揮 坪井 一宏 (②では、ヴァイオリンも披露)尚、②と③は秘密の関係がある。■7)参照。

 ■5)『魔弾の射手』の感想
 前回も書いていましたが、私は、ジャズファン、クラシックは門外漢ですので、感想といってもあてにはなりません。クラシックの良し悪しを論ずる程の見識はありませんので。

 ①歌劇 『魔弾の射手』序曲 ウェーバー  ~17分
 ボヘミアを舞台としたメルヘンを基に書かれたオペラ。領主の侯爵に仕える森林長官の2人の部下マックスとカスパールのマックスは、長官の娘アガーテと相愛だったが侯爵の命で射撃大会に優勝したものが、アガーテと結婚することとなる。マックスは玉が当たらないことに絶望する。カスパールは、狼谷で悪魔に頼みこみ、自分の玉の7発中6発が命中し、残りの1発は悪魔の望むところに命中するという魔弾を作る。しかし、当日は逆にマックスが魔弾で優勝し、最後の1発はアガーテに向かって発射されるが、森の隠者からかぶらされた花冠でアガーテは守られ、カスパールに命中し死ぬ。事情を聴いた侯爵は、激怒し、マックスの追放を命ずるが、隠者が現れマックスを許すように諭す。侯爵は従い、マックスとアガーテは結婚を許される。
 演奏の感想:最初は、荘厳な弦と管の交歓、これは、森の神秘を表す。その後、Hrの主体の賛美歌にも使用されるゆっくりした旋律が現れる。そこからは、不気味でスリリングな旋律、これは、悪魔の動機か?アップテンポに変わり、マーチ風の弦から管が加わった合奏。ここは、狼谷のシーンか?その後、Clと弦(ピチカート&弓)の交歓があり、テンポアップする。これは、アガーテのテーマ?一転、静かになる。ここは、カスパールの死?かマックスの絶望か?ブレーク後に、ダイナミックなクライマックスが来て、2人の結婚が許される。

 ■6)『カルメン』の感想 
  ②歌劇 『カルメン』 組曲 ビゼー
 カルメンは、最近、NHKのクラシック音楽会でも外人歌手も招聘したオペラで聴いたので、ストーリーは省きます。皆さんもご存知の方が多いでしょう。エスカミーリョが闘牛場に入った後、復縁を迫ったドン・ホセが、惚れたカルメンに指輪を投げつけられ、激昂したホセは、カルメンを刺し殺し呆然とするという、人類の普遍的なテーマです。今回は、9曲を演奏されましたが、1曲目、5曲目、7曲目、9曲目の感想を下記します。
 1曲目『第一幕への前奏曲』、2曲目『アラゴネーズ』、3曲目『第三幕への前奏曲』、4曲目『セギディーリャ』、5曲目『ハバネラ』、6曲目『ミカエラのアリア』、7曲目『闘牛士の歌』、8曲目『衛兵の交代』、9曲目『ジプシーの踊り』

 1曲目『第一幕への前奏曲』
  アップテンポのお馴染みの気忙しいテーマが、ほぼ全楽器で演奏されてから、弦主導のテーマへ。途中、CymやTGも加わって、これからカルメンが情熱的な歌で工員の男たちを魅了して争いを起こすことを予期させるような、メリハリの利いた演奏です。
 5曲目『ハバネラ』 (この曲と、次の6曲目で指揮者がVnを非常に美しく弾いた。)
  チェロの重厚でリズミカルなテーマで始まる。管(Fl、Cl等)がこれに続く。Tgも時に入る。民族音楽風でコミカルな舞曲風のテーマが繰り返され、コミカルに突然のエンディングを迎える。
 7曲目『闘牛士の歌』
  これもお馴染みのメロディがほぼ全楽器で演奏されてから、TbからTpへ移り、Tpの物憂げなセレナーデ風のテーマからマーチ風の力強い行進曲風のテーマで突然エンディング。
 9曲目『ジプシーの踊り』
  FLの軽快でリズミカルなテーマをFlと弦(ピチカート含み)で舞曲風に交歓していく。管は、ClからFgに移って、Tgやタンバリンも現れた後、Tpがアップテンポでテーマを奏してから、クライマックスへ突入する。シロホンも加わって、全楽器が爆発する。この爆発はアマチュアと言えど、凄い迫力であった。
 カルメンが終わり、『革命』を演奏する前の音あわせ時の舞台です。


 ■7)交響曲 第五番  二短調『革命』の感想⇒指揮者談、ここまでの大作は初めてとのこと。
 ③交響曲 第五番  二短調『革命』 ショスタコーヴィチ
 作品の構想に関しては今なお謎が多いが、2000 年のベンディツキーの論文をはじめ、近年「引用のカモフラージュ」について興味深い指摘がなされている。ショスタコーヴィチには1934 年来、エレーナというロマンスの相手がいた。エレーナは、1932 年に結婚したばかりのショスタコーヴィチが真剣に離婚を考えたほど熱烈に愛した女性であったが、作曲家に長女が生まれ、またエレーナが密告で逮捕されたことなどから、2 人の関係は終わったという。その後、1936 年に出所した彼女はスペインに渡り、著名な映画監督ロマン・カルメンと結婚する。「プラウダ批判」による絶望・恐怖と、エレーナへの愛ここからベンディツキーは秘められた「愛と死」のテーマを指摘し、「愛」の側面の音楽的根拠として、ビゼーの《カルメン》との関連を第1・第4 楽章で指摘した。そこでは冒頭からの明らかな引用を避けつつも、《カルメン》の音列・リズム・テンポ・調性を巧みに変化させている様子が観察されている。2003 年、2007 年に刊行されたショスタコーヴィチ新全集の解説でもこの解釈が踏襲され、さらに第2 楽章においても両者の関連性が指摘されている。さらに終楽章のコーダでは、ラの音(ロシア語では「リャ lya」)を連呼することによって、エレーナの愛称であった「リャーリャyalya」とロシア語で「私」を意味する「ヤー ya」が同化されている。(N響の2015.2月号での新主席指揮者パーヴォ・ヤルヴィの紹介の下に続く(中田朱美)さんのショスタコービッチNo.5の解説から)

 私は、今までスターリンを打倒する革命をひそかにテーマとして隠していると前回のブログで考えたと記載したが、最近調べたところの上記では、不倫の恋人との愛をNo.5に隠していたとは、驚きです!愛は革命より強し、とはこのことか??意外に艶っぽい。イヤハヤ参りました。この曲の作曲動機については種々の解釈があり真偽論争が決着していないということであるが、この辺に真実があるのかもしれませんね。そんなことは関係なく、私はこの曲が大好きです。いやより好きになりました。指揮者の坪井 一宏さんは、きっと上記を知っていて、②カルメンと、③No.5を選んだんでしょう。音楽的に聴いてこれを判る人は尊敬します。

 第1 楽章 モデラート ニ短調 4/4 拍子。
 変形したソナタ形式。呈示部では①序奏主題、②フリギア旋法(ラ―ソ―ファ―ミ♭―レ)の第1 主題、③これら2 つの主題からなる派生主題、④第2 主題と、4 つの個性的な主題が登場する。展開部の末尾は序奏主題と融合し、派生主題のユニゾンでクライマックスを迎える。再現部で第1 主題はもはや姿を現さず、《カルメン》〈ハバネラ〉の旋律へと変容した第2 主題が登場する。(中田朱美さんの解説)
 弦の勇壮なテーマで始まる。様々な楽器を経て、管(Fg~Hr~Ob)と弦のユニゾンから、Hr~Ceのパルシブなメロディに、Ob~Hpの綺麗な音色も加わり、やがて静かになり、Flが静かな問いかけを弦に投げ弦がそれに長いトーンで反応し、Clもそれに応えて、CeとCbの弓~ピチカートが不安を呼び覚まし、Tpのメロディを起爆剤にして、弦(Ce)のピチカート~弓の緊迫した演奏の後、管も加わって、Cymの号令と共に、行進曲風の爆発が起こる。その爆発にシロホンもティンパニーも連打で爆発。

 第2 楽章 アレグレット イ短調 3/4 拍子。スケルツォ。3 部形式。
 冒頭主題のあと諧かいぎやく謔味あふれるエピソードが続く。一瞬、フラメンコのリズムも。真中のトリオで流れるヴァイオリンからフルートの旋律は小鳥のさえずり。(中田朱美さんの解説)
こちらも弦の重厚なテーマで始まる。木管が活躍する舞曲、金管の祝典的なファンファーレの後、一転してVn~Flの美しいソロへ移って、後は弦と管の交歓後、木管のリズムで弦のピチカートからTpの高らかなファンファーレ、その後の打楽器(Sn~TIMP)からObが続く、ユーモラスで気取った感じの楽章。
 
 第3 楽章 ラルゴ 嬰ヘ短調 4/4 拍子。
 一転して葬送行進曲風で、3 つの主題と派生したエピソードがモノローグ的に流れる。追懐、哀しみ、慟どう哭こくなどの感情を映し出しているかのよう。(中田朱美さんの解説)
 Vnの静かな旋律から、哀愁を帯びた美しいテーマが奏される。民衆の苦しみを表しているような悲壮感が漂う。HpやTimpのアクセントを伴った弦と管のしめやかな何回かの交歓の後に、シロホンの高らかな合図とともに弦と木管の盛り上がりがあって、弦の静かなテーマを経て、Hpの物悲しいメロディでエンドとなる。ここは、民衆の苦しみと思っていたが、上記恋人との別れの悲しみかもしれない。

 第4 楽章 アレグロ・ノン・トロッポ
 ニ短調 4/4 拍子。緊迫した冒頭の第1 主題やその派生主題が、中間で登場する広大な第2 主題を経て、ファンファーレ的なコーダへと昇華する。(中田朱美さんの解説)
 最も有名な楽章。ティンパニーの行進のリズムとダイナミックなメロディは数々の映画で使われてきた。前半でテンポアップしてティンパニーの連打で一気にクライマックスで様々な楽器の爆発へ駆け上がるが、Hrソロのゆっくりとした優しいテーマの中間部となる。弦のメロディが消えうせる瞬間、Hpのアクセントを伴ったスネアーとTimpのリズムが現れ、そのリズムに乗って曲はまた盛り上がり、最後は”ラ”の連打音に乗って金管(Tp等)の高らかな吹奏の後、”レ”の強奏で爆発のエンディング。CDでは判らなかったが、バスドラの連打と思い込んでいたが、実際はティンパニーの連打の後、最後にバスドラが来る。これが”レ”なんですかね。エレーナの愛称”ラ”を連呼したのは、この頃彼女が出所してスペインへ渡れたことを安堵した勝利の雄叫びなんですかね。

 ■8)全体的な感想
 演奏者が音楽を楽しんでいることが、こちらにも伝わってくる熱気を感じた。小泉潤一郎氏ではないが、素晴らしいと感動した。③とアンコールの後に、ブラボーも飛び出した。こんなに素敵な音楽への熱い心のこもったプレゼントをくださった演奏者の方々に感謝!(金管等で少々ミスはあったにしても、この熱意あふれる素晴らしい演奏は感動に値する。)

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