オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

液晶TVの音の評価

2017-04-21 12:25:04 | スピーカー評価
 今回は、前回紹介したTV(ハイセンスHS55K220)についているスピーカーの音の評価をしたのでその話です。音楽番組を聴く場合は、イヤホンジャックからアナログアンプを通して620A系に繋いで聴くので、このTV内蔵スピーカーには期待はしていませんが、とりあえず評価しました。
 ■1)評価条件
 1回目は、2016.7.3に実施しましたが、これは、通常の聴く位置を想定して、TVから1.5mの距離でマイク高さは、43cmでF特を見ました。2回目は、2017.4.19に実施で、これは、近接でパルス応答を見ましたので、TVから0.6mの距離でマイク高さは、28cmです。2回目は、以下のような状況で、青色の小型三脚を使いました。


 ■2)TVで使っているスピーカー
 これは、マニュアルの仕様にも載っていませんが、TV裏面のスピーカーのあるところに空いている穴から推定すると、横20cmで縦6cmの小判型のコーン紙領域を持つスピーカーで、アンプのパワーは、10W×2です。

 ■3)F特の評価
 以下に、評価結果を載せます。

 左上がTVのトーンコントロール無し(低音+0、高音+0)ですが、低音は、120Hz位から20db/OCTで下がっており、高音は、8KHzから20db/OCTで下がっています。右上は、TVのトーンコントロールで、低音+5、高音+5にしたものですが、ほとんど変わりません。左下が、更に低音+10、高音+10にしてみたのですが、低音と高音が、3db位上がったようですが、基本的な傾向は変わりません。右下は、更にサラウンドを加えたのですが、F特は同じでした。40万の法則に照らし合わせると、上が8KHz落ちなので下は50Hz位まで伸びていれば、良いのですがそれは望めません。中心の630Hzから見ても左右対称にするには、低域がもう少し欲しいですね。

 ■4)トーンバースト評価
 これは、近接評価ですが、以下にデータを載せます。

 近接評価では、F特は、1KHz~2KHzにディップが見られます。又、低音は、120Hzから最初50db/OCTで急峻に落ちてから20db/OCTになります。少し離れた1.5mの距離では低音は上のように反射波が効いてなだらかになりますが、ユニット自体の実力はこっちです。トーンバーストの方は、100Hzでは、何とか4パルスに収まっていますが、1KHzでは、5パルス位になっています。5KHzでは、2パルスにはなっていますが、ー側が無くなっていたりして形は良くない。パルス応答から見ると、ダンピングが緩い応答なので、磁力が弱いことで制動が利いていないことが考えられます。

 ■5)音の印象
 液晶TVなので、TVの内部容積も小さく、内臓スピーカーでは、どのTVでも大した音は出ないと思います。しかし通常の番組を見ている限りでは、そんなに不満はありません。最初に書いたように、音楽番組(NHK教育で日曜の21時からやっているクラシック音楽館等)では、620A系で聴きますので、問題はありません。デジタル入力のできるアンプを買えば、光ケーブルでデジタルの音が聴けますが、まだそこまでやる気はありません。また、意外なことですが、例えばNHKの大河ドラマの昨年の”真田丸”や、”精霊の守り人 悲しき破壊神”でも、620A系で聴くと定位・位置・方向とか場所とかも判る位の迫真の音響が再現できますので、特に戦闘シーンではドキットする程のリアリティが感じられ、今時はTVでも凄く良い音響効果のシーンが聴け感動します。録音・通信技術の進歩は素晴らしいです。

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