the view ＠Club Quattro, Shibuya 05/28/07

かなり楽しみにしていたthe viewのライヴ。
Vo.のKyleが来日した矢先、足の怪我に菌が入り、緊急入院という事態が発生し、追加公演となった初日の福岡公演は中止。
その後MTVのイベントには出たものの再入院し、リーバイスのインストアは3人のアコースティック・ショーに切り替わり、正直今日の東京初日も間際まで行われるのかどうか不安だった。
ギリギリまでクリマンのサイトを確認していたが、何も発表されないので、どうやら大丈夫そうだと安心してクアトロに向った。
リハの都合とのことで開場時間は15分程押したが、東京だけでなく、全公演Sold Outというだけあって、アッという間にフロアは埋め尽くされ、サイドや後ろもギッシリだった。
RazorlightのSold Out公演よりも、多かった気がする。
整理番号はとても若い番号だったが、もの凄い状態になることが想像できたので、全体がちゃんと見える段差の上で見た。
10分押しでスタート。3人だけが最初に出てきてベースのKierenが “Sorry・・・” と呟いたので、一瞬まさか・・・という思いがよぎったが、すぐにKyleくん登場！　いやぁ、良かった良かった。
で、オープニング曲はアルバム同様 「Comin' Down」。盛り上がらない訳がない。
一気に人がドド～ンと前に押し寄せ、フロアはすごいことになっていた。
KyleのVo.はとても伸びがよく、コーラスはイマイチだったが、演奏はとてもしっかりしていた。
最初っから上半身裸のドラムスStevenの、とっても楽しそうにドラムを叩く姿が印象的で、正確なビートでしっかりと曲を支えているって感じがした。
3曲目の 「Wasted Little DJ's」 で早くもピーク？と思うほどの盛り上がり様。
この曲は、私がアルバムでいちばん好きな曲。ギターのイントロがカッコ良く、ぐわ～んと引きずり込まれて行った。
サビの “Astedwae ittlae ejaysdae～” に突入すると、ダイブの嵐。
メンバーもノリノリで、そんな光景を見てとても嬉しそうだった。
4人揃ったことが嬉しかったのだろう、ギターのPeterがKyleにキスをする一面もあって、なんかとっても微笑ましたかった。
途中で何曲かメインVo.をKierenに任せ、ポジションを交代。
楽器を持ち替える時、Kierenが足を引きずるマネをし、“ゴメン、冗談だよ” って感じでKyleの方を見ると、KyleはKierenのベースを弾く姿をマネしていたりするやんちゃっぷりに、彼らの仲良ささが伺えた。
Kierenが歌うチャメっ気たっぷりな 「Skag Trendy」 や、アップ・テンポの 「Wasteland」 の疾走感は、CD以上に勢いがあって気持ちを高揚させてくれて、床の揺れももの凄かった。
CD同様、間髪入れずにやった 「Typical Time」 では、KyleとKierenの息の合ったハーモニーを聴かせてくれた。
3人でアコギを弾いて歌った 「Face For The Radio」 でホッとひと息つかせ、「Same Jeans」 に突入。
Kierenのハープもいい感じに響き、“So！” とみんなで叫び、最高に楽しかった。
最後はコレっきゃないでしょ、って感じで 「Superstar Tradesman」。
演奏が終って、タオルやらピックやらをやたら投げまくっていたので、これはアンコールなしだな・・・と思ったら案の定、直ぐに客電が点いて終了。
Kyleは飛び跳ねたりすることも出来ず、殆んど直立不動状態で歌っていたし、きっとまだ完治していないだろうから辛かったと思う。
でも、そんな素振りを微塵も出さずにニコニコしていて、手を抜くことなくプレイし、本当に良くやったと思う。
日頃から不摂生なバンドだが、ライヴは惹き付ける魅力があり、何と言ってもその疾走感がたまらなく良かった。
1時間弱しかやらなかったのに、もの足りなさは全くなく、満足の行くとても楽しくて熱いライヴだった。