山羊のひとり言

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再読「幻の女」

2016-12-10 19:32:57 | ブログ
アイリッシュの「幻の女」を、一気に再読しました。
刻一刻と、迫りくる死刑執行日。なかなか、謎の女の姿が見えてきません。そのドキドキ、ハラハラ感は、読後も、しばらく余韻があります。
中学生の頃に読んだ記憶の通り、とにかく面白い。巧みな構成。丹念に描かれる登場人物たちの心の動き。そして、洒落た文章。単にサスペンスとしての名作というより、文学としての名作でもあると思います。
今年読んだ作品の中でも、あるいは、生涯を通じて読んだ作品の中でも、秀逸といって良いと思います。