栃木発「ちゃりあん」ブログ2

日常の「あたりまえ」を、より深く。

2017年・サクラ満開スペシャル!  大田原市内「桜の定点観察」第7週その1 2017.4.16

2017-04-18 23:31:05 | 桜の開花情報
4月18日、夕方から栃木県内でも強い雨と風に見舞われ


「満開」を過ぎたソメイヨシノはさすがに散り始めてしまいました。



「今年は開花が遅い」と言われたソメイヨシノですが


確かに近年の傾向としては遅かったかもしれません。


しかしながら、本来ならば、これが通常であっておかしくはないのです。



ただ、開花が遅くなれば



当然、散るのも早くなります。



とにかくソメイヨシノは気候、気象状況によって、その速さを早めたり、遅くしたりします。



口で物を語ることはありませんが


これが「桜も生き物」である証拠、なのです。



病気にもなります。



生きようと努力もいます。



でも、限界があります。



植えたら永遠に咲き続ける桜はありません。



いま立派に咲き乱れている樹も



来年には伐採、倒木しているかもしれません。



私が何度も訴えること・・・「桜が好き、というならば、もっと桜を愛でてください」



愛でる、というのは、ただ写真を撮ることではありません。



自分だけの「お気に入りの樹」を定めて



もっともっと、その木のことを知って、感じてください。



口をきかない桜の木が



なんらかのメッセージを与えてくれることでしょう。



宗教的なことではありません。



見えないものが・・・きっと見えてくるのです。



それは



キノコや穴が開いた樹幹の存在。



老いている樹が目の前に現れるはずです。



「満開の時は遠くから花びらだけを眺めていたが、樹と向き合うことで新たな発見があった」



桜を愛でる人が感じる、衝撃の瞬間がきっとあるはずです。



毎日眺めたほうがいい・・とは申しません。



けれども



もっと身近に桜を観察する習慣はぜひ持ってほしいと思います。


・・・・



例年、全国で巻き起こる「伐採反対運動」はそもそもおかしな話なのです。


私も、以前は行政の一方的な行動に怒りを感じておりました。



しかしながら、



定点観察を始めて、それが「住民のエゴ」であることに気づきました。



桜は勝手に咲いて、永遠にそこにあるもの・・・そう思い込んでいるからこそ、いざ伐採されてしまったときに慌てるのです。



桜の維持には莫大な費用が掛かります。



さくら市にように「桜守」というボランティア制度があっても



すべての桜を管理することはできません。



満開の「都合のいい時」だけ「桜を愛でる」のでは


老いてゆく桜を気づくわけがありません。




ソメイヨシノはもともと「野生種」ではありません。



すべてが人間の都合によって植えられたクローンです。


ですから



都市部の開発で伐採されてしまっても



「人間の都合で植えられている」以上、「人間の都合で切られる使命」を併せ持っていることを理解すべきなのです。



伐採されるのが不本意、というのならば



住民が協力して「守る」しかないのです。



いま「ソメイヨシノ60年問題」は現実のものになりつつあります。



60年で寿命を迎える・・・というのではなく



60年を経過すると存命率が格段に下がる、というもの。



それを上げるには・・・やはり人間が守ること・・・そこに尽きるのです。



来年は見られないかもしれない桜の木を



思う存分、観察してきました。



① 大田原市 美原公園 ソメイヨシノ









元気よく鳴いてます。


なかなか逃げようとしません。


よほど桜の「甘い香り」が気に入っているのでしょう、どんどんくわえて花弁を落としてゆきます。







満開期(後半)






パツパツ・・・







よくみると一部は散っています。







先端には緑の葉が見え隠れ。


つぼみの形をしていないことから


「葉桜」期への変わろうとしている目安となります。





花びらの中央部分が紅くなっているのが「間もなく散るサイン」です。





この標本木では



4月6日に先発隊の「開花宣言」を出しましたが



10日後の4月16日の時点でまだ「これから開花」するものがありました。




ソメイヨシノの開花から満開の日数は



関東地方ですと、だいたい5日から7日くらい、といわれます。



そのため



この標本木では



満開宣言に、4月12日から14日の間に達するであろう、と推定しておりました。



残念ながら、この期間中に観察をすることはできなかったのですが



16日の観察で「満開期の後半」であることは確認できました。



・・・???



「満開をすぎたのに、これから花が咲くっておかしくないか?」



そう思うかもしれません。



けれども



気象庁のソメイヨシノの標本木でも



「満開」の基準を「八分咲きを確認したとき」と定めています。



一つのグループで10のうち、8つ開花すれば「満開」となるのです。



それはなぜでしょう?



この標本木でいえば



開花宣言は4月6日。


先発隊の花は4月6日に咲いています。



一方、後発隊の花は



4月16日でもまだ「つぼみ」です。


この「時差」がある時点で


すべてのソメイヨシノの樹が「10分咲き」になるとは限らないことがわかると思います。



8分咲きで「満開宣言」



その後、最大9分咲きまで至ったところで



先発隊は「散りはじめ」になることもあります。



このように10日の開花のズレがある以上、



すべての花が咲く「10分咲き」になるのは珍しいともいえるのです。



ただし


満開宣言以降、2日から3日間は開花した花は「増えたように」見えるはずです。



残りの2分咲きの開花が進んで


「散ってしまった」先発隊の「がく」を隠してしまうからです。



なお、満開宣言前の花びらは「これから咲く」ものが多く、雨や風にさらされても、そう簡単には散ることはありません。



雨や風で散ってしまうのは



満開宣言後のピークを過ぎた「折り返し点」以降のものです。




わかりやすく言えば



先週の9日の雨は開花宣言直後だったので


散る花はごく少数でしたが



昨夜の雨や風は、満開ピーク後ということもあって


一気に散ってしまったものが多くありました。



「がく・おしべ」が黄緑のものは若く


紅くなったものは老いた証し。



満開宣言後のピーク時には


花弁の中央部が紅く


接写すると「刺々しく」見えるはずです。



もしかすると



世間一般的にいう「見ごろ」は8分咲きの満開宣言頃を指すのは



この「10分咲きは刺々しく感じる」ことにも起因しているのかもしれません。



まぁ



私にとっては「見ごろ」という言葉自体ナンセンスだと思ってはいますが。








吹き溜まりの花びら。



② 大田原市 美原公園 河津桜






早咲きの桜はすでに「葉桜」。







・・・ですが










大半はがくが残っているだけなのに





葉に隠れて咲いているものも。



河津桜は開花と同時に葉も伸びるので



とかく満開期を見過ごしやすいのですが



ちゃーんと咲いているのです。


あっ






なんかいる・・・







・・・でもって



河津桜の果実を発見。


※果実、とはいいますがこれ以上は膨らまず、甘くもありません。サクランボではありません。




・・・・



美原公園は以前は提灯もぶら下がって、お花見のできる公園でありました。



そんな時代からずっとこの街を眺めている1本のソメイヨシノ。







この樹は私にとって「思い出の樹」の一つであります。



社会人になって



「桜の美しさ」に魅了されるきっかけになった樹のうちの1本がこの樹でした。



「次ぎ来たらフィルムカメラで撮ろう」


そう思ってしばらくして訪れたら花びら一輪もなかった。。。




そんな苦い思い出が


今日の「定点観察」につながっています。



「桜がいつ開花するのかが知りたい」



恥ずかしながら、定点観察を始めたきっかけは「無知な自分」の埋め合わせなのです。




あれから、もう20年近くになりますが



枝も少なくなり



老いた印象は拭えません。



あのころはもっとパツパツに花びらが咲き乱れていたのだが。。。



これを目にしては、あっという間に時間がなくなってしまうので



移動。


③ 大田原市 うぐいすだに公園 カンザン


















遅咲きのカンザンも今週中には開花の見通し。










ここはソメイヨシノがちょっと離れているので



「花筏」はなかなかできない。


④ 大田原市 うぐいすだに公園 梅






































モンシロチョウを見つけたのでスタンバイしていたところ・・・



その手前に別のチョウがいたので・・・



翅を閉じて開いての繰り返し。



最大に開こうとしたところを狙ったら飛んで行ってしまいました。



⑤ 大田原市 経塚稲荷神社 ヒガンザクラ



























もう散り始め。






















強い風や雨の後には必ず折れた枝が落ちている。


⑥ 大田原市 経塚稲荷神社のイトザクラ


















うわ、またいた!















満開期ピークを過ぎて



若葉が増えていました。






一部は枯れているものも。




⑦ 大田原市 経塚稲荷神社のヤエニシダレ















まだ蕾のものもありますが「満開」です。






















花がまるごと落とされているのは鳥がくわえたもの。






⑧ 薬師堂のソメイヨシノ







今回。特別に立ち寄った薬師堂。



この樹も実は



私が桜に魅了されたきっかけとなった樹なのです。



先ほどの美原公園のソメイヨシノとどっちが先だったかがいまとなっては定かではありませんが



同じように思い入れのある樹であります。








この日は屋台まつりが開催されているので



ここは会所として。

























大田原市 ふれあいの丘


































散った花びら










⑨ ソメイヨシノA

























⑩ 河津桜















⑪ ソメイヨシノB



































てんぐ巣病かどうかはわからないが



一か所だけ以上に若葉が増えている。









⑫ エドヒガン



















当然「満開期」です。










明日へ続きます。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 第1回 ツールドとちぎ 通... | トップ | 2017年・サクラ満開スペ... »

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL