栃木発「ちゃりあん」ブログ2

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5月になっても「桜」を愛でる ~その1~

2017-05-16 23:37:36 | 桜の開花情報
ゴールデンウィークのころ、青森県弘前市では「さくらまつり」が開催されます。


つまり、関東地方ではとっくに桜は散っているわけで、すでに季節の花といえば


「藤」だったり「つつじ」だったりするわけです。



桜=ソメイヨシノで広まってしまったため、それはそれで致し方ないのですが



「ちょっと待ったー」



そう叫んでいる(・・・であろう)桜があることに僕は気づきました。



毎年行っている「桜の定点観察」。



今年は一応「4月23日」をもって終了したわけですが


どうしても、そこに「尺」が合わない桜がいるのです。




桜は「春の花」というイメージは特に強いものですが



毎年のように増え続ける品種は推定600種類ともいわれ



春に限らず、いまでは真夏を除く3シーズンに桜が開花することがはっきりしています。



桜の代表格が「ソメイヨシノ」。



北海道と沖縄を除く広範囲で気象庁の「標本木」となっている品種です。



その「ソメイヨシノ」を基準として



いわゆる「早咲き」と「遅咲き」が区分されます。



そして



それ以外に「秋」「冬」に咲く桜があります。



一般的に「冬桜」と呼ばれ、群馬県藤岡市などには名所があります。



冬桜は秋と春、2回に分けて開花するものもあります。



2つの季節に開花するので「二期咲き」と呼ばれ



「ソメイヨシノ」「早咲き」「遅咲き」「二期咲き」の4つに桜の咲き方は大きく分類されます。



5月。



栃木県ではもちろんソメイヨシノは散ってしまいました。



なので



今回、撮影しているものは「遅咲き種」の桜、ということになります。




早咲き種やソメイヨシノが「果実」を実らせる中、



これから満開を迎える品種がある・・・



それを知ってから


この時期の桜を僕らはとても楽しみにしているのです。





では・・・


「4月30日 大田原市 ソメイヨシノ」










花が散って



「がく」も落ちてゆきます。













ソメイヨシノの果実です。



「果実」とはいってもサクランボではありませんので甘く実るわけではありません。



ソメイヨシノはクローン種なので



仮にこの果実の中にある「種」を埋めても、苗が育つことはありません。



それでも「植物としての生きる本能」があるのでしょう、



花が散った後の「がく」を選り分けて



選ばれた「がく」だけが「果実」の姿を残すことになります。



一応、緑の果実はやがて紅くなり、最期は「黒く」なって落ちてしまいます。


・・・何度も言いますが、埋めても大きくは成ってくれません。



それなのに



いつものように「機械的に」果実を実らせるソメイヨシノ。



この時期は違う意味で「愛おしく」感じます。




「4月30日 大田原市 河津桜」



早咲き種といえば「河津桜」。


2月には静岡県で開花してしまいます。











こちらも果実があります。



・・・・



近くのソメイヨシノ。















地面が紅く染まることも。





「4月30日 大田原市ふれあいの丘 カンザン」









緑とピンクの並木道が心地よい。



緑の木はソメイヨシノ。


そして


ピンクの樹といえば・・・






カンザンです。


遅咲き種のカンザン。




ソメイヨシノに比べ「花が大きく、八重咲きで、ピンクが色濃い」のが特徴。



ソメイヨシノと同様、園芸品種としては多く流通されていて



カンザンはどう思っているかはわかりませんが



「ソメイヨシノのライバル」ともいえます。



・・・とはいえど



GW入ったばかりの4月30日。



カンザンの並木にはほとんど人はいませんでした。寂しいですが



僕と彼女は「二人占め」できるので、ちょっと嬉しい。
























開花と同時に若葉も伸びるので


褐色の葉がカンザンのピンクの花の色を格段に引き立てています。





「がく筒」







そして「がく片」


























記念撮影するカップルいました!


やはり女子に人気があるようです。


「4月30日 大田原市ふれあいの丘 エドヒガンザクラ」











ソメイヨシノの片親といわれるエドヒガンザクラ。



時期を同じくして開花します。







花は小さく、淡いピンク色の花が咲きますが



果実だけはソメイヨシノより多く実らせます。









「4月30日 大田原市ふれあいの丘 ソメイヨシノ」






花が散り、果実を実らせているのですが



このソメイヨシノには「ある異常」があります。



なにかわかりますか?



拡大すると・・・







さらに拡大すると・・・







一部だけ葉がやたらと多く茂っているのがわかります。



これは「鳥の巣」ではありません。



さらによく見てみると・・・










葉が腐っているのがわかります。



これが「てんぐ巣病」です。



正常な部位は・・・






こんな感じ。



がくの紅色が目立ちますが





病巣部位だと



葉がしおれ、がくが少ないことがわかります。






わずかに確認できる「がく」も


色がかすれてしまっています。




「5月1日 那珂川町某所の桜」



4月の末、SNSサイトで知り合いの方が「この桜の品種がわからない」という投稿を掲載。



それをみた僕は「現地で確認して特定します」と名乗りを上げ



この日、お伺い。



小雨の降るあいにくの日。



それだけではなく







道路よりも一段上のお墓の前。



花が手に届く位置に非ず、サンプルの撮影には困難を極めた。












































少し紅くなっているものも。










この系統の品種といえば



「ウコン」と「ギョイコウ」



遅咲き種でそれぞれ「キイロ」と「ミドリ」の花を咲かせる。



珍しいだけあって特定は簡単かと思いきや・・・



実は満開のころになると



両者は似たり寄ったり。



細かくみれば違いはあるのだろうけど




とにかく手に届かない。



正直、はっきりできませんでした。




ただし、「花に緑色の割合が多いものがある」という点で



「投稿者」には「ギョイコウ」である旨をお伝えした。



しかしながら、断定はできていない。



来年、蕾のころから観察を行い、より多くのサンプルを集めて再検証することにしました。



断定は来年に持ち越しです。




「5月1日 さくら市 早乙女の桜並木 ヤマザクラ」



早乙女の桜並木の品種は大半がソメイヨシノです。



しかしながら



現地調査を行ったところ、ソメイヨシノとは明らかに異なる品種を発見。



サンプリングしておりました。






















「がく片」の形が特徴的で断定。
















「5月1日 さくら市喜連川 品種不明」



別件で訪れたら「あれ? 桜・・・」



いままで気づかなかった桜を発見。



サンプル採取。




































落ちていた花。












こちらも開花前からの定点観察が必要。



来年に持ち越しです。





「5月4日 大田原市ふれあいの丘 カンザン













そして



「5月7日 大田原市ふれあいの丘 カンザン




またかよ?









































「5月7日 高根沢町某所 」








この日は別件で高根沢町にいました。


決して桜を目的にしていたわけではないのに



「見つけてしまった」のです。



ゆっくり走っていた車から。。



思わず降りてサンプル採取。




しかし、夕方でしかも天気は下り坂。



風が吹いていて思うように記録はできませんでしたが











特徴的ですからね。



これ、桜に見えます?



見えないでしょ?



あまりにも特徴的でしたので



断定できました。



この品種は「ウワミズザクラ」といいます。



決して珍しい品種ではないらしく北海道や九州にも分布しているそうです。



ただ、この形ですからね。



栃木県内でも広範囲に確認されているようですが、たぶん「桜」とは気づかない方がほとんどかと。




僕も桜の資料を持っていたからこそ「あれ?」って思ったわけで



普通に歩いていても、完全にスルーしちゃったはずです。



これも開花前からのサンプル採取が必要ですので、また来年に。





「5月9日 大田原市ふれあいの丘 エドヒガンザクラの果実











少し紅くなっていました・




・・・けれども、サクランボではありませんので食べられません。




「5月9日 大田原市ふれあいの丘 カンザン



夕方。











いい感じの「じゅうたん」ができていました。




「5月10日 那珂川町某所 ギョイコウ























ほとんどの花が枯れて茶色にしおれていました。



まぁ、今回はとりあえず「近くに標本木を見つけた」ということを収穫として



また来年にむけて「桜の品種の特定の精度を上げる」ことを目標に



標本木、サンプルを多く集めてゆきたいと考えています。



まぁ、この那珂川町のギョイコウ(仮)を現地確認したおかげで



次なる場所に出向くことにはなるのですが・・・



その話は



その2に続く。
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