3月28日（水）隣町サレへ行く。

←写真はサレの城壁の上から見たラバト。
今日も盛りだくさんな一日だった。研修は始らないけれど。。午前中はアレハンドリーナ（メキシコ人の子）のお土産選びにつきあって、またまたメディナへ。バブーシュ（モロッコの伝統的な革の靴。先がとがってて、小人の靴みたいでかわいい。）、スカーフ、キーホルダーとお決まりのお土産品を買いあさる。途中で雨に降られ30分くらい雨宿りするも、もうびしょぬれ。そのあと、5度目のトライとなる英語本のショップへ。今日は開いていた。読む本がなくなり、ここ3日間通い詰めたがまったく開いてない。開いてる時間のはずなのに。。待ってたら地元の人が近寄ってきて、張り紙をチェックして、開いてるはずだね、でもこれがモロッコスタイルさ。とか話しかけてくる。weather,feeling,homeによって営業時間なんて変わるのだそう。おかげでまた地理に強くなった。でも今日は開いてた。どうやら最近具合が悪かったらしいが、雨降ってるせいでは？と疑う（笑）本たちは意外に高い。特にイギリスよりアメリカの本のほうが高いそうだ。ヨーロッパとのつながりのほうが深いのね。

ちなみにお店事情だが、ヨーロッパの街のようにここも、お昼休みを多く取る。しかも、ヨーロッパの街との違いは、何時から何時というきまった営業時間の張り紙がほぼないこと。2時半にいったら、隣の店の人に今お昼食べに行ったよと言われ、次の日3時半に行ったら、またお昼タイムだったり。雨の日は開店時間は遅れるし。今日行ったメディナでは10時半を過ぎでも半分くらいしかお店が開いてなかった。誰も気にしないから、ある意味楽。自分の好きなように行動しても誰にも文句言われないわけね。日本も昔はそうだったんだろな。江戸までは。「遅刻の始まり」とかいう本を読んだことあるけど、明治まではオンタイムという感覚はなかったと言っていた。

午後は、アイダ（エチオピア系アメリカ人）と隣町のサレへ。海岸ぶちの美しい街。ラバトよりさらに庶民的なメディナにスーク（商店街）。メディナはイスラム帝国が建設した町で、城壁でおおわれている。その海に面した城壁によじ登り、海を見た。ザッパーン。迫力満点。反対側の野原では、子供たちがサッカーの練習に励んでいる。腹筋、反復横とび。やったなぁ昔、とか思いながら眺める。

サレのメディナを散策中の時のこと。スークの中でアイダが立ち止まって一歩も動かなくなった時があった。鶏を絞めてるお店の前に通りがかった時のこと。絞める、羽をむしる、内臓を出す。その過程の5分間、1歩も動かず眼を皿のようにしてみている。彼女はベジタリアン。何か思い入れがあるのだろうと思い付き合う。気持ちのいいものではないけれど、私もこれを見るのは初めてじゃない。

一休みした時になぜベジタリアンになったのか聞いてみた。「直接の原因はファームステイしたせいね。」彼女は言う。スーパーでパック詰めにして売られている「お肉」と「動物」としての鶏や牛や豚を結びつけて考えたことがなかった。それがものすごいショックだったのだそう。「特にＵＳでは結びつけて考えられる人は少ないと思う。それにすごく違和感を感じるの。」だそうだ。「いつかはまた食べるかも知れない。でも野菜がすごく好きだし、今のところ困ることはない」のだそう。ただ、彼女の両親の故郷のエチオピアでは、ベジタリアンはたくさんいるが事情は違うそうだ。お肉は高い。ここモロッコでも、（場所によっては）野菜は日本の5分の1くらい。でもお肉は同じか、高く感じることもあるくらい。ベジタリアン＝お金がないため。（economic reason）という構図があると彼女はいう。理由もなく生まれた時からベジタリアンってこともあり得るのかな。だから、両親と何度話しても理解をしてもらえないのだそうで…。そんなこともあるんだなぁ。

アイダはエチオピア系アメリカ人、サリヤはモロッコとオランダのハーフ。みんないろんなバックグラウンドを持ってる。話してて新たな発見がたくさん。ちなみにアイダはイエール大学。1年間休学して世界を旅してまわってるそう。パリを拠点にいろんなとこに行ってたみたい。みんな世界中に友達がいる。インターナショナルになってるなぁ最近、と改めて思う。