blackalisuの小説の部屋

現在連載中、「落ちこぼれ魔法使いの恋愛事情」 「俺、異世界で童貞卒業します!!」その他、夢小説や短編なども

【68】胸騒ぎ

2016-11-05 17:02:40 | 落ちこぼれ魔法使いの恋愛事情
色々あったが、四人で夏祭りをまわることになった。




「ちょ、あそこのメンツ、レベル高くない!?」



「美男美女!!………と、ゴリラ?」



「可愛い~!イケメン~♡
………あれ、ゴリラ??」





「うるっさいですねぇぇぇぇ!!!!
ゴリラ、ゴリラ連呼して何が楽しいんですかねぇぇぇぇ!?」




そう言って、人混みに突っ走っていくアンナ。
浴衣を着ていて、動きにくいはずなのに、持ち前の運動能力からか、異常に速い。




「………シャディー。
アンナさん回収してきてよ。」


「…………あぁ。了解。」



シャディーは、アンナを回収しに行った。




「…………レイア君、射的やってみたいんだけど……。教えてくれないかな?」



ティアラの上目遣いの破壊力は、抜群だった。





***





「んーとね、ココをこう引っ張って……。」



(……近いッ!!)




ティアラは、レイアに後ろから抱きつかれるような体制で、射的のやり方を教えて貰っていた。

ティアラの耳元で、レイアが喋ると
くすぐったいような……よくわからない胸の高鳴りがあった。



「……こんな感じなんだけど…。
分かったかな?」



「う、うん……。」




正直、半分ぐらい聞き逃していた。(レイアのせいで)



(た、多分、後はここを押すだけ。
よし、あのクマさんを狙って……)




景品の中で、一番大きいであろうクマを狙う。

初心者のティアラには、難しい気がする。




パンッ←外れ

パンッ←外れ

パンッ←外れ

パンッ←当たったが、倒れない

パンッ←外れ





「うわぁ………不器用すぎるな、私。」



一番大きいのに、5回中1回しか当たらなかった。




「___貸して。」



今度は、レイアが挑戦するらしい。





パンッ←クマが倒れた




「す…………凄い……!」



たった一発で倒したレイアは、凄かった。



「………ハイ、あげるよ。」



「え!?これは、レイア君が取った物だから、レイア君が……」



「……男が持ってても可愛くないよ。
それは、ティアラの為に取ったんだからさ。」



そう言って、レイアは微笑んだ。




(………対応が凄いなぁ。それに、優しいし。)




「あ、ありがとう……!」



「うん、やっぱり、可愛いね……。」



「?」




クマさんを抱き抱えるのに夢中で、レイアの言葉を聞き逃してしまった。




「___……ティアラ。」



レイアに、両肩を掴まれた。
真剣な眼差しが、視線をそらすことを許さない。



「__僕は………
ティアラのことが_『ドーーーンッッ!!』




突然、大きな音がして空を見上げると、
鮮やかな花火が空を彩っていた。



時が経つのも忘れ、花火に見入っていると、




「……………オイ、レイア!
なに抜け駆けしてんだよ。
アンナさんを回収させにいかせたのも、わざとだな。」



「……ハハッ。バレちゃった?
いやぁー、ごめんね。ティアラを独り占めしたくてさ。」



「……………この策士が。」




花火を見ていた。
美しく……
儚い……

たった数十秒の火の花。




「……………。」



「………ティアラー?どうかしました~?」



「………なんでも、ないよ。」



花火が消える瞬間が。
嫌いだ、とてつもなく。
__ずっと輝いていて欲しい

そんなことを思ってしまう。





"あの日"を思い返してしまう。


父上が死んだ……あの日。




父上の顔は、安らかで美しく思えた。

同時に………どうしてこんなに儚いんだろうと。



そんな様子が、花火に重なって見えて_



妙な胸騒ぎを感じた。









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