blackalisuの小説の部屋

現在連載中、「落ちこぼれ魔法使いの恋愛事情」 「俺、異世界で童貞卒業します!!」その他、夢小説や短編なども

【69】誰

2016-11-05 17:47:14 | 落ちこぼれ魔法使いの恋愛事情


「あ、もうこんな時間ですねぇ~。
帰りますよー。」



アンナがそう言ったので、四人は帰ることになった。




「…………あれぇー?もしかして、皆ぁ?」



聞き覚えのある声が、後ろから聞こえた。




「ブルーノ!」




「やっほー、皆帰るのぉ~?
良かったら、一緒に帰らないー?」



偶然、ブルーノに遭遇した。




「あ、れ?チェルシーとデートだよね。
チェルシーいないけど…………?」




「実は、チェルシーちゃんが、チョコバナナ買いに行く、って言っててついて行こうとしたんだけどぉ~。
ついでにトイレ行くから待ってて、って言われちゃったんだよねぇー。」




この場所からトイレまでは、少し距離がある。
何もないといいが………。




「きゃぁぁぁぁぁ!?!?」


「か、火事だァ”ァ”ァ”ァ”ァ”!!」


「逃げろぉぉぉぉ!!」




火があがっているのが見えた。



「あ…………チェルシーちゃん!!!」




火は、トイレの辺りから出火していた。








***




チェルシーside



トイレから出て、チョコバナナを買っていた。



「うわぁ~!美味しそうだゾッ!!」



チョコバナナを片手に上機嫌だった。








「我々は、ライト・ダークネス様の意思を継ぐ者であるッ!!」




チェルシーが、先程までいたトイレ付近で、謎の覆面集団が何かを叫んでいたのもつかの間、
辺りは火の海になっていた。


燃えたぎる炎。

悲鳴の大合唱。



体が、動かない。

本能が逃げろ、と訴えかけているが、なかなか1歩を踏み出せない。


印象に残っていたのは、炎の中で嘲笑う覆面集団。
逃げる素振りがないことから、あのまま死んでしまうのではないか。







「チェルシーちゃんッッッ!!!!」




ボーッとする意識の中で聞こえたのは、好きな人の声だった。







***




ティアラside





「ティアラッ!!逃げますよッ!!」




アンナの声が聞こえた。
しかし、私の耳には届かない。



燃え盛る炎の中。











「………友達…?
そうか、君が友達になるのかい。」








_____誰









「君が何者にも負けぬよう、力を授けるよ。」










_____誰








「…………寂しいよ。君がいないと。」










______ねぇ、











「…………君以外、何も要らない。」














_______あなたは











「___堕ちるなら、どこへでも。
これからずっと一緒だね、"ティアラ"。」













_______誰なの













「「ティアラッ!!」」





レイアとシャディーの声で、意識が現実に戻された。




気がつけば、頬が濡れていた。

さっきの記憶は、なんだったんだろう。

誰だったのだろう。


















ブルーノとチェルシーと合流し、火事から逃げた。

祭りも中止で、必死に消火をしている。






夜、サイレンの音がひっきりなしに響いていた。


眠れないとわかっているのに……
今日の記憶を消すかのように……
まぶたを閉じた。








《第3章 完結》





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