オリジナル小説

現在連載中、「落ちこぼれ魔法使いの恋愛事情」 「俺、異世界で童貞卒業します!!」

【64】好き

2016-10-14 21:47:01 | 落ちこぼれ魔法使いの恋愛事情
《放課後》



「…………遅いなぁ。」





ティアラは、図書館でアラン先輩を待っていた。
しかし、その本人が来ない。




「ああ、もうッ!!遅すぎるゾッ!!
ティアラ、そんな先輩はフッた方が良いゾッ!!」





しびれを切らしたのか、陰で見守っていたチェルシーは出てきてしまった。

その前に、ティアラはもとからフるつもりだった。





「あ、あのぉぉぉぉ!?」




図書館の扉からいきなり現れた人影。
それは、アラン先輩ではなかった。





「ブ、ブルーノ!?」




ブルーノは、真っ直ぐチェルシーの前に立った。





「…あのねぇ~。そのー。
ダメだって分かっているけど…。」




ブルーノは、モジモジしている。




「じゃあ、言います!!
僕_チェルシーちゃんのことがs((ハックション!!))




チェルシーは、絶妙なタイミングで、くしゃみをしてしまった。
おかげで、重要な部分が全く聞こえなかった。



「ンー、ごめんだゾッ!
それで、何だゾッ!?」






「……………。」




さすがにティアラはブルーノに同情した。
なんとなく、ブルーノが言いたいことが分かったので、ティアラは図書館を出た。





「あ、れ?ティアラ、行っちゃったッ!?
追いかけるゾッ!!」







パシッ




「!?」






ブルーノは、横を通り過ぎようとしたチェルシーの手を掴んだ。





「…………好き、だよ。」





「……え?」





「僕、チェルシーちゃんのことが好き。
ラブレター貰ったって聞いてから、ずっとチェルシーちゃんのこと考えてたっ!
だから……僕と、付き合っちぇ#¥+=^」




噛んだ。どうしようもなく噛んだ。
恥ずかしくなったブルーノは、顔から湯気が出そうなくらい赤い。







「………ラブレター、貰ってないゾ?」





「…………え、」






ブルーノの顔が一気に真っ青になる。
赤くなったり、青くなったりと大変だ。





「貰ったのは、ティアラだゾ?」





「……………。」





ブルーノは、穴があったら入りたい気持ちでいっぱいだった。
非常にいたたまれない。






「………でも、ブルーノがそんなこと思ってた、なんて。
……ちょっと嬉しいかも。」





ブルーノは、顔を上げた。




「………その、チェルシー…いや、私で良かったら……付き合ってもいいゾ…。」




顔を赤らめるチェルシー。





「……か…可愛い。」





「かっ、可愛い…とか、……恥ずかしい……ゾ……。」






二人の周辺には、ピンクオーラ満載だった。
こうして、新たなカップルが誕生したのであった__。







***





ティアラは、図書館の扉の前で二人を祝福していた。
盗み聞きするのは、申し訳なかったが気になったので、仕方なかった。



それにしても、ラブレターを貰った人が関係なく、カップルが誕生するのもおかしな話である。





(そういえば……アラン先輩は?)




ティアラがそう言うのも、無理はない。




























__次回【65】好き(本当は怖い人達)


明日、更新予定。
ブルーノ視点の話もあるので、お楽しみに♪
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