オリジナル小説

現在連載中、「落ちこぼれ魔法使いの恋愛事情」 「俺、異世界で童貞卒業します!!」その他、夢小説や短編なども

《完結》かわいいは正義……は?ふざけんなっ! その20

2017-03-20 09:04:00 | 夢小説
及川side










柊「こっ、校長先生……これは一体……?」












柊ちゃんの声が震えていた。






俺達のせいだ。








柊ちゃんは、こちらに目を合わせてくれない。






偶然か、………意図的か。





おそらく、後者の方なんだろうけど。













校長「本当にすみません、柊さん。
彼らがどうしても柊さんに会いたいらしく……。」











柊ちゃんの顔が、強ばった。


会いたくない、柊ちゃんの拒絶。












入畑「……アリス、悪いな。及川達から事情は聞かせて貰った。
体育館に来てくれるか?」








柊「…は、い。」












俺達は、柊ちゃんを連れて体育館へ向かった。
















***








in青葉城西高校体育館







……重い、空気…。





早く、早く謝らないと……






でも、勇気が出ない。








最初に口を開いたのは、意外なことに柊ちゃんだった。












柊「……あ、の、入畑さん。勝手に退部してしまってすみませんでした…。」







柊ちゃんは、悪くないのに。



俺達のせいなのに。









入畑「……気にするな。しょうがないことだ。
それよりも、オリンピック見てたぞ。
すごい活躍だったな。」







………本当にすごかった。

空中を舞う姿に、心を奪われた。









柊「それは、チームメイトが支えてくれたからです!
皆がいなかったら、オリンピックなんて出てなかったと思います。」










俺達は、柊ちゃんを支えることができなかった。



紛れもない、事実。

















及川「…………柊ちゃん、本当にごめん。」










素直な気持ちを伝えた。







続けて皆も謝りだす。




「本当にごめんな。」

「悪かった。」

「助けられなくてごめん。」

「すみませんでした。」










俺達が物凄く反省していることは、柊ちゃんに伝わった……のかな。

















柊「……………で?








全員「」












キツイ一言。


わかってる、許されないこと。



オリンピックで柊ちゃんは、キャプテンだってことを知ったんだけど、納得だ。


この威圧感





息が詰まりそうになる。







柊ちゃんは、続けてこう言った。















柊「謝ったからって、何になるんですか。
心の傷が癒える訳でもなく、むしろこうして向かいあってるだけでも、嫌なんです。
オリンピックの私のインタビュー見てたなら分かると思うんですけど、私は足の怪我あってマネージャーをしていたんです。
及川さんのサーブを見て、日本の青葉城西高校のマネージャーになりたいと思ったんです。
それなのに……現実は残酷でした。」











俺の……サーブ?







俺のサーブを見て、青城のマネージャーになってくれた……。





それなのに……俺は…!











柊ちゃんが一息ついた。








柊「かわいいは正義……は?ふざけんなっ!
3年生と2年生の皆さん、1年間の信頼より顔の可愛いさをとるんですか!?
どうして、私が仕事をしていないと思ったんですか?
ドリンクの味も変わっていませんでしたよね。
私は、困っていました。
なのに…なんで……気づいてくれないんですかっ!?」







柊ちゃんは、泣いてしまいそうな顔だった。

すぐに泣いていたあの子とは、違うんだ。




俺が2年生の時、ちゃんと柊ちゃんは仕事をしていたじゃないか…。


仕事をしないような子じゃないって、わかってたのに…。













及川「…………本当に……ごめん。」







俺の消え入りそうな声。

今は、本当に謝ることしか出来ない。














柊「……残念です、及川さん。
私が飛べるようになったら、最初に及川さんにトスを上げて貰いたかったんです。」









及川「………え、」










……そんな。俺は、俺は……!




俺は、自分の口をきつく結び、俯いた。









柊「私のインタビュー、ちゃんと聞きましたか。」









__柊ちゃんの、穏やかな声。



俺は、顔を上げた。





柊ちゃんのインタビュー……確か…




















「ありがとうございます!
まず、優勝おめでとうございます!
小さな体で飛ぶ姿に感動しました!
それで、足の怪我でオリンピック出れなかった4年間なにをしていましたか?
噂では、2年ほど日本にいたとか……」










柊「…………はい、日本にいました。
日本では様々な経験をさせて貰いました。
迷惑もたくさんかけたと思いますが、そのチームが全国に行けるよう、応援してます。




























応援しています










柊「…………今でも、その気持ち、
変わってませんから!










及川「……柊……ちゃん……!」











柊ちゃんは、泣いた。



俺も、泣いた。



皆が、泣いていた。


















***








俺は、柊ちゃんにある提案をした。





及川「……柊ちゃん、最後にトス、上げさせて貰えないかな……?」







俺が、柊ちゃんの飛んでいる所を見たかったから。



断わられても……









柊「はい!」








柊ちゃんは、元気な声で返事をしてくれた。















初めて上げる、柊ちゃんへのトス。








助走をつけて、飛んだ__









バシンッ!











あぁ__











柊「最高です、及川さん。」








__俺も、そう思ったよ。









及川「……当たり前でしょ。及川さんだからねっ!」










………なかなか素直にはなれないけどね!








そのあと、俺は岩ちゃんにバレーボールをぶつけられた。














***











それからの練習は、より一層練習に取り組んだ。






俺達は、春高に向けて日々の練習を頑張っている。








たまに、柊ちゃんの活躍とかテレビで見るんだけど、周りの人に


「柊ちゃんが青葉城西高校バレーボール部のマネージャーをしていたんだよ!」





とか言ってみても、絶対信じてくれないんだろうな……。








でも、俺は__







柊ちゃんが、


「私は、青葉城西高校バレーボール部のマネージャーをしていたんだよ!」








と、胸を張って言えるその日まで__











そんな日がくることを、祈ってます。




















✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄






はい、完結だ!


完全に完結!!






次回、ちょっと書きたい番外編があるのでそっち書きますね。









かわいいは正義……は?ふざけんなっ!


《完結》
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