blackalisuの小説の部屋

現在連載中、「落ちこぼれ魔法使いの恋愛事情」 「俺、異世界で童貞卒業します!!」その他、夢小説や短編なども

【67】夏祭り

2016-11-05 14:39:53 | 落ちこぼれ魔法使いの恋愛事情
今日は、待ちに待った夏祭り。
人がたくさんいる。
それに比例するかのように、屋台の数もいっぱいだった。
この夏祭りは、国一番の祭りである。
各国からも沢山の人々が来るだろう。





「うわぁ~!凄いですね~!
アンナ、見てください。
りんご飴ですよ!美味しそう!」



「ちょっと、すみません。
アナタ、何立ち止まっているんですか~?
ハイハイ立ち去ってくださいねぇー。
彼女を3秒以上見たら……殺しますよ~。」



アンナの最恐の笑顔と脅しにより、蜘蛛の子を散らす勢いで、ティアラの周りに人がいなくなった。




「はぁ……。早くあの二人と合流しないと、私だけではさばききれませんよ~。」




ティアラは、理想の容姿。
しかも、浴衣を着て髪をお団子にしているものだから、誰だって目についてしまう。

そんなティアラを守る専属メイド(もはや騎士)は、不逞な輩共を追い払うのに必死だった。


そんなアンナの努力を知らないティアラは、夏祭りを満喫していた。



「おいひいふです!あふなもふぁえわす?」
(美味しいです!アンナも食べます?)



ティアラは、屋台の傍を歩くとすぐに話しかけられる。
そうしてタダ食いを何度もしてしまっていた。




「………呑気な姫ですねぇ。」




アンナは、ゼェゼェと息を荒くしながらそう言った。
何度も叫び過ぎたからだ。






「…………ティアラ?」




金魚すくいに挑戦しようとしていたティアラは、突然背後から話しかけられた。

後ろを振り返ってみると__



「メシアァ”ァ”ァ”ァ”ァ”!!!!!!」
(救世主)



ティアラが見たのは、
ティアラの背後に立っていたレイアとシャディーのそのまた背後にいたアンナが、二人の肩を組んでいる図だった。




「___遅いじゃないか、お二人さん?
殺されたいのかぁ~い?」



「…………クソうぜぇ女共のせいだ。」



「言い訳なぁ~し♪」




アンナは、シャディーにデコピン?をした。
すごくありえない音がして、シャディーのおデコが尋常じゃないくらい赤く腫れ上がっていた。



「…………大丈夫?」



ティアラは、シャディーが心配になり、声をかけてみた。

シャディーから見ると、今日のティアラは違う雰囲気をまとっていて、いつも可愛いティアラがもっと可愛くなって見えた。
あと、シャディーにだけ向けられた言葉と上目遣いは、シャディーの理性を危うくさせた。



「………だ…………大丈夫だッ。」




「……本当?なんだか、顔も赤い気がするけど……。」




オマエのせい、なんて言えるはずもなく。




「……いいなぁ~、シャディーは。
…ティアラに心配して貰えてさ。」



「………………アンナさんのデコピン、うければ。」




「………遠慮しておくよ。」




さすがのレイアも、アンナのデコピンをうけたくないらしい。




「………お二人も、お祭りをまわっているんですか?」




「え、あ、うん。
良かったら、ティアラも一緒にまわらない?」



「はい………でも、さっきから後ろの女性達がお二人を誘っていますが……。」



レイアとシャディーは、甚平を着ている。
二人共、似合っていてカッコイイ。
周りの女性は、彼らを必死に誘っていた。





「……………オマエ以外の女は、女じゃねぇよ。気にすんな。」




(………え、どういうこと何だろう?)



シャディーの言葉の意味が分からなかった。



「何か言いましたぁ~?シャディー君?」



「…………言ってません。」





アンナがまたシャディーに、デコピンをしようとしたのをレイアが遮り、
やっと四人でお祭りをまわることになった。





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