オリジナル小説

現在連載中、「落ちこぼれ魔法使いの恋愛事情」 「俺、異世界で童貞卒業します!!」

【65】好き(本当は怖い人達)

2016-10-14 21:47:34 | 落ちこぼれ魔法使いの恋愛事情
ブルーノside



《昼休み》




「ちょっと、ブルーノッ!聞いて欲しいゾッ!!」






僕は、チェルシーちゃんに話しかけられた。
……なんだろう、この気持ち。
やっぱり好きな人と話すのって、ちょっぴり緊張する。







「………あれぇ?チェルシーちゃん?
どうしたの、急に~?」




「ンーと。
(ティアラが)ラブレター貰ったんだゾッ!!
男子ならどんな返事がいいんだッ!?」




「……ッ!?ラブレター!?」





チェルシーちゃんがラブレター?
………嫌だ、そんなの。絶対、嫌だ。
確かに、チェルシーちゃんはモテる。
それはしょうがないことなんだけど…。








「ぇぇええと!?ラブレターぁぁぁぁ??
なんで、その、そんなぁぁ。えっーと、えっーと。
へっ、返事とかよくわからないかなぁ~。僕は、チェルシーちゃんとその…」





どうしよう。気持ちが焦る。







「…ん??とりあえず落ち着けッ!!
分かったゾ、大丈夫ッ!
言いにくいんだなッ!ごめんだゾッ!」





行っちゃった……。
僕が頼りないばかりに…。





「………ど、どうしよう。」




ほぼ涙目になってしまった。
僕は、女子に囲まれながらも、廊下を歩くレイヤ君とシャディー君の姿を見た。




……そうだ、二人に言ってみよう。




僕は、女子達を押しのけ二人と話す。




「あっ、あのさぁ!2人に協力して欲しいんだけどぉ!!」





二人は、女子達から離れたい一心で、僕に着いて来てくれた。





「実は………」





二人に全部話した。





「うーん、そうだなぁー。
とりあえず、ブルーノ君がチェルシーに告白すれば全部解決かな。」





レイヤ君がサラッとすごいことを言った。




「む、無理だよぉ~。そんな、急に!」




「………バーカ。
好き、の二文字も言えねぇーのか。」




シャディー君もなかなかすごいことを言う。
好きな人に伝えるって、難しくない?





「ブルーノ君~。私も応援してますねぇー!」




突然、現れたのはアンナ…さんだった。
盗み聞き、なのかな?



「やればできる子って信じてますからねぇ~。
ああ、レイヤ君とシャディー君。
ちょっと来てくれます~?」




ニコニコとアンナさんは、二人を連れて行った。
二人共、少し青ざめてたけど大丈夫かな?
……アンナさんって、大人っぽいよね。
決して高校生にしては、少し歳いってるんじゃないかーとか、そんなこと思ってない。
……これ、本人の前で言ったら殺されるな。






そうだ、告白……。
頑張ってみようかな。











***


《放課後》~図書館前~




チェルシーちゃんの話し声が聞こえる。
あとをつけて来たはいいものの、入ってもいいのだろうか。







「あ、あのぉぉぉぉ!?」




覚悟は出来た。
図書館に入る。





「ブ、ブルーノ!?」




僕は、チェルシーちゃんの目の前に立つ。





「…あのねぇ~。そのー。
ダメだって分かっているけど…。」




やっぱり恥ずかしいな。
思い出したのは、皆の言葉。
せっかく応援してくれたんだ。頑張ろう。




「じゃあ、言います!!
僕_チェルシーちゃんのことがs((ハックション!!))




チェルシーちゃんのくしゃみによって、大事な言葉が遮られた。



「ンー、ごめんだゾッ!
それで、何だゾッ!?」






「……………。」




悲しい。悲し過ぎる。
ティアラちゃんが、図書館から出ていった。
空気を読んでくれたのかも知れない。





「あ、れ?ティアラ、行っちゃったッ!?
追いかけるゾッ!!」







パシッ




「!?」






僕の横を通り過ぎようとしたチェルシーちゃんの手を無意識のうちに掴んでしまった。
あーもう、この勢いだ!





「…………好き、だよ。」





「……え?」





「僕、チェルシーちゃんのことが好き。
ラブレター貰ったって聞いてから、ずっとチェルシーちゃんのこと考えてたっ!
だから……僕と、付き合っちぇ#¥+=^」




噛んだ。どうしようもなく噛んだ。
僕は、顔から湯気が出そうなくらい赤い。
なんならお湯を湧かせられる。






「………ラブレター、貰ってないゾ?」





「…………え、」






僕の顔は真っ青だ。
赤くなったり、青くなったりと大変だ。
というか、初耳。




「貰ったのは、ティアラだゾ?」





「……………。」





もう、穴があったら入りたい。
非常にいたたまれない。
なんだ、僕の早とちりか…。





「………でも、ブルーノがそんなこと思ってた、なんて。
……ちょっと嬉しいかも。」





僕は、反射的に顔を上げた。
え……今なんて。




「………その、チェルシー…いや、私で良かったら……付き合ってもいいゾ…。」




顔を赤らめる彼女。
ドキッとしたのは、言うまでもない。




「……か…可愛い。」





「かっ、可愛い…とか、……恥ずかしい……ゾ……。」




ああ。神様。ありがとう。
彼女の火照った顔とか、全てが愛おしい。



告白して、良かったな_







***





__このカップルを見下ろす影が三つあったことは、誰も知らない。





「……いやぁ~、若いって素晴らしいですねぇー。」




「…………言ってることがババくさ_」




「ンー?何かな、シャディー君~?」




アンナの笑顔は、殺気で満ちていた。

ここは、1階の図書館を上から見下ろせる廊下。
そこに3人がいた。




「………それでー?奴の処理は?」




「とりあえず、精神崩壊ですね。
あとは、魔法でなんとかしましたけど。」




奴=アラン先輩のことだろう。
レイヤは一体、何をしたのか。想像出来ない。




「…………ティアラに関する、手紙、告白、ストーカー等も全部やっといたぜ。
チッ……ラブレターの破棄を完全にできなかった。……悪かった。」




ティアラは、理想の容姿。
モテないはずがない。
当然、靴箱に毎日ラブレターが置かれている訳である。
しかし、それは彼らによって排除されていた。
今回は例外だったが、ティアラが告白されない原因はそれだ。

………恐ろしい。



「……ティアラには悪いと思っています。
でも、ティアラのフィアンセは__
"あなた達"ですからねぇ~。」







そう言うと、アンナは怪しく微笑んだ。















「………アンナさんを敵に回したら、終わりだな。」





シャディーの呟きは、誰の耳にも届かなかった。













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