詰将棋の街路樹

自作の詰将棋をはがきに描いて掲載しています。それから詰将棋鑑賞、日記。

詰将棋第十四番 将棋世界平成29年1月号

2017-12-30 20:30:23 | 詰将棋
今年の締めくくりは一年前に将棋世界に載った、この詰将棋。
夫婦で横浜美術館に行った帰りに
ランドマークタワーにある本屋で入選したのを知って、
一緒にいた妻と喜びを分かち合ったのだった。
選んで頂いた村田顕弘六段は最近六段昇段したとのことで、
おめでとうございます。

<詰将棋暗算トレーニング>
トレーニング題材:詰パラ2017年4月号ヤン詰解付き
A 作意以外を駒余りに仕留める。
B 馬と桂の詰め上がりがすっきり。
C 3手目同玉の時は、飛車は近づけて打つ!
D 心地良い手順。
E 背負い投げのような収束。
F がっしりと合駒。作者の筑木力さんのご冥福をお祈りします。(訃報は18年1月号で確認。)

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羽生善治永世七冠と詰将棋パラダイス

2017-12-10 12:56:19 | 詰将棋
第30期竜王戦第5局で挑戦者の羽生善治棋聖が渡辺明竜王を破り新竜王となった。これで竜王通算7期となり、引退後に「永世竜王」を名乗る資格を得た。今期の羽生は王位、王座と続いた防衛戦で、菅井竜也新王位、中村太地新王座誕生を許し棋聖のみの一冠になっていたが、竜王戦では第一局の能楽堂での対局を制すなど4勝1敗で第15期以来の竜王となった。これで現在、来期からタイトル戦昇格となる叡王戦以外の全てのタイトル戦で永世資格を得たことになり、つまり「永世七冠」達成である。ただ竜王は永世竜王がかかっていた16期で森内九段に竜王奪取され、21期と23期では渡辺竜王へ挑戦するも竜王奪取ならず、あと1期で永世に迫ってから長い道のりを経てのものだった。初タイトルは平成元年の第2期竜王戦。以降、平成の間に99ものタイトルを取り永世七冠、永世を取った順番に言うと、永世棋王、永世棋聖、名誉王座、永世王位、永世王将、十九世名人、永世竜王と完全無欠だ。
詰将棋専門の私としては森内挑戦者を相手に終盤術で防衛した第54期名人戦が印象深い。その羽生さんが詰将棋パラダイスを携えている姿を過去にテレビで見たことがあり、羽生さんが読んでいるのだから私にはちょっと…と当時詰パラ購読に二の足を踏んでしまったことは痛恨の失着だった。羽生さんは試合前のキャッチボール感覚で読んでいると言っていたような。詰パラがキャッチボールとは…詰パラには初級コースがあるので、ご購読を考えている方は二の足を踏まないように。
羽生永世七冠誕生を記念するに丁度良い図式を詰将棋パラダイス700号記念特大号の中に見つけたので一筆。




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詰将棋第十三番 詰将棋パラダイス平成27年7月号・初級<解説>

2017-11-26 22:34:41 | 詰将棋
<解説>2一飛、1二玉、1四香、同金、2二金、1三玉、4六角、同飛、2三金迄9手詰。

幼稚園コーナーに載った自作。幼稚園コーナーと言っても侮れない。初手2四香は2三歩合で詰まない。ならば2一飛から1四香。1四香に2一玉と飛車を取られても1二金、3一玉、4三と、と駒余りに討ち取れる。作意5手目金を打ってしまったため飛車筋が遮られるも4六角が決め手となり4六同飛には2三金、2四金には1一飛成まで。ちなみに2手目1三玉には4六角以下。
(詰パラ発表作 平成27年作)

<詰パラ必至問題解見ずに感想>
内藤國雄の小ルーム2017年4月号から
①実戦でこの初手が出たらかっこいいのではないか。
②4四桂、同歩も5二に角が効いていて逃がすことはないのが分かったので解決に向かった。

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詰将棋第十三番 詰将棋パラダイス平成27年7月号・初級

2017-10-15 21:35:32 | 詰将棋
今年もあと残り四分の一以下を残すのみとなった。年4作ブログ掲載をノルマにしているので今年中に2題ねじこむべく、まずはこれ。詰パラの初級には一般には上級レベルもあるが果たしてこれはどうか。

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瀬川晶司五段

2017-09-30 21:05:08 | 日記
将棋棋士の瀬川晶司五段はサラリーマンからプロ棋士になった史上初めての人だ。プロ棋士養成機関の奨励会で規定の年齢までにプロになれず退会を与儀なくされたが、後に大学の夜間に通いサラリーマンとなった傍らアマ名人になるなど将棋アマチュア強豪として活躍しプロ棋戦のアマチュア枠にも選ばれた。ただ、それに留まらずアマチュアとしてのプロとの対戦成績が勝率7割超えという好成績を残したことから2005年にプロ編入の嘆願書を日本将棋連盟に提出。61年ぶりのプロ編入試験が実施されることになり、瀬川は3勝2敗で乗り切りプロ入りとなった。
その瀬川五段が講師として招かれ「第43回 かわさき講座 夢をあきらめない~サラリーマンからプロ棋士へ(読売新聞・TOKYO GAS主催)」が今日(9月30日)川崎で開催されたので散歩気分で行った。100人ほどの聴講生がいて盛況だった。子供時代の将棋を始めたきっかけ、恩師、ライバルのことから藤井聡太四段の話までと非常に興味深い内容だった。瀬川五段は奨励会退会後絶望的になったが、その後のSEとしてのサラリーマン生活では通勤時間に詰将棋を解いて土日に実戦で将棋を楽しむ気持ちが強さに結びつき将棋プロ棋士になることに繋がったそうだ。藤井四段と対戦して負けた話題も出たが悔しそうで「次に藤井君と対戦したら私が勝ちます。」の言葉も聞いた。身の引き締まる講演だった。この瀬川五段の将棋人生が松田龍平主演で映画になるとのことは今日初めて知った(ブログやっているのに相変わらず情報把握が遅い。)。質疑応答の時間では多くの人に交じって私も手を上げ「大学のOB会報に瀬川五段のインタビュー記事が載っているのを見て同じ大学出身だと知りましたが、大学では何を目指そうと思ったのでしょうか。」と質問したら「何を血迷ったか弁護士です。大学を出れば一時試験は免除なので…あの大学はいいところですよね。」と答えて頂いた。しかしなんだかんだいって同じ「士業」の「将棋棋士」になったのだ。夢が叶った。
私も瀬川五段のように○○士を目指しているのだが、これは目標であって夢ではない。詰将棋入選は私にとっては大きな夢であって、それは叶った。
ところで詰将棋作りのための時間を捻出するのは大変だな…


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この夏

2017-09-10 20:41:12 | 日記
この夏は多忙で詰将棋活動でしたことと言えば「上大岡京急将棋祭り」に顔を出し、中村修九段が入選しそうな11手詰を解説しているところを観たり、必至コンクールの解答を期日間際に三宅さんに出したりしたことぐらいだ。お盆に投稿予定だった自信作は投稿する間もなかった。
そんな中、NHK将棋トーナメントで森内俊之九段対藤井聡太四段の初対戦(藤井勝ち)が決勝でもないのに生中継でやっていて藤井四段効果を感じた。ちょっと前には私が通勤で使う神奈中バスの静止画ニュースで時事ニュースに交って「藤井四段が3敗目」とやっていて、一次予選がニュースになっていてあきれてしまったことはあったが。つい最近は「羽生が竜王挑戦」が神奈中ニュースでやっていて、これがニュースになるのは嬉しいなと思った。神奈中社長は将棋に造詣が深いんだろう。
渡辺竜王対挑戦者羽生二冠の竜王戦七番勝負は楽しみだ。


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第33回詰将棋全国大会と看寿賞・門脇賞、藤井四段の影響力

2017-07-30 16:48:26 | 詰将棋全国大会

平成29年の第33回詰将棋全国大会は7月16日(日)に愛知県産業労働センターで開催された。私は一年前の今頃は愛知に赴く予定でいたもののタイミングが合わず、また身内の重要事も重なり行くことが出来なかった。今後は東京・神奈川の大会なら余程の事情がない限り参加する予定である。で、今年も大会随想記。

今年もアトラクション・懇親会などの催しがあり「詰将棋メモ」で確認してもらいたい。また今年の試みとして前夜祭で講師3名による詰将棋講義があった。
「詰将棋の主な創作・解説支援ソフトの紹介と提案  講師 香龍会 堀内真」
「美学・藝術学の視点から現代詰将棋を俯瞰する  講師 鈴川優希」
「連続合の研究  講師 久保紀貴」

講義は聴いていないのでテーマだけ見て一言。
一つめに関しては私は今後も編集部側の人達の手を煩わせてしまうことになるので申し訳ないと思っている。
二つめに関しては私は妻に詰将棋の芸術性を理解されている。
三つめに関しては私自身がもっと詰将棋作品の研究に努めなくてはと思っている。

詰将棋全国大会では恒例の看寿賞・七条賞・門脇芳雄賞の授賞式があった。
第55回(平成28年度)看寿賞は以下の通り。
【短編】上谷直希作(詰パラ1月号小学7手詰)
【中編】相馬慎一作(解答選手権チャンピオン戦39手詰)
【中編】山路大輔作 (詰パラ10月大学47手詰)
【長編】馬屋原剛作「手裏剣」(詰パラ10月号大学院143手詰)
【長編】久保紀貴作「LCM」(詰パラ11月号大学院101手詰)
7手詰が看寿賞を受賞しているのが目を引く。

優秀解答者に送られる七条賞受賞式では竹中さんが解答王5回で永世解答王を名乗ることを目標にしているとのことで時間の問題か。
詰将棋の普及・発展に貢献された方に贈られる門脇芳雄賞では詰将棋解答選手権で6回優勝の記録を持つ宮田敦史六段と3連覇中の藤井聡太四段が表彰された。

ところで門脇芳雄賞を受賞した藤井四段が社会に与える影響にはびっくりしている。私の家の近くにある有○堂書店で7月上旬に将棋世界8月号を買おうとしたら、いつもの平積みコーナーになく店員に尋ねると売り切れてしまったので別館にあるか確認しますとのことで、なんとか2冊残っていて別館に行って買えた。平積みコーナーの将棋世界が売り切れるとは…また、将棋本コーナーではない目立つコーナーに、なんと詰将棋本コーナーが新設されていた。期間限定だろうが、びっくりだ。そこでヤン詰担当夏風さんこと須藤大輔さんの本「サクサク解ける詰将棋練習帳 風の巻(詰将棋パラダイス編 マイナビ将棋文庫)」が出ていたので買った。須藤さんは、このブログでも紹介した「5手詰パラダイス」でも編集協力していたので、その本に重ねて写真を撮ってみた(写真参照)。「詰将棋はこの本から始めよう!」とある。まあ、詰パラ編集部員の須藤さんの作品だから油断は禁物だ。
将棋本コーナーに戻ると藤井四段が色紙詰将棋として創作した21手詰の図面を書店の人が書いて紹介したものを見かけたので頭に図面をインプットした。が、これは油断で自宅に帰ったら図面を忘れてしまった。後日、メモ帳にメモるべく再び有○堂に行ったら、まだ藤井四段の21手図があり安堵した。謙虚さを忘れてはいけないと自問した。

来年の全国大会は東京だから行く予定。


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藤井四段と「最強の終盤」

2017-07-02 18:13:02 | 詰将棋の本



第75期名人戦で佐藤天彦名人が挑戦者の稲葉陽八段を下し名人防衛、棋聖・王位・王座と防衛戦が続く羽生善治三冠が早ければ王座戦でタイトル通算100期到達、第40期名人でタイトル計8期の加藤一二三九段の引退、叡王戦が来期からタイトル戦に各上げされ8大タイトル時代に突入と話題が多い将棋界だが、やはり藤井聡太四段がデビューから無傷の29連勝で連勝新記録達成は歴史的なニュースだった(写真上)。今日は30連勝かけて佐々木勇気五段と竜王戦決勝トーナメントを戦っている。佐々木五段と言えば詰パラ2016年5月号の表紙に詰将棋を提供したり(写真上)第14回詰将棋解答選手権チャンピオン戦で6位になるなど詰将棋でも活躍していて、今期の竜王戦では4組優勝を果たし決勝トーナメント進出を果たしていた。終盤が強い藤井四段でも強敵の佐々木五段相手に終盤での逆転は大変なので中盤の戦いが重要になる。私は妻と息子(※ぬいぐるみ)にガイドをしながら竜王戦ネット中継を見ている。

藤井四段のように強くなりたい子供も増えているだろう。私は息子に「最強の終盤 詰みと寄せの最重要手筋104」(写真下)をプレゼントした。将棋の終盤は詰みを読むだけではなく、詰めろをかけて優勢を築いたり、必至をかけて勝利に結びつけたりすることも重要。この本には「囲い別の詰まし方」「詰めろの掛け方」「必至の掛け方」と終盤が強くなるには必須の局面が詰まっている。マイナビ将棋BOOKSから出ていて著者は及川拓馬六段。

今年の第33回詰将棋全国大会は7月16日(日)愛知県で開催され、看寿賞・門脇賞の表彰式、握り詰優勝者発表などがある。私は都合で行かれなくなってしまって残念だ。地元神奈川の大会だったら散歩ついでに行けるのだが…

初代棋王で第34期名人挑戦者の大内延介九段死去の報も確認した。第34期名人戦では中原名人とフルセットの激闘を繰り広げた。ご冥福をお祈りします。


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詰将棋第十二番<解説> 詰将棋パラダイス平成26年2月号・初級

2017-06-18 22:03:57 | 詰将棋
<解説>
1一飛、同玉、2一香成、同玉、1一飛、同玉、3三角、1二玉、2二角成迄9手詰。

5手目22飛は11玉と追い詰めるも角じゃ王手出来ない。では5手目4一飛は3一歩と合駒され同飛成、同玉で詰まない。作意手順は容易に発見出来る。角打ちも自然。その7手目5五角とすると4四歩、同角、同桂で詰まないので作意手順は限定かと思いきや8手目21玉と逃げて詰まされる順もあり、完全限定とはいかないが最終手で分かれがあるのは詰将棋では問題視されず、どの順を選んでもいい。しかし、この詰将棋では当然皆さんは最終手直前1二玉を選んで詰まされる順を選んだ筈、なぜなら詰め上がりが「二」になるのを見抜いたからだ。さすがだ。初形「二」で詰め上がりも「二」。立体曲詰。よく見られる立体曲詰は今年のヤン詰解付きで見られた菅野氏の傑作、初形「2」詰め上がり「9」のように初形と詰め上がりで形が違うものだが、この自作は「二で始まり二で終わる詰将棋」。特に意味はないのだが時代考証を経て後に意味が滲み出てくるかもしれない。
(詰パラ発表作 平成25年作)

<ヤン詰解付き解見ずに感想>
2017年3月号から
A  「と」と「角」が入れ替わっている!!!
B  手数が記載されていなければ間違えていたかもしれない。
C  軽やかだからといって油断して飛生にするといけない。
D  4手目も限定(じゃないみたいだと後に思った)、暗算で解けてよかった。
E  これが入選にならないとは。2手目も限定。
F  7手目がクールだった。


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詰将棋鑑賞その8

2017-06-04 20:50:14 | 詰将棋鑑賞
あまりネットをいじらずニュースに疎い私だがテレビを付けると時々藤井聡太四段を見かける。最近ではデビューから無傷の20連勝とニュースでやっていた。最近届いた詰パラでも詰将棋解答選手権3連覇の実績から門脇芳雄賞を受賞したことを確認した。

その藤井四段の詰将棋作品を今日、鑑賞した。それは詰将棋パラダイス2014年2月号掲載の高等学校コーナーに掲載されている入選2作目の作品だ。その解答が載っているのが2014年5月号なのだが、その5月号の新人コンクールには私の入選2作目が載っている、じゃなかった、その5月号の高等学校コーナー解説欄には藤井作品に解答した92人のうち、なんと32人も不正解になったとの記事が載っている。高等学校コーナーは13手詰から17手詰の作品が載っているのだが、高等学校コーナーに解答する人たちは「10手台ならまかせろ」というツワモノばかりのはずだが、32人も藤井聡太の軍門に下ったのだ。実は私もだった。今日、再び鑑賞しても、再び詰みを逃しそうになる。玉方の妙防が盲点になる。入玉形、盤上の駒12枚、持駒なし、「解いた」と思ったツワモノどもが続々不正解になる恐るべき作品だった。当時の藤井聡太はまだ奨励会1級、現在は四段でデビューから20連勝、タイトル初挑戦がいつになるのか注目だ。

<ヤン詰解付き解見ずに感想>
2017年2月号から
A 意表のごつい手。
B 意表の駒取り。
C 初手一発。
D 桂を捨てる時が気持ちいい。
E 飛車が往復した。
F 捨て方がいい。


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