備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

口福のあとに……。

2016-10-19 20:17:38 | 料理・食材


昨夜、あまりにも口福な出来事があって、その余韻が今朝もまだ続いていた。(それを文章にすると感覚が逃げていきそうなので、今は書かない)
寝起きのボーっとした状態ながら「この余韻を大事にしたい」という気分。
迂闊な朝ごはんはダメ。

さぁ、どうしよう……。

昨夜の料理は、一言で言うと「シンプルな食材、立体的な味、素材の香り」のバランスが見事だった。( ← 一言じゃない)
一皿の味わいが華やかなのに、あと口に残らない。次のお皿が来るまでに、ワインでリフレッシュされて、残るのは葡萄の香りと次の料理への期待。

それに倣ってシンプルにしたいなぁ。

でも、どうしよう……。

ここは朝の王道メニュー『玉子掛けごはん』としよう。しかし、常より一層丁寧に作るっ! 完全に影響されているが、それも楽しい。

玉子は卵白と卵黄に分けて、まず卵白のみを泡立てる。ややメレンゲになったところに卵黄を流し込み、白いご飯をふんわりと包み込む。
そして、普段は醤油を一周~~であるが、先日作っておいた『紫蘇の実の醤油漬け』をトッピングする。

軽さと香りある玉子掛けごはん。良いよ。
玉子の甘さとシソの香りに、昨夜の余韻が緩やかに混ざっていくよう。

でも、まだ大丈夫。余韻はしっかりとしている。

午前中は、昨夜の料理を頭の中で幾度となく反芻していた。
牛の胃袋か!?


お昼になった。
徒や疎かなメニューは受け付けられないのは朝と変わらず。
コーヒーを手抜かりなく淹れて、頂きもののパンを少し。今日はこれ以上は不要。コーヒーの香りが、余韻を記憶にゆっくり変えていく。


さぁ、日が暮れて、いよいよ晩御飯の時間。
流石にお腹が減ってきたし……どうしようか? ここは真剣な悩みどころ。

冷蔵庫を開けると、ご在宅中の食材は、鶏肉、米ナス、ジャガイモ、チーズ……。これらで軽い仕上がりの何かを作ろう。
いつも通り料理スタート前は料理名不明である。しかし、イメージは『チーズ掛けベイクドポテト・ゴロゴロ仕立て』という明確さはある。簡単ではあるが、仕上がりの良し悪しの全てはタイミング次第。気が抜けないぞ。


ジャガイモは皮を剥いて電子レンジにかける。ナスは少しのオリーブオイルで揚げ焼きに。
これで、仕込みは終わり。


ニンニクと鶏肉をオリーブオイルで炒めて料理用ワイン(白)でフランベ。ジャガイモを投入して焼き目を確認しつつ、ナスを入れる。最後にラクレットを溶かしつつ絡める。
鍋の温度を除々に下げていきながら仕上げていく料理。これで、香りを維持したいという思い。まぁ、ヤキモノの上絵で溶ける温度の違いをコントロールするみたいなもの……。( ← 違っ!)
仕上げは、先日収穫したバジルを粉にしておいたのでパラパラと。


なんか良いよ~~~。たぶん。

しかし、ジャガイモの仕込みが多過ぎて余ってしまった。同じ材料で違う味付けを作ろう。このアドリブは普段通り。
パプリカを足して、コンソメで溶いたカレー粉を入れる。


ん? シンプルな軽い味付けはどこに行った?


まずは本命の皿から。
鶏脂を含んだナス、ラクレットの旨味を纏ったジャガイモが狙い通り。お酒はワインではなくウォッカで。これは拙宅の都合により……である。
ひと心地ついたらカレー風味も。

しかし、手が止まる……。
「このカレー味を口に入れると、余韻の世界から日常へ戻るだろうなぁ……」
そう思いつつ、スプーンを含む。

「うん、ウチの味だ」

日常が忍び込んできた感覚がある。

ハレからケへ。
食の在り方も大事な区切り方のひとつ。


備前焼まつりも終わって、引き篭もり月間突入への良い幕開けになったと思う。
さぁ、製作やら企画やらジャンジャンやるよんっ!


日常をガンバローー! (*^ー')b



































































































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