資本主義のルールなき暴走に歯止めを

環境破壊、投機金融など、資本主義の暴走が目立ちます。ルールなき暴走に歯止めをかけなければ・・・。

最大の無駄は「軍事費」

2008-07-22 00:58:36 | Weblog

 洞爺湖サミットが終わりました。1昨年のイギリスでのサミットの3倍、600億円の経費をかけて華々しく行われた洞爺湖サミットは、緊急課題である、温暖化防止についても、飢餓人口の減少についても、めぼしい成果もなく終わりました。  

 特に、サミット前には、8億6千200万人と言われた世界の飢餓人口は、その後の食料価格の高騰で、数千万人から1億人近く増えていると言われ、世界各地で暴動が起きています。飢えで命を落とす子供たちは、5秒で1人の割合に達するとも言われています。

 その一方で、世界の軍事費は、年間1兆1580億ドル(2006年ストックホルム国際平和研究所)といわれ、その1割弱の1千億ドルがあれば、飢餓はなくすことが出来るとも言われています。

  今こそ、平和憲法をもつ日本は、世界に呼びかけて、「軍事費を削って、飢えている人たちを救おう」という一大キャンペーンを行うべきでないでしょうか。

 今、日本でも、生活保護を受けさせてもらえず、飢えでなくなる人が出ています。母子加算や、老齢者加算が打ち切られ、生活が立ち行かなくなる人が増えています。毎年、2,200億円の社会保障費が、削られているためです。 

 しかし、日本の軍事費は、年間5兆円。国民一人頭に換算すれば、アメリカについで、ダントツの2位です。その軍事費を全額削れと言えば、いろいろ異論があるでしょう。  しかし、道路財源や、各役所の無駄遣い以上に、軍事費の無駄遣いは多いのではないでしょうか。

 例えば、対ソビエトに対するために購入を始めた戦車は、1両8億円。石破防衛大臣は「アメリカの戦車の倍くらいの値段がするという議論もある」と言っています。それを、今年の末までに330両以上も購入し、その経費は三千億円にのぼります。  しかも、この戦車は重さが50トンもして、北海道にある2500の橋のうち、6割しか渡れないとのことです。

  対ソ連を意識したこの戦車を、今年も9両分、71億円が予算化されています。私学助成のうち、予算がないと今年削られたのは45億円。(赤旗7月20日付け3面)。

 これらを考えれば、最大の無駄は軍事費の中に隠されていると思われます。


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