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コロブチカ集大成本が凄い

2017-06-27 10:28:47 | 歌声喫茶


久留里の歌声喫茶「JOY」は、
10年という足跡を残し、
今や歌声喫茶界では押しも押されぬ(有名人)的な歌声喫茶となっています。

ロシアの歌が大好きといった方々が大挙して押しかける・・
そんな歌声喫茶になっています。

それもひとえにオーナーである、清水幸雄さんが、
大のロシア贔屓であるからです。

清水さんは、その性格が緻密でもあるんでしょうが、
それらロシアの歌の経緯といった事を、事細かに調べ、
それを月一回の歌声喫茶開催日に「コロブチカ」というプリントにまとめ、
その集大成として、今回一冊の本にしたのです。

全143曲、本の厚みは1センチもある、
本格的な歌声大全です。

143曲の歌を、一曲一曲驚くべき緻密さで調べてあります。

さて、その中から最も有名な歌である、
「カチューシャ」を参考に見てみましょう。

4500人は「カチューシャ」を歌う


うたごえ喫茶に参加される方で、‘ロシア民謡‘として知らない人はいないでしょう。
もちろんロシア‘民謡‘とするのは誤りで、
作詞は「灯」「リンゴの花咲く頃」「おぉカリーナの花が咲く」など
数多くのロシア大衆歌謡の傑作を残すミハエル・イサコフスキー(1900~1973)。
よく知られる‘リンゴの花ほころび~‘の訳詞は関鑑子(せきあきこ:1899~1973)。
ともに2024年までは著作権が残る現代の詩人です。
もっとも、この訳詞は丘灯至夫の補作にかかるもので関、丘の共訳とする表示もあります。
(長田暁二「懐かしのうたごえ喫茶名曲集」2006、英知出版社)。

作曲は、これも「バルカンの星の下に」「樫の樹」などの傑作を残す
マトベイ・ブランテル:1903~1990)。
作られたのは1938年。
前年に日独伊が三国防共協定を結びソ連を包囲、
日ソの軍事衝突が始まっている年で、「ノモンハン事件」の前年。
その時期にブランテルがリーダーを務めていたモスクワの国立ジャズ・オーケストラの為に
イサコフスキーが作詞し、それにブランテルが曲を付けたされています。

テンポが早く生き生きとしたこの曲想の特徴はロシアン・ジャズのリズムにあるようです。
「灯」も同様ですが、戦時下に前線に送られる若者と、恋人・家族の押さえきれない
別れの哀しみと再会への願いが託されている歌です。
こうした詩が、戦意高揚につながるのかも知れませんが、
政治体制の違いはともかく、庶民が気持ちを歌に託して歌える社会は良い社会です。



ここまでで、ページの半分程度で、
この先に更に細かい解説が続きます。
これほど、事細かな解説をした本が今まであったのでしょうか?
私はチョッと気の遠くなる様な思いがしました。

ロシアの歌が大好きだと自認する方には、
この本は絶対に避けては通れない通行手形というか・・
「この紋所が目に入らぬかッ」といった黄門様の印籠みたいな本ではないのでしょうか。

この本を知らずして、歌声喫茶を語るなかれ。
そういった本ですね。

私の手元に2冊ありますから、是非にでも欲しい、
何が何でも欲しいというかたに、お売りしてもいいですよ。
今回に限り、一冊100万円にまけときます。
マスター・・怒っちゃダメよ。



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