河童の歌声

歌声喫茶&キャンプ&ハイキング&写真&艦船

思い出の味、匂い

2016-09-19 14:04:51 | 日記
思い出というのは、記録できるものと、出来ないものがあります。

味・・・

これは記録できないものですね。
子供の頃に食べた(麦こがし)
これが、どんな物だったのか?殆ど覚えていなく、
また味に関しても、まるで覚えていないのです。
ただ、嗜好食品の少なかった時代だからこそ存在した食べ物であったのでしょう。

(油かす)
これは、私の家の隣のご主人が屠殺場で働いていたので、その恩恵に授かれたのです。
職場から持ち帰った油かすを私達はよく頂いて食べました。
私の身長がまあまあ伸びたのも、油かすの為だったのではなんて思ったりします。
一般の人は勿論そんな物があるのも知らなかったでしょうね。
それはカレーによく付いてくる(ナン)みたいな物でした。
味は全く覚えていませんが、時々懐かしくなりまた食べたくなるのです。

母が作る物で美味しかったオカズ。
それは(八宝菜)でした。
母はあまり料理上手ではなかったのですが、
この八宝菜は美味しかった。
今それが食べたかったら、自分がその味を思い出して再現する以外に方法はありません。
でも、私がそんな事をする筈もなく、思い出の中にしか、もう無いのです。

中国人の元妻が作る(水餃子)
これは、天下一品でした。
本当に、この餃子だけはサイコーの美味しさでした。
今だに、餃子専門の店で外食をしても、彼女の味を越える餃子に出会った事は無いのです。

これも中国人というか台湾人でしたが、
付き合っていた台湾女性の作る台湾料理。
初めて彼女の手料理を食べた時、
あまりの美味しさに、言葉が出なくなり、何故か涙が出てきたのを思い出します。

みんな思い出の中にしか存在しない味ですが、
そういった食べ物に出会えた事は、考えるに幸せだったと思います。


匂い・・・

これも味と同じで記録に出来ないものですね。

小学校に入学する時の、ランドセルの真新しい皮の匂い。
教科書、鉛筆、筆箱、クレヨンの匂い。
教室の机やイスの杉の木の匂い。
母が風呂上がりに顔を拭いてくれたタオルの匂い。
今では無くなってしまった好きな石鹸の匂い。
中学生になった時の学生服の匂い。
真新しい運動靴のゴムの匂い。
初めて買った革靴の匂い。
ブラスバンドで吹いていたラッパの真鍮の匂い。
大人の世界に一歩足を踏み入れた整髪料の匂い。
好きだった女性とすれ違った時に、フッと匂ってきた香り。


声・・・

これは記録できますが、その時に機材が無ければ残りません。
ですから、私は娘の成長記録として、8ミリカメラをよく回していました。
小さい時に発した声は、大人になったらもう記録できないからです。


科学が進歩しても、思い出の中でしか残らないものは、やはりあります。
時々、何かの時にフッと思い出す事があって、
そういった時は、視線が中空をさ迷い、心が温かくなるんですね。
それがいつやってくるのか?
何かの折にそれが来た時は、まさに桃源郷の世界となります。
人間の心って不思議ですね。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 飯豊連峰縦走 | トップ | 楽しかった暗室作業 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。