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素晴らしい、何と素晴らしい

2016-11-26 07:31:38 | 音楽
Grimethorpe Colliery Band - William Tell Overture - 1998


「ウィリアムテル序曲」
この素晴らしい演奏をするバンドは、
イギリスの、グリムリー・コリアリー・バンド。

そうです、1996年のイギリス映画「ブラス」に出てくるバンドです。
ですから、あの映画にも登場する顔が何人か散見されます。
ハイライトのコルネット独奏は、映画とは別の人が吹いていますね。

グリムリー・コリアリー・バンドは、完全なブラスバンドです。
日本ではブラスバンドと吹奏楽団を(いっしょこた)にしていますが、
吹奏楽というのは、打楽器は別にして、
口で演奏する楽器をメインにしています。
ですから、クラリネットやサキソフォーンなども入っています。
他にファゴットなど主に木管楽器が入る事もありますが、
ブラスバンドはブラス(真鍮)というくらいですから、
純粋に金管楽器だけでのバンドが本当の意味です。

しかし、このバンドはフルートもピッコロも無いですね。
フルートもピッコロも金属製(現在は)ですから、
金管楽器と言えると思うのに、それが無いのは、
口に接触する部分が、マウスピースと呼ばれる部品を使う楽器だけで、
笛みたいにマウスピースが無かったり、
サキソフォーンみたいに(リード)と呼ばれる振動体を使っている
楽器はブラスバンドとは認めないのでしょうね。

でも、これだとアメリカを代表する行進曲「星条旗よ永遠なれ」
みたいにピッコロの名手が居ないと音楽にならないものや、
「軍艦行進曲」みたいに、トリオの部分が、
木管楽器であるクラリネットの素晴らしい見せ場だったりの曲は、
どうやって演奏するのか?チョッと気になります。

でも、このバンドはあくまでもイギリスのバンドですから、
国粋主義的なバンドなのかも知れないですね。

私も高校時代に3年間だけラッパを吹いていましたが、
実はプロになりたいと本気で考えた事もあったのです。
現在でも、ユーフォニアムというラッパを持っていますし、
一時はアマチュアバンドに入ろうと思っていたのですが、
結局はダメになってしまい、歌声喫茶の現在に至る訳です。

しかし、こういった完璧な(音)を聴くと、
実にウットリし心が潤います。

以前も何かに書きましたが、
「音楽の基本は、音を出さないこと」
まっさらな状態、そこからいよいよ音楽が始まるのです。
いざ、始まったからには、完璧な(音)を出すこと。
余計な音、無駄な音は一切出さない。

歌声喫茶でよく手拍子をする女性が居ます。
彼女は曲が何であろうが、とにかく手拍子。
「学生時代」
♪ツタのからまるチャペルで、祈りを捧げた日・・・
この歌であったかは?ですが、
こんな歌であっても彼女は手拍子。

私は堪りかねて言いました。
「盆踊りじゃないんだから」

彼女はムッとした顔をしていましたが、
それ以来、あまり手拍子をしなくなりました。
イヤなんだよね、こういった(音)に無神経な人って。
雑音、騒音でも音というのは、一旦出されたらイヤでも聞こえてしまう。
それがイヤなら耳をふさぐしかないんです。

それに比べて、この「ウィリアムテル序曲」の素晴らしさったらないですね。
音というのは、こういった風に完璧でありたいですね。
完璧な音は、本当に素晴らしい。

そして、こんな素晴らしい曲を作る事の出来る、
ロッシーニという人の才能は・・クヤシイ。
何でこんな素晴らしい曲が出てくるのか?
その頭の中を覗いてみたいよ、俺は。

でも、仕方ないよな~、俺は凡人なんだから、
いくら俺が嫉妬したって、叶わぬ世界。

あ~、何と素晴らしい曲、そして演奏。ウットリします。

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