秋の八ヶ岳倶楽部
八ヶ岳倶楽部というのは、
俳優の柳生博さんが、山梨県の八ヶ岳南麓に、
家族と共に作り上げた庭園です。
そもそもは、1976年(柳生さんが39歳)の時に
八ヶ岳に入った事から始まりました。
その経緯については、まだよくは知らないのですが・・・
そこからは奥様や男の子2人と共に、樹木を伐採したり、
反対に木々を植えたりし、線路の枕木を置いたりして、
美ししくも自然さの感じられる庭園にと少しづつ作っていったのですね。
これは、八ヶ岳倶楽部の名物(フルーツティー)です。
奥様の考案だとかで、とても美味しかった。
柳生さんの長男である「柳生真吾」さんは、
NHK「趣味の園芸」の司会を8年間務めた園芸家としても有名でしたが、
今年5月に47歳の若さでガンで逝きました。
その事がきっかけとなって(八ヶ岳倶楽部に行きたい)と思ったのですが、
中々チャンスがなく数か月後になってから、ようやっと行けました。
まだまだ柳生博さんの心の傷は全然癒えてはいないと思います。
それどころか、最愛の息子さんに先立たれた悲しみは、
増しているのではないのでしょうか?
今から20年くらい前のテレビで、
柳生さんが他のスタッフ達と共に、山に登り御来光を見る、
といった番組があり、
一泊くらいしたのだったか、頂上に立ち御来光を眺める柳生さんは、
涙を流していたのを観て私は感動した事があります。
「あァ、この人って本当にいい人なんだな~」と。
それ以来、私は柳生博さんのファンになったのです。
庭園を散歩し、樹木の状態を確かめながらの柳生さんに
無理を言って一緒に写真に収まってもらいました。
私と同じ身長(175センチ)の筈の柳生さんは、
お歳のせいか、立ち位置の関係か、ずっと小柄に感じられました。
何か気の利いた言葉で話しかけたかったのですが、
まるで話らしい話も出来ずに、それでも一緒の写真を撮らせて頂いただけで感激しました。
きっと心の中では、息子さんの事で淋しさがいっぱいなんでしょうが・・・
本当に素敵な方ですね。
泊まりは私は、ほぼ20年ぶりのペンション。
清里駅から数キロにある「カスケード」という家でした。
エリカさんは、ペンション初体験でした。
天気予報を心配して、一日前倒しの旅となりましたが、雨にはならずに、
また、清里駅近くの「萌木の村オルゴール館」では、
重さ2トンもある、自動演奏オルゴールをバックに、
大森たつし、という方の素晴らしい演奏を聴く事ができ、
この演奏の素晴らしさは感動でした。
大森たつしさん身長に合わせて造られたという、重さ350キロの大きなマリンバ。
その低音部の音は、今まで聴いた事もない音色で、それは凄かった。