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残念な安岡力也

2016-08-29 07:22:27 | 音楽
追悼 安岡力也 1997.LIVE


私が、最も声のいい歌手だと思うのは、安岡力也です。





力也はイタリア人を父に持つハーフでした。
若い頃は「シャープ・ホークス」という混血児だけのグループ・サウンズに入っていました。
シャープ・ホークスの代表曲と言うと「遠い渚」です。
ユーチューブで検索しても、この曲くらいしか出てきません。

しかし、力也の声が最も顕著に出ていたのは、
「レッツミーゴー」という曲だったのです。
以前は、この曲が動画で観られたのですが、現在は全く無くなってしまいました。

他のメンバーが普通に唄っている中を、
力也の低音がビンビンに響いているです。
目だとうとがなり立てているのではなく、普通に唄っているのですが、
その艶のある低音は嫌でも聞こえてくるのです。

力也の声は、いわゆる東洋人の声ではありません。

ダーク・ダックスや、ボニー・ジャックスにも、勿論バスの歌手は居ますが、
そういったグループのバス歌手は、東洋人のバスです。
ですが、力也のバスはそれとは全然、違っているのです。
そこが他の歌手にはしたくても出来ない声なのです。
特に若い頃の彼の声には、独特の良さがありました。

しかし、力也という異端児は、途方もない(バカ)だったのです。

そのバカぶりは、もうどうし様もない程のバカでした。
喧嘩が大好きとかで、
何処かで喧嘩をやっていると聞くと、
電車に乗ってでも殴り込みをかけに行くというバカだったのです。

そんなバカを積み重ねていった挙句は、
あちこちの被害者たちから訴えられて、刑務所入り。
かなり長い期間、ムショ入りしてたみたいですが、よくは知りません。

ムショからシャバに戻った力也は、
もう、あの華やかな芸能界には戻れないと覚悟してたみたいですが、
それを救ったのが、ロック馬鹿の内田裕也だったとか。

力也を(芸能界で喧嘩最強)とかの伝説がありますが、
彼はけっこうほら吹きで、
あのジョー山中には敵わないと思いますよ。
確かにムード的には、強そうですけどね。
(一時期キックボクサーもやってたし)

そんなバカだったので、彼に真っ当な歌手になれよと言う方が無理です。
力也があれほどのバカでなく、
真面目に(力也の辞書に、真面目という言葉は無い)
歌手だけをやっていれば、どれだけの歌手になれた事かと思うと本当に残念です。

外国の歌手を見ても、あれほどの声の持ち主は知りません。
チョッと異なった色合いの歌手は居るのですが・・・
やはり安岡力也という歌手は、勿体なかった。
ホンマもんのバカタレでしたね。



その力也に顔が似ている人が、
このアメリカの俳優、リー・マービンです(笑)

彼の低音も独特で、顔も声も彼等は良く似てるんですよ。
バカかどうかは、知りませ~ん。

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