小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

カメラファンとはなにものだ?

2017-08-12 20:36:57 | 日記
カメラファンとはなにものだ?

白金自然写真クラブの会員の一人にお金持ちがいて、その方が白金通りの一本裏の道にギャラリーを開設しました。その方が関与する3つの写真クラブで合同写真展を開くというので、当方は以下の2点を出展しました。1点目はすでにこのブログでご紹介したものですが、2点目は<海の色と形>シリーズの作品で、初めて公開します。


<秋の波紋>


<海、ある日の波紋>

一点目は、いつものように、どうせ石を放り込んで撮ったのだろうと揶揄するコメントとか、これは違反だとかいうコメントをいただきました。2点目はなんだかわからん、ひねくれ者の写真だというコメントとどうやって撮ったのかという質問をたくさんいただきました。こういう写真を見せるとどういう反応が起きるのか試してみたかったのです。結局、よくわかりませんでした。当方は、ひたすらに、水の色と形の魅力を追いかけているのですが、心の琴線に触れるような議論は皆無でした。まったく話がかみ合わない、違う土俵で話をしているということです。
いずれにせよ、なんだか居心地の悪い写真展で、なぜだろうと思っていたのですが、白金写真クラブ会員の一人が、Facebookで、この写真展を<金持ちの道楽>とつぶやくのを見て、なるほどそうかと思いました。約半分近くが、海外旅行の写真を出していました。その一つの写真クラブの会長は自分の海外旅行で撮った写真をモニター・スライドショーで流していました。そうか、カメラファンには<金持ちの道楽>というおおきなジャンルがあったのです。
この合同写真展に参加するクラブの一つは1981年ミスユニバース日本代表、写真家、大阪芸術大学写真学科教授、かの有名な織作峰子さんの弟子が指導しているクラブで、この写真展には織作峰子さんから写真が寄贈され、当人もおとずれたようです。織作峰子さんには今年のCP+で富士フィルム中判カメラの宣伝トークではじめてお目にかかりました。その人気の高さにビックリしたことをブログにのせています。
織作峰子さんと<金持ちの道楽>とは直接には全く関係ないのですが、そのブログで、写真における<ヌルイ世界>と富士フィルムの関係を書きました。わかりましたよ。写真における<ヌルイ世界>は<金持ちの道楽>と密接な関係があるのです。<金持ちの道楽>はカメラ業界の最大のお得意さんなのです。<金持ちの道楽>がなくなったらカメラ業界は生きてゆけない。<金持ちの道楽>は<ヌルイ世界>でなければならないのです。目くじらたててやったら<金持ちの道楽>にはならないのです。カメラ業界はこの<ヌルイ世界>をターゲットに稼ぐ必要があるのです。
海外撮影旅行をして、その成果を見せ合う、何にも問題ない当然のことなのですが。 この海外撮影旅行というのが、旅行会社のツアーじゃないですから、一人50万円くらいかかるでしょう、夫婦で撮影旅行に行けば100万円です。その旅行で稼ぐことのできるプロでないかぎり金と暇がある連中しかできないことなのです。だから海外撮影旅行をして、その成果を見せ合う時に<金持ちの道楽>という側面と、<純粋なカメラファン>という側面のどちらを見せるかということで、隣にいる人のことは無視して、<金持ちの道楽>を謳歌するか、少しは周りの人のことを考えて<粋純なカメラファン>の側面をみせるかが分かれ目でしょう。
ところで、白金自然写真クラブは自然教育園の中で撮った写真のみを展示会にだすという縛りがあるのですが、そのメンバーがこの展示会では縛りがなくなったといって、海外旅行の写真を出してきました。当方にはそういう発想が全くありませんでした。海外旅行の写真というのはなんとなく<違反だ>という感覚があるのです。写真の腕というより海外の珍しさで人にアピールするのはなんとなくいやだったのです。海外旅行の写真は<金持ちの道楽>的な匂いがするからいやだという感覚があったのかもしれません。 それもそうですが、第一、海外旅行ではちっともいい写真がありません。なんで、でしょうね?  スケジュールに追われる、トラブル無いように気をつかって写真を撮ることに専念できない、初めてのところで勝手がわからない、など色々な要因があるのでしょう。 最近はある事情で東京を長期間離れることが出来なくて、ここ数年海外に行っていませんが、それまでは毎年どこかに行っていました。だけど、思い出しても人に見せることのできる写真は片手で数えられるくらいでしょう。そのうち、気が向いたらその数点を拾い出してみましょう。ここのところ撮るものが無くて、お見せする写真もないので、ちょうどいいかもしれません。


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