王様の「秘密の参謀本部」

田端到&ビンゴ本郷の実験創作プロジェクト

ホープフルSの血統傾向

2014-12-24 23:37:20 | 競馬
 今週の競馬はもっぱら有馬記念の話題だろうが、そんなステイゴールドのためのグランプリはさておき、個人的には新設重賞のホープフルSに興味がある。近い将来、G1になるだろうと言われている中山芝2000のG2だ。
 参考にするべきは、昨年までのオープン特別ホープフルSと、正月の同距離重賞・京成杯だろう。04年以降のこの2つのレース合計21鞍を対象に、データを取ってみた。

 成績上位種牡馬は以下の通り。
1位シンボリクリスエス 3-0-0-10
2位キングカメハメハ  2-1-2-5
3位ブライアンズタイム 2-0-1-9
4位ステイゴールド   1-2-2-9
5位ディープインパクト 1-2-2-8

 ロベルト系が1、3位にきているところはいかにも冬の中山芝2000。あとはキンカメの高率と、2歳から3歳初旬の時期はまだ仕上がり途上なのに結果を残しているステイゴールドが目を引く。

 登録馬にはディープの良血馬が並んでいるが、ざっと眺めて、人気薄っぽいところで気になるのは
▲マイネルシュバリエか。
 父バトルプランで、クラシック前の前哨戦重賞に強いマイネルのヒンドバース牝系。血統的に小回りに向き、スローで先行できそう。

 と、珍しくまっとうな競馬ブログみたいな情報を載せたのは、新刊の告知をするためだ(笑)。
「金満血統王国年鑑for2015」、カドカワさんから出てます。今回は書き下ろしの「ドル箱重賞」という企画を収録。狙いの絞りやすい重賞を全部で18個ピックアップして、即効性のある解説を付けてます。
 
 ほお、なるほど、阪神カップはそう買えばいいのか。じゃあサンカルロか。
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馬券ハズレ自慢

2014-12-13 20:35:42 | 競馬
 マルタカシクレノンという関西馬がいて、この馬はいつも休み明け4戦目に一変して大穴を開ける。ということを半年ほど前に気付き、おーし、今度の休み明け4戦目は狙い撃ちしたるでー、と目をつけていた。
 そしたら、本日の阪神10R六甲Sに出走していたのに気付かず、きっちり4戦目で一変。またまたまた同じパターンで穴を開けました。ふぎゃー。

 チャレンジCもエイシンヒカリ自信の消しだったのに外してしもうた。ふぎゃー。
 阪神芝1800の重賞を逃げ切った馬って、過去にダイワスカーレット1頭しかいないって知ってる? しかもそのダイワスカーレットのペースは前半60秒4。
 シルポートでさえ前半60秒より速いと止まっていた逃げ馬不利のコースで、オーバーペース見え見えのエイシンヒカリなんて絶好のお客さんだったのに……。案の定、58秒9で逃げてバッタリ。
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「東京五輪に野球」の暗部

2014-12-09 21:48:25 | 五輪
 国際オリンピック委員会(IOC)の臨時総会で、開催都市が新競技を追加提案する権利が認められ、野球とソフトボールの復活が有力になった件について。

 これにはひとつ避けられない問題があって、ドーピングはどうすんだって話ですよ。
 日本のプロ野球(NPB)は表向き、ドーピングを禁止しているけど、じつは日本アンチドーピング機構にも加盟していないし、「独自の検査システム」という名目で、かなり曖昧な、いいかげんな検査しかやっていない。過去の違反者についても詳細を未公表なものが多数ある。

 このことは個人的には悪いと思ってなくて、それぞれの歴史を持ったスポーツがあるんだから、ドーピング絶対禁止の種目がある一方で、ドーピング容認の種目があってもいい。
 プロレスや、相撲や、ボディビルは、もし本気でドーピング禁止にしたら、たぶんつまらなくなるだろうし、にんにく注射を打ってホームラン数が伸びるならそれはそれで野球的ロマンだと思う。マンガ的超人の世界こそ、プロ野球の魅力と信じるからだ。
 
 いや、というより、今後は厳格に禁止の方向に進むべきなんだろうけど、メジャーリーグのように過去の行為まで犯罪扱いして、スーパースターを次々と引きずり下ろすようなことをしたら、野球界のためにならない。だからこそNPBは今も曖昧な制度のまま、メジャーリーグの轍を踏まないようにごまかして続けているのだと思う。

 しかし、もし本気で東京五輪に野球という競技を行うつもりならば、今度こそさすがにNPBがアンチ・ドーピング機構に未加盟のままというわけにはいかなくなるだろう。現状の「独自の検査システム」を捨て、オリンピック・スタンダードのドーピング検査を採用する「義務」も出てくる。
 それも時代の流れから仕方ないとは思うが、そうなった場合にブラックボックスを突付かれ、過去のドープ経験スーパースターたちまで吊るし上げられる事態にならないだろうかと、私はそのことを危惧している。
 東京五輪に1回こっきりで野球を復活させることと引き換えに、プロ野球が他のアマチュアスポーツと同等の「人的・超人化行為」絶対禁止を求められるのであれば、それはたぶんあまり楽しくない。

 だいたい今どき、乱闘行為が暗黙の了解として認められ、グラウンドの大きささえ統一されていない競技という点だけ取ってみても、プロ野球は正しいスポーツじゃないんだからさ。
 今さら本気で正しいスポーツの仲間入りをめざしても、ろくなことにならない。正しさを掲げれば、必ずいろんなところに副作用が出る。それを覚悟したほうがいい。


*人体改造OKの陸上漫画はこちら



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