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だとすると (まつもと)
2007-11-27 13:05:18
> 若者たちは左翼知識人を愚弄した赤木さんに拍手喝采を送っているだけで、戦争待望論に共感しているわけではない。

これは今後の展開をまたなければならず、そちらの方向へ後押しする責任はわれわれにもあると思いますが、戦争待望論がもてはやされることで、具体的で効果的な代替案や政策への議論が後景に退いたり、左翼叩きに溜飲を下げることでそうしたエネルギーがガス抜きされてしまうのは心配ですね。

> 赤木さんは東大先端科学技術研究所のジャーナリズムコースに通っている。そのことと、この論調の変化との間には何らかの関わりがあるのではないか。

まえに加齢御飯さんは「丸山真男をひっぱたきたい」と「なぜ人を殺してはいけないか」が巻き起こした議論の類似性に触れられていましたね。さらに勘ぐると、こうした場所(授業のみならず、飲み会とか)で、赤木氏が「なぜ・・・」を「無名の若者が論壇にインパクトを与えた先行事例」として学習してしまった可能性はないでしょうか。だとするとちょっと救えない感じですが。

また、自称左翼でありながら左翼たたきで勇名を馳せる、というのは戦後のお決まりパターンでもあります。

あと、赤木氏の指導教授にあたる武田徹氏ですが、

http://d.hatena.ne.jp/t-akagi/20071101
http://162.teacup.com/sinopy/bbs

などを見るかぎり、吉本隆明の影響が濃厚、という印象を受けました。まさか「丸山・・・」は「『反核』異論」の焼き直しではないでしょうね。

あと上のブログなどの議論を読むと、ルソーやミル、ケインズといった良い古典が読まれてない上に、議論をねじれさせてしまうような腐れ左翼の文献ばかりがよく読まれているのだなあ、という印象を受けます。

フォイエルバッハの「問題がどうしようもなく難しく見えるのは、そもそも問題の立て方が間違っているからだ」といった健全な思想こそ知られてほしいものです。
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魔女狩り (ひろの)
2007-11-27 15:14:11
I visited and read AKAGI'blog and found that he has the knowledge of such social policies as basic income guarantee and work sharing. But he mentions them only to declare that regular employees and well-fed older generation are too selfish to take interest in such egalitarian policies. It is evident that his intention is not social reforms but a kind of witchhunt by which everything evil is blamed on regular employees and older generation. He must have perceived that such blame game would be hailed by penniless and powerless younger genaration. The media loves scandals and witchhunts. It seems that he solved the problem of inequality by seeking a pesonal and exceptional success.
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なるほど (まつもと)
2007-11-27 15:42:25
右翼左翼といった本来の語義とは無縁の、それこそ妖怪のような言葉が相変わらず跋扈しているのは、ひろのさんが言われるような魔女狩りの対象という面もあるのでしょうね(きちんと定義しないで右翼左翼を自称する人もいるが)。

> 東大先端科学技術研究所のジャーナリズムコース
http://www.anzenansin.org/journal/index.html

のカリキュラムに問題あり、とは思いませんが、日本のメディア事情を考えるに、このコースでプロパガンダのノウハウを学んでしまった可能性もあるように思います。
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弱者 (ひろの)
2007-11-27 18:00:16
だいたい「ワタシはジャクシャです」というハツゲンじたいがオカシイとおもいませんか。 シンショウシャのヒトでもそんなイイカタはしませんよ。「みなさん、ワタシをハイジョしないようなセイギというものをカンガエてください」というのがフツウではないでしょうか。
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吉本隆明の孫弟子 (加齢御飯)
2007-11-27 18:22:24
赤木氏の指導教授にあたる武田徹氏ですが、

http://d.hatena.ne.jp/t-akagi/20071101
http://162.teacup.com/sinopy/bbs

などを見るかぎり、吉本隆明の影響が濃厚、という印象を受けました。まさか「丸山・・・」は「『反核』異論」の焼き直しではないでしょうね。

 まつもとさま。吉本隆明の連想は最初からありました。何しろ丸山真男を最初に「ひっぱたいた」のは60年安保直後の吉本隆明ですから。しかし30そこそこの赤木氏がそんなものを知っているはずもないし、と思っていたら、なるほど師匠譲りということはおおいにありえますね。武田という人は私ぐらいの年齢のフリージャーナリストで、この世代でその道を志した人は多かれ少なかれ吉本の影響下にあったといってよいでしょう。どんなことがあっても、どんな自己撞着があっても絶対に自分の非を認めないという赤木氏の弁論術は、吉本を彷彿とさせます。よい伝統は簡単に途切れても、悪い伝統はだらだら生き続けるというのが日本の知的世界のようです。しかし税金を使ってなんちゅうしょうもない「教育」をしているんでしょうか、東大は。
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同じ穴のむじな (加齢御飯)
2007-11-27 18:26:54
The media loves scandals and witchhunts. It seems that he solved the problem of inequality by seeking a pesonal and exceptional success.

 ひろのさま。赤木さんは俗流若者論の若者たたきを批判していて、基本的にそこには共感します。ところ
がその赤木さんが正社員や先行世代を諸悪の根源にしている。つまり魔女狩りをやっている点では、俗流若者論と何の変わりもないわけであって、そこに赤木さんと彼を支持する人たちは矛盾を感じないのでしょうか。
 
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たとえ貧乏でも (加齢御飯)
2007-11-27 18:31:21
だいたい「ワタシはジャクシャです」というハツゲンじたいがオカシイとおもいませんか。 シンショウシャのヒトでもそんなイイカタはしませんよ。「


 ひろのさま。これもまったく同感です。東大に全盲で耳のきこえない准教授がいます。社会的地位からいえばこの上もない強者ですが、身体的にはまったくその逆です。つまり誰が強者で誰が弱者なのか。一義的にそんなことはいえないのだと思います。赤木氏たちは反発するでしょうが、たとえ貧乏でも、若く身体壮健ならいくらでも未来はあると言いたい衝動にかられます。
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とにかくトリッキー (ひろの)
2007-11-27 20:06:24
But he mentions them only to declare that regular employees and well-fed older generation are too selfish to take interest in such egalitarian policies.

IS THIS TRUE? Regular employees may see their sons and daughters forced to work as precarious freeters. Grandparents may see their grandsons passing nights at net cafes. They cannot afford to be as evil and selfish as AKAGI wants us to believe. And declaring oneself a weak creature and thereby giving oneself a right to do everything without being just to others.This is the tactic used by Hitler.
The justice is universal and allows no exception. Neither weakness nor poverty gives anybody an exceptional right to be an incarnaton of the justice.
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2点だけ (あい)
2007-11-27 22:01:30
「ボクたちの状況をなんとかしてくれないとグレちゃうぞ」と書いたのは私であり、赤木さんでも他の人でもありません。

「私」は甘ったれた人間ですが、私は若者の代表例ではありません。大部分の人はがんばっています。
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親世代 (加齢御飯)
2007-11-27 22:25:48
IS THIS TRUE? Regular employees may see their sons and daughters forced to work as precarious freeters. Grandparents may see their grandsons passing nights at net cafes. They cannot afford to be as evil and selfish as AKAGI wants us to believe.

 赤木さんは親元でくらしているようです。だから本を読んだり書いたりするゆとりがあるのでしょう。それは結構なことですが、その意味では恵まれた境遇にあるわけで、親の世代を若者の未来を食いつぶす鬼畜のようにいうのは、やはり恩知らずといわなければなりません。私はひどい状況に置かれながら日本の若者たちが暴発しない現状は不思議だとエントリーのなかで書きましたが、たとえ山田昌弘教授がなんといおうとも、食えない若者を親の世代が何とか支えていることが力になっていると思います。

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