「007 私を愛したスパイ」

日曜洋画劇場でやってたので見ました。ぼんやり見てたらなんだか面白かったもので。

行方不明になった潜水艦を探すべく、ＫＧＢの女スパイと共に情報を探ることになったジェームズ・ボンド。そのど派手な諜報活動から見えてきたのは、世界征服をもくろむ海洋学者。彼が送り込む殺し屋（？）はありえない強さ。さて、ボンドはこの状況をどう脱出するのだろうか？

＜派手～～！＞

とにかく爆破！
とにかく巨人！
とにかく夢の乗り物！

30年前の作品ですが、なんともハチャメチャで派手でついつい笑みが漏れる面白さ。
いや～、ハリウッドだってこんなだったんだよね！

冒頭のスキーのシーンがかっこいい。
やっぱりこういうアイディアと気合のあるアクションシーンはいいですね。

ＣＧという文明の利器がない分、爆発やらアクションやらマシーンがとりあえず面白い。

でんでれでんでん～～でんでんでん、でんでれでんで～～ん、でんでんでん♪

ではなく、

てってれれ～～てれれってっ、てってれれってって～～ん♪

と、効果音が流れるんじゃないかと途中からは思えてしまうような、サンダーバードちっくな秘密基地やそこから出てくる乗り物やその乗組員の衣装などのデザインがなんともイカしてます。

吹き替えの広川太一郎の最高さも手伝い、なんかとっても和むボンドでした。

飽きることなく、それでいて妙にのんきにと楽しめて、こういうのもいいな～と。

時折流れるクラシックな音楽の使い方とかがとてもいいと思いました。
こういう風に使うと、「サンダーバード」になってもおかしくない映画でも、ロジャー・ムーアの妙な渋さと相成って妙に子供っぽくならないからいいですね。
そして、これをリアルタイムで見た子供はそりゃあそりゃあ憧れただろうな、とね。

ソ連と敵対した関係じゃないこの微妙なラインがとても面白いと思いました。

美人だったわぁ、ボンドガール♪

しかしまぁ、本来は124分ある作品のようですが、時間延長はなかったので、切りに切りまくっていたんでしょうね。

しかし広川太一郎はいいね。
身分を偽るところで声色をひとつ上げるところがにくすぎ。
もうここだけでこの映画見てよかったと思ってしまいました（笑）

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=14183