映画鑑賞検定3級blog

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「25時」

2006-03-15 | アメリカ映画
表紙がカッコいいのでずっと気になっていたのを見ることに決定。レンタルしてきました。

麻薬の売人モンティ(エドワード・ノートン)は明日警察に行かなければならない。7年間、刑務所に入るか、逃げるか、それとも自殺するか・・・。24時間の猶予の間に、いろいろなことを考えるモンティ。父親に会い、幼友達のフランク(バリー・ペッパー)とジェイコブ(フィリップ・シーモア・ホフマン)と飲み、仕事仲間と会い・・・。恋人のナチュレル(ロザリオ・ドーソン)が警察に密告したのか? 愛犬のドイルはどうしよう? 刑務所に入ったらレイプされてしまうんだろうか? いろいろなことを考えるモンティ。結局モンティはいったいどうするんだろう? そんな彼の仲間や周りの人々も少しづついろいろなことを考え始める。


あ~、これ結構好きですわ。
地味な感じの映画ですが、じんわり来る感じですね。

見終わって何か残るという感じでは意外とないです。それよりも、見ている間に不思議な気分を味わっている感じでした。そこがいいところでしょうね。

反省・・・後悔・・・そんな思いが全体に行き渡って、とてもいい雰囲気だったと思います。
懺悔とはまた少し違う。なんていうか、「ああ、こういう風にも出来たのに・・・」っていう感じっていうかなんていうか・・・。

友達三人の雰囲気もとても自然な感じがして良かったです。こういう三人だったら長い付き合いになりそうだな、という感じでした。
特に、フランク役はバリー・ペッパー。ラストはちょっと泣きそうになりました。フランク、いいなぁ、コイツ・・・。

モンティは”俺みたいな二枚目は刑務所でレイプされるんだ!”と常に恐れていますが、そんなに男前か!?エドワードよ、と軽く突っ込みたくなりながら観てました。

9.11の事を思い起こさせるようなシーンがちらほら入っています。でもそれは、ニューヨークに住む人にとって考えないようにすることが不自然だということでしょう。とても無理なく取り込まれていて、それはそれできちんと向かい合ってる感じがして、私は良かったと思いました。

街並みの撮り方とかがものすごくきれいで、冒頭の犬を連れてエドワードが歩くシーンだけでも見入るくらいでした。ラストの川辺の公園にいい大人の男が三人で歩いてるんですよ。その横をジョギングしていく人がいて・・・。静かな音楽が流れていて・・・。河からはボートが下ってきて・・・。いいですね~、この感じ。大好きです。そういう、自然なのか自然じゃないのかわからないというそのアンバランスさがとてもよかったです。もしかして、スパイク・リー監督ってすごいのかも?

実はリー監督の作品を見るのは2作目。勝手に、”過激で刺激的な問題作になる黒人映画を作る人”だと思っていた自分を映画の中のモンティと共に反省しました。夜、一人でテレビが付いていて、そこでぼんやりと見た「ガール6」も同じ雰囲気で好きだったのを思い出しました。監督のコメンタリーもとても穏やかな声でわかりやすく説明してくれてました。学校で教えているということなので、それも納得ですね。

特にこういうのが見たい、という感じじゃないときに見るほうがいいかもしれません。テレビでたまたま見るとか、そういうほうが楽しめそうな気がする。
夜、頭の中でいろいろと無駄にぐるぐる考えてしまうときに近い感じがする映画かな。イマイチあまり解決にはならないので、絶対見て!という感じではないですが、気になったら手にとって損はしないと思いますよ。私は見てよかったと思っています。とっても。

http://25thhour.jp/


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