映画鑑賞検定3級blog

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「普通じゃない」

2006-06-12 | アメリカ映画
ワールドカップ観て、寝ようと思ったらやってたのでついつい見てしまいました。見終わったら朝でしたよ・・・。もうだいぶ前に一度観たきりなので、相当忘れてました。

天使のジャクソン(デルロイ・リンドー)とオライリー(ホリー・ハンター)は、美人わがままお嬢様のセリーン(キャメロン・ディアス)と、セリーンの父親の会社で働くへっぽこ小説家の夢追い掃除人ロバート(ユアン・マクレガー)をくっつけさせるという指名を受けて下界に降りてくる。男女の間をくっつけさせるには、危険な状況と二人きりの空間だと考えた二人は、ロバートをクビにさせて、セリーンを誘拐させるという方法を思いつく。


いや~~、もうビックリするほど覚えてなかったです。

「トレイン・スポッティング」「シャロウ・グレイブ」のダニー・ボイル監督のハリウッド進出第一弾。脚本のジョン・ホッジと、主演にユアン・マクレガーと、相棒たちを従えて、とりあえずハリウッド相手にジャブをかましてみますか、って感じでしょうか。

前に見た際は、こんなもんなのか~?と、物足りなさを感じたのですが、今となってはなかなか楽しめるお話でした。

”天使が設定した恋に落ちる決定的な状況”が設定されてる時点で恋に落ちるのを”普通の”ラブコメだと仮定する。その仮定がすでにちょっとラブコメを斜めに見てるっぽく感じた。だから、この二人はその状態の中でもすぐになんて恋に落ちなくて、最終的には運命の通りに回ってるんだけど、その中でも天使たちの計算の通りに行ってない所で上手く行くっていうかなんていうか。この辺の運命に従いながら微妙に抗う”普通じゃなさ”が欲しいっていうようなこの感覚がなんかツボだとでもいうかなんというか。
しかもその”普通じゃなさ”を求めてるのはセリーンじゃなくてロバート。”お前みたいななんにもない男”と言われるようなヤツで、小説家になりたいけど”誰でも考えるよ、そんなこと”と一蹴されるような夢見がちな男なわりに保守的で何も出来ない人のいいヘタレ君。この人の設定がとりあえず好きです。そんなヤツだけど、なんかそのいろんなものに無意識に反抗していて、だけどちょっとした助言でちょっとずれたところに運命の輪の通りにぽっかり収まるって感じが妙に心地よかったです。2度見終わってみると納得できる「普通じゃない」っていうタイトルが好きです。ポスターとタイトルからイメージする「普通じゃない」とはだいぶ違うけどね。

でも、全体的にはムチャムチャっぽいし、うっそ~~っていう場面も多いし、ノリでごまかしてる感じにしようとしてるんだろうけれど、それがえ~~~~って感じもしなくもなく。なんだ、無理だったんじゃんかよ結局、っていう気もしますが(笑)ユアン歌上手いね~、と思えるから、ま、いいっか。

画面の中に納まるものの位置とかそういうのがいいかんじなのが印象的。車の止まってる角度とか、お札のばら撒かれ方とか、セリーンの歩く角度とか、なんかいちいち切り取ってもてもいけそうな感じになってるのがいいですね。
ユアンの服装もかわいいし、キャメロンのコートの色もすごくキレイ。
関係ないけど、ユアンが怪我してる時に着てるグリーンのシャツ。あれに似た感じのシャツを、私持ってまして、気に入ってずっと着てましたです。

それから、これ、どこなんだろうね。山がきれいですね。風景と空とモノの関係性がキレイなのは、素敵です。音楽もいい感じでした。

ホリー・ハンターの演技も見ものです。最高です。むっちゃ笑えます、彼女のムチャクチャっぷり。美人なのに、美人なのにぃぃぃ~~、みたいなね(笑)

ヘタレだけれど、ユアン入門編にはベストかもしれません。
泣き方のへっぽこさ加減とか最高ですし、歌も聴けるし、危険になると目をつぶっちゃうところとかもとにかくキュートです。

キャメロンはかわいいけれど、この髪型どうなのよ?お嬢様っぽくってのはわかるんだけど、なんかあまり似合ってない気が・・・。

ラブコメ好きよりむしろ、そんなにラブコメ好きじゃない人の方が楽しめるのかもしれませんね。

http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD30984/index.html?flash=1


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