映画鑑賞検定3級blog

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B級大好きアクション大好きテキトー映画感想blogです。

「PTU」

2005-11-14 | 香港映画
TSUTAYAが半額レンタル中~。っていうわけで、気になりつつ手にとっていなかったこいつをチョイス。

香港、尖沙咀のある夜。ある飲食店で、組織犯罪課(マル暴みたいなもんでしょう)のサァは、組織の若手を率いているマーに偶然同席する。サァとマーの手下たちは席を離れる。その間にマーは同じく同席していた若者に刺殺される。刺されたままマーはタクシーに乗り病院を目指すが途中で息絶える。その頃、マーの手下たちを追っていたサァは、頭を打ち、気絶してしまう。そして巡回していたPTU(Police Tactical Unitのこと。香港の特殊警察部隊ってところでしょうか)に発見される。サァは拳銃を盗まれているが、朝までその捜索をPTUの手を借りて行うことにする。そしてその頃、マーの殺人を捜査するために、CID(香港警察内でも主に捜査を行う部署)のチョン警部も動き始める・・・。

ね、こう書くと、渋めのサスペンス映画みたいに感じません?

監督が「ミッション/非常の掟」のジョニー・トゥだし、主演は「ヒットマン」のサイモン・ヤムだし、きっと男らしいサスペンスアクションに違いない! と思って見たはずだったんですけどね・・・。
サスペンス? アクション? 社会派? コメディ? う~~~~む・・・。と、悩んでしまいました。

残念ながら、ちょっと私と合わないみたい・・・この作品・・・。

と、いうのも、監督であるジョニー・トゥのインタビューを見てなんだか納得できた気がする。

・「警察内で起こっている、法の範囲で片付けられないことを書きたかった。それがいい、悪いではなく。」
・「PTUの動きを研究して、その動きをリアルに再現させた」

とのこと。

なるほど・・・。
監督の伝えたかったことはキチンと私に伝わっていたのですね。
それって素晴らしいことだと思います。
と、いうことは、単に私にそれを受け入れる器がなかったというだけのことです。

私がこの作品を見ていて思ったこと。

・「あらら、最後まで警察の中でのごたごたを見せるつもりなのかしらん?」
・「いちいち人の動きを写しすぎじゃない? なんだかテンポが狂うなぁ・・・。」

と、まぁこんな感じだったのだ。

つまり、上に書いたことと、下に書いたことはほとんど同じことだったわけですね。

人の動きが常に挿入されるので、どうもその感覚が桑田の投球に対峙するバッターのように、タイミングをずらされ、思うように進まないもどかしさみたいなものに感じてしまったわけです。しかし、この行動自体にカッコよさを見出せる人ならば、楽しめるはず。

編隊を組む体制などはなかなか渋くてよかったとは思うのですが、なんだかその割りに緊張感が感じられないというか、変なイライラが募る結果になってしまいました。

ラム・シュー演じる主役の一人であるサァがあまりに間抜けだ、ということもその一つかもしれません。
最初はちょっとコミカルな話なのかと思ったほど、驚くような展開となっておりまして
あんた、バナナの皮って・・・それ踏んで転んで、銃盗まれて、それを朝までに探せって・・・いくら焦ったようにタバコを吸っていても(この場面もやたらと写る)、ちょっとさすがに同情できないし
で、それを笑ってすませられるような話というわけでもなく、後半になってくると、なんだかマジメっぽくなってくる割に、カッコよく編隊を維持して歩いたりしている・・・。なんだか奇妙な割り切れない気持ちになってしまいました。

音楽もとっても私の好みじゃなかったです・・・。

最初のサァ&マー&店員&アロハシャツの兄さんのやり取りが、すごく好みで、この話はきっと面白いぞ!と、意気まいてしまったのが逆効果だったのかもしれませんね。

なんだかんだ言っていますが、この話の一つのメインでもある深夜の香港の街の雰囲気はとても素晴らしかったと思う。
霧雨のような雨が降ってきたところ(ここでかかった音楽が、驚くほど好みじゃなくって、すごくショックだったんだけど)や、「ミッション」でもあったような、スポットライトを当てたような映像なんかもとてもきれいだったと思いました。

最後もなんだかよく分かりませんでした
誰かカッコよさを説明してくれる人を隣にすえて、説明してもらいながらみたかった、と感じる、ある種分からないことが悔しいと思った作品でした。

http://allabout.co.jp/entertainment/movie/closeup/CU20050423P/



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