オートバイで行くインド・アフガニスタンの旅

写真やイラストつきのオートバイ旅行記

no.90 カブール市内見学

2017-06-18 17:45:27 | オートバイ旅行記
  カブールに着いてハザラ族の経営する宿に泊まったが、これは願ってもない幸いだった。 
というのは、夜間のオートバイの盗難が何より心配だったからである。

ハザラ族がたまたま日本人に似ているということで、非常な親近感をもってくれ、夜、食堂が店を
閉じた後、食堂の中にバイクを保管してくれたのだった。

 オートバイ旅行では、これが一番の難問で、そういった安全を確保できる宿泊所を見つけることは
そう容易ではない。 インドではその点でたいへんラッキーだったと言えよう。

 事実、この後のマケドニアではそういった宿が見つからず、表に置いたバイクのフォグランプを
盗まれてしまった。 そんなわけで、ここでは安心して夜眠れるのだった。


 そしてその夜だが、同宿者に恰幅の良いやはり、同じハザラ族の商人がいた。
彼の話によると、この時期、昼間は汗をかくほどだが、夜になると、急激に寒くなるということだった。
夏と冬が同居しているのだ。 事実、彼の言うとおり、日が暮れると部屋のストーブを焚ほどではないが、
服を重ね着するほどに、気温が落ち込んだ。 カブールが高原にあるとはいえ、いかにも大陸らしい。

 翌日はカバーをかけてオートバイを店先の店員が眼の届くところに出しておく。
そして、こちらは徒歩で早速下町見学に出向く。

 その下町はこちらの期待どうりで、何処から見てもまるで中世の時代にタイムスリップしたかのような
雰囲気に満ち溢れていた。

 先の編にも書いたように、通りを行く人々も、男子はクルタ、女性はブルカといった民族服に
身を包み、何とも夢心地の世界を味わう。 そんな街を彷徨しているうちに青空市場に出会った。

 食べ物から壊れた錠前までなんでもありといったところだが、特にブドウが目に入った。
というのも日本で言えば、デラウエアみたいに小粒なのだが、そのひと房が、そのデラウエアの
4,5倍はあろうかという大きさで、その上安いのだ。 皮の色は薄緑色で食欲をそそる。
これ一房だけでもお腹がいっぱいになろいかというほどである。

 その上、味の方もさっぱりした上品な味で、いっぺんに気に入ってしまった。
安く、うまく、量もありの三拍子そろって申し分ない。


 そこで僕が発明したのはナン(平べったいパン)を買って、このアングール(ブドウ)を
おかずに食べるのである。 これは懐のさびしい僕にとってはまさに大発見であった。

 食堂のハザラのおじさんの親切は有難かったが、その脂ぎったご飯には少々辟易していたので、
昼はこの手で行こうと思ったのだった。 この方式はイランに行っても続いた。


  次号に続く!

     
      同じモスクを今度は宿の部屋から撮る。 カブールの下町の家々が覗けて面白い。
      モスクの後ろに見える小高い丘は貧民街でもある。 
      甘言に乗ってうっかり泊まり、睡眠中に小金を盗まれた。 油断は禁物、油断大敵
      でも庶民の家が覗けたと思えば、そのお題であったか? 
 

 
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