オートバイで行くインド・アフガニスタンの旅

写真やイラストつきのオートバイ旅行記

no.75 インドならではの事情とは

2017-03-21 19:00:08 | オートバイ旅行記
前回は、「しとしと」ぐらいだが、小雨の降る早朝に散歩とのことで、渋々ながら
彼ら夫婦の後に従ったのであった。 

 しばらく歩くと、単線の鉄路が走って所に来た。 インドの鉄路は土手様に高くなっているが、
これは雨期の増水で線路が水没しないようにとのことと、牛やヤギなどが線路に入りこまないように
ということだろう。 

 その線路を越えると奥方が右の方に一人去って行った。 
「あれ、どうしてかな?」散歩だったら一緒に行けばいいのに、と思った瞬間、「ああ、そうか!」
と得心したのだった。 これまでもうインドを一か月以上旅行してきて、こちらもいろいろインド
の事情が分かってきたので、「ピーン」ときたのである。

そう彼ら夫婦は間借り住まいで、そこにはトイレが付いていないのだ。
日本流に考えればトイレを付ければいいし、そうでなくても大家のトイレを借りればよさそうである。
ところがここインドは階級社会であるので、借家人にトイレを貸すなんてもっての外なのだ。

 こうして彼らは毎朝、たとえ雨が降ろうが、生理的欲求に従って朝のお勤めに外出するのだった。

 そういえばインドを旅行した人は、朝早く線路際に一列にしゃがみこんで「お勤め」をしている
人々の姿をみたこともあるだろう。 あれなんです。 そう大雉なんです。 
ある意味で、いかにもインドならではの光景といいますか、見るものではないのですが、壮大な眺め
と言ってもいいかもしれません。

 彼女と別れてしばらくして、今度は彼もまた視界から消えた。 
今度はこちらの番である。 周囲を見回して人影のないことを確認し、つい先ほどもらった空き缶に
一杯の水を手に、こちらも「お勤め」を果たすのだった。 そのわずかな水一杯で下(しも)を洗い、
手も洗うのであるが、慣れない当初はむずかしく、すぐ水を使い切り、足りなくなるが、こちらは
もう数多く経験し、ベテランの域に達しているので、問題ない。

 こういった長旅になるとトイレットペーパーはかさばり、携帯しずらい。
それにインドでは大都市以外には売っていない。
そんなであるから、否応なくノーペーパーを修行せざるを得ない。
「習うより慣れろ!」「郷に入っては郷に従え!」で、今は苦も無く、毎日を過ごしている。

 本当を言うと、却ってむしろさっぱりとして気持ちが良いくらいなのだ。
それに拭う(ぬぐう)よりも洗うのであるから、より衛生的と言ってもいいはずである。

 そういうことを毎日繰り返していると、不思議なことに手のひら(手掌)が真っ白になってくる
から不思議だ。 要するに、アレには洗浄作用があることを発見したのだった。
これ本当です。 だからといって勧めるわけではありませんが、それでも気になる人は、
トイレットペーパーは売っていなくても石鹸はどんな小さな村にも売っているので安心です。


 そうして前日の残滓(ざんし)ともお別れし、スッキリと整えた後、「散歩」を終え、
朝食となったのであった。


 朝食を終え、雑談した後、彼の方も今度は本来の「お勤め」に行かなければならないので、
僕もお暇(いとま)することにし、彼を後部座席に乗せ、出かけることにした。
可愛い奥方にお礼の挨拶をして、次の街に向け出発したのだった。
途中、彼の職場近くで彼を下ろし、また一路ひた走るのだった。


 次回に続く!


  
   「美しいオートバイね!」「ステキだわ!」


  
   仲むつまじいですね!  インドではこういった光景は珍しいと思うが・・・



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