オートバイで行くインド・アフガニスタンの旅

写真やイラストつきのオートバイ旅行記

no.51 ボンベイ 3

2016-10-19 17:57:06 | オートバイ旅行記
ボンベイはまた映画産業の町としても有名で、インドのハリウッドならぬ
ボリウッドと称されるほどである。 かってはインドの映画のほとんどがここで作られて
いたほどである。 そんなこともあり、ボンベイには映画館も多い。

 オートバイで市内をぶらついていた時、たまたまその映画用の大看板を描いている
工房に出会った。 工房といっても単に空き地を床代わりにしているだけだが、
こういう光景は初めてなので、ついオートバイを停めて見入っていた。

 その時、後ろから声をかけられたので振り向くと、一人のインド人だった。
彼は僕のオートバイに興味があるらしく、それで声をかけてきたのだった。 
映画の大看板に眼を奪われ、それには気が付かなかったが、彼はオートバイ屋で
この隣が彼の店だという。

 彼が言うには、彼の店はホンダの代理店になっているという。
しかし店を見るとただの一台もホンダ車は置いていない。 
インドは自前で工業立国をめざし、こういった外車の輸入はむずかしいのだ。

 だから代理店といっても看板のみでこの主人ですら、本物のしかも最新の
ホンダ車を見る機会はないのだった。
それが目の前に突然ホンダ車が現れたのだから、彼としても驚きうれしかったに
違いない。

 そんなでしばし僕のバイク旅行に話が弾み、あらためて今夜にも「食事に
招待しよう」と誘ってくれた。

 そういうわけで、その夜は他ならぬ果報に巡り合ったのである。
誘ってくれた先は、ボンベイ随一の高級繁華街と言われるマリン・ドライブに
面した高級中華レストランであった。

 マリン・ドライブはその名の通り、海に面したドライブウエーで、お洒落な
高級店舗が連なり、また涼をもとめる人々で夜遅くまで賑わうインドでも
きわめて珍しいところでもある。

 店に一歩足を入れると、室内は薄暗く「ヒヤッ」としている。
これは後で知ったことであるが、この薄暗いのは高級店によくみられることで、
熱帯の暑い夜、いや昼間でもこういった暗さが涼を呼ぶのか、彼らインド人に
とってお気に入りなのである。

 僕など、料理がハッキリ見えるし、明るい方がいいと思うのだが、
「ところ変われば品変わる」というか、その時初めて高級レストランに
入ったのであった。 

 
 次回に続く!

  

  この映画の看板、路上がスタジオです。 絵がダイナミックなので、思わず
  見とれてしまう。 この隣がラオさんのオートバイ屋だったのです。
  もしこの映画の看板がなかったら、素通りしてラオさんに出会うことも
  なかったでしょう。 この旅ではそういった思いのほかの出会いの
  連続でした。 そしてある意味デープな旅になったのです。
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