オートバイで行くインド・アフガニスタンの旅

写真やイラストつきのオートバイ旅行記

no.94 正木さんと一緒に

2017-07-15 15:47:46 | オートバイ旅行記
僕の方は見るからに旅行者然としているばかりか、バイクの後ろには日の丸の旗まで
はためかせているので、すぐに分かったようである。

 彼は正木さんといい、学生さんで休学してこのバイク旅行に出たとのことである。
つい先頃パキスタン南部の港湾都市のカラチに上陸したばかりという。
まあ一直線でここまでやって来たのだが、それにしてもお互いに思いもかけず、こんなところで
あろうことか、同じ日本人のバイク旅行者に出会うとは、ほんとうに驚いたのだった。

 僕はカブールに数日滞在したし、カブールは小さな町なので出会いそうだが・・。
彼はアフガニスタンの後、イラン経由でイラクに行くのだそうで、イラクに点在する
メソポタミア文明の遺跡を見たいとのこと。

 一方の僕はイランからトルコへ行く。
じゃあ、一緒にイランの首都テヘランまで、一緒に行こうとすぐ話が決まった。
それ以降相前後して先を進んだ。

 その日の宿はカンダハルだった。
カンダハルはアフガニスタン第二の都市で、この地方の中心都市だが、
それほどの魅力を感じいなかったので、翌朝そのままアフガニスタン西部の
都市ヘラートに向けて立った。

 ヘラートへ向かうこの道もやはり今までと同じように立派なコンクリート舗装
だった。 この道路もやはり以前書いたように米ソの援助競争で出来たものだった。

 それがいつ頃できたものかは知らないが、、この僕の旅に先立つこと10年ほど前に
京都大学の学術調査隊がこの地を通っている。 その時はジープでの旅だったが、
それでも時速20Kmしか出せないほどの未舗装の悪路だったという。

そのことから類推すると、今のこの立派な舗装道路はできて間もないと思われる。
もし以前の未舗装の悪路だったら、あのバーミヤンへの道と同じくこのオートバイの
性能を活かせないばかりか、道中が長いだけに大変な思いをしたことだろう。
そういう意味でラッキーだった。

 カンダハルで泊まった宿はパミールホテルといって一泊15Af(75円)だった。


 カンダハルを出てしばらく行くと水量の乏しいヘルマンド川に到る。
この川はたいへん珍しい。 なぜかというと、ふつう川は山や湖を源流よして下るに
従い平野を経て、それとともにいくつかの水流が支流となって水量を増し、海に到る
のだが、このヘルマンド川はおとなりのイランの砂漠に到りそこで、砂に吸収される
ようにして消えてなくなる、そういった珍しい河なのだ。

 このヘルマンド川を東京大学の調査隊が、農業の観点で調査している。
それによれば、あのあたりの砂漠は塩分が強く、ヘルマンド川の水を利用して灌漑
しても農地として適さないそうだ。 このあたりのオアシスは遠く離れた山脈からの
水を砂漠の下にトンネルを延々と何10㎞と堀り、それを飲料水などの生活用水や
農業用水に使用している。 これはカレーズとよばれ、これらの砂漠の住民に
なくてはならないものである。 このように一見なにもない荒れた砂漠のように
見えるが、そこにはこうしたカレーズのような隠れた生活のシステムがあったのである。


  次回に続く!


   アフガニスタンの衣装、

  
   ターバン

 



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