オートバイで行くインド・アフガニスタンの旅

写真やイラストつきのオートバイ旅行記

no.96 アフガン・ティー

2017-08-05 18:02:06 | オートバイ旅行記
 食べ物の話になったので、「お茶」について。
まあ、どこのでもお茶で一服というのは日常の楽しみである。
もちろんここアフガニスタンでもアルコールがご法度なだけに、最大の楽しみ
と言っていいかもしれない。 この国ではお茶はポットに入って出てくるのが
周辺国と違う。 日本の喫茶店でもふつうカップ一杯幾らであるが、この国では
ポットで出てくる。 それが尚更ゆったりとした気分にしてくれ嬉しい。

 それと紅茶が一般のインド・中近東地域にあって紅茶と緑茶の両方があるのが珍しい。
ただし、その両方とも砂糖を入れて飲む。 こちらは日本人なので、やはり偶には
緑茶を飲みたい。 そんな時は、あらかじめ砂糖を入れないように頼まなければならない。
それにしても、娯楽の少ない乾燥した大地でのお茶は生活の上での何よりの潤いである。

 それともう一つ「パン」について、 最近ンは「サンジェルマン」みたいに、
客の前でわざわざパンをこね、成型するのを見せるところもあるが、ここアフガニスタン
ではわざわざでなく文字通り粉をこねる段階から焼きあがるまで、目の前で見られる
のである。 

 これは畳でいえば、2,3畳の小さな店舗で一人の職人がパン生地をこね、
壺型の釜の前に座ったもう一人の職人がこのこね上がったパン生地を両手にはさみ、
パンパンと叩きながら成形していく。 そして最後に一方の端を持って、「ピィーツ」と、
引っ張るとスルメのような形になる。 そしてそれを床に置き、その表面に幾つかの穴を
チョンチョンとあける。 火を通りやすくするためだろう。そしてそれを大きな針刺し
みたいなものの上にのせ、焼き窯の内壁にパシッと張り付ける。

 焼き上がったパン(ナン)はその表面に大きな泡粒のような膨らみがいくつかできるので
わかる。 それを火掻き棒みたいので、グサッと刺してとる。 
これら一連の作業は手際が良くポンポンと出来上がり見ていて実に楽しい。
そのうえ、焼き上がる匂いが香ばしく実にうまそうだ。

 

 まあ、こういった前近代的な店が軒を連ねていて、そこをぶらつくだけでも楽しいが、
そうそうのんびりもしていられないので、2泊(一泊一人15アフガン)しただけで、
出立することにした。
ヘラートのこの宿では正木さんが遥々(はるばる)日本から携えてきたインスタントラーメンを
振る舞ってもらい、それに焼肉で大いに楽しんだ。 

 これでいよいよアフガニスタンともお別れである。

ヘラートの町を出たところに巨大な煙突みたいな塔が6本立っている。
これはミナレットと一般に呼ばれているが、かってここに大きなイスラム寺院があった跡
である。 その塔のまわりには今も美しいモザイク模様のタイルが張り巡らされている。
そんな廃墟のミナレットを横目に我々は国境に向かった。



 次回に続く!



 

パン焼き風景
   土間に埋められた大きな壺の内側にパン生地を張り付けて焼く。
   これは丸いパンだが、僕は何と言っても次の絵のような
   薄く引き伸ばしたナンが好きだ。
   
   薄くパリッと焼かれたナンは歯ごたえ、口当たりがいい。
   焼かれたパンはこの絵のようによく絨毯やどまの床に
   直に置かれたり、放り投げられたりするのを目にする。
   日本人の眼からすると、異様に感じる。
   遊牧の民でお膳を使わない風習だからだろうか?
 


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