オートバイで行くインド・アフガニスタンの旅

写真やイラストつきのオートバイ旅行記

no.81 初めて乗るインドの鉄道

2017-04-14 18:19:03 | オートバイ旅行記
 そこでインドに来て初めて列車に乗ることになったのだが、
日本と違い駅に出向けばすぐに列車に乗れるというわけではなかった。 

 切符を買うシステムが違うのである。 まず申込書というものがあって、自分がどの列車の
どの車両に乗りたいのかを記入しなければならないという面倒なシステムなのである。
まあ飛行機並みともいえるかもしれない。

 ここフェロセプール・カントは終着駅でしかも乗降客はまだ少ないからいいようなもので、
大きな都市などでは喧嘩ごしの行列ができる。 それに何日も先といった方が多く、今日の今、
出発したいと思っても出来ないのだ。 そういった場合、外国人の旅行者には特典がある。

 限られた旅行期間のため、それでは利用できかねるので、特別に外国人旅行者専用の窓口が
あり、優先的に切符を購入できるのである。 インドを旅行する人は知っておくと便利である。


 僕はこの場合、その日の夜行列車に乗ることができ、早速首都のニューデリーに向かった。
列車名は「フェロセプール・メイル」といい、メイルは英語のmail、郵便の意味であって、
郵便列車がそのルーツである。 こういった列車名はその国のお国柄がでていておもしろい。

 そういった面倒な手続きはあったが、インドの列車は賑やかでいい。
これは各国でも同じだろうが、車内ではいろいろの物を売りに来る。
ただ、これが売り子が私的販売人で大人から子供まで、勝手に車内に乗り込んでくる。
もちろん無賃乗車だ。 適当に乗って数駅行ったらまた戻ってくるのだ。
だからその土地土地の名産品などが見られて面白い。

 また乞食なども乗り込んできて、「お恵み」を期待する。
時には遊吟詩人がその美声を聞かせてくれる。

 こういった点、世界でも珍しいほどインドの鉄道当局は寛大なのである。
そういった一方で過酷な一面はあっても、それとは反対に信じられないほど
「やさしい」おおらかな側面もある。 インドは計り知れない深遠な大国なのだ。


 明け方にニューデリー駅に到着する。
まず、駅構内にあるエンクワイアリー(お尋ねコーナー)で自動車関係のバザールが
ある場所を聞く。 次にまだ朝が早いので、駅のキャンティーンで一服して朝食を取る。

 インドの駅は旅行者にとってきわめて便利、旅情を誘う。
乗り換えが不自由ということもあってのことだと思うが、駅構内には宿泊施設をはじめ
いろいろな設備が整っている。 食事もカウンターでの立食からレストランまで、
また暑い国らしく高級待合室にはシャワーなどもある。 こういったところは
それが利用できる高級乗車券がないとダメというところが如何にもインドらしい。

 そうして、駅でゆっくりした後に、教えられたバザールに出かける。



 次回に続く!

 
    
     僕の世話を焼いてくれたチョッキダール。 朝のお勤めでは太鼓を担当。

    
     上記の彼氏。 シーク教徒ですので、こういった刀も持っています。 
     短剣を帯びている場合もあるようです。
     ターバン、髭(髪の毛も含め剃り切らない)、刀の3点セットはシーク教徒に付き物のようです。

 

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