その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今はクラシック音楽、美術、映画、本などなどについての個人的覚書

楽しさ満載! 「ツィマーマンのコーヒーハウス」 @調布国際音楽祭

2017-06-18 10:00:00 | 演奏会・オペラ・バレエ・演劇(2012.8~)


 昨年は「生誕 260 年 モーツァルト・ガラ・コンサート 〜再現1783年ウィーン・ブルク劇場公演〜」という企画で楽しませてくれた調布音楽祭でしたが、今年は「ツィマーマンのコーヒーハウス」と題して、全てバッハの曲で「バッハの音楽会へタイムスリップ」というプログラムで魅せてくれました。

 前半の3台のチェンバロによる協奏曲も聴きごたえ十分だったけど、後半のコーヒーカンタータ「おしゃべりはやめて、お静かに」が特筆。コーヒーのことばかり考えている若い娘に、頑固な父親が、何とかコーヒーをやめさせようとするやりとりを描いたコメディタッチのカンタータなのですが、バッハがこんな作品を作っていたとは全然知りませんでした。舞台には、コーヒーハウスを思わせるコーヒーテーブルが置かれ、演奏者・歌手たちもコーヒーカップを片手に、演技も入った簡易オペラ風の仕立てです。

 コーヒー大好き娘の小林沙羅さんと頑固おやじのドミニク・ヴェルナーさんのやりとりが、とっても明るく、ほのぼのした雰囲気で、楽しさ一杯でした。特に、小林さんがチャーミングで、年頃の若い女性を溌溂と演じてました。彼女の清らかな声が会場に綺麗に響き、聴き惚れます。会場もとってもリラックスした雰囲気で、まさにコーヒーハウスのよう。

 ちょっと思ったのは、せっかくだったら、聴衆にコーヒー配って、コーヒー飲みながら鑑賞できたら、企画の狙いともばっちりあって、これ以上はないレアな演奏会になったんじゃないかということ。丁度、同じ施設内で行われている音楽祭のオープンステージ会場周辺で、スターバックスがサービスでコーヒーを配ってくれていたので、ホールでも配ってくれれば、紙コップだから音もそんなしないだろうし、何よりも当時のコーヒーハウスの雰囲気が更に楽しめるのではと感じた次第です。

 まあ、ここまで求めるのは調子に乗りすぎかもしれませんが、音楽って楽しいよねって感じるのに十分な演奏会で、どうしてこうした企画ものが普段の演奏会にあまりないのが(気が付いてないだけ?)、不思議なくらい。さて、来年の企画は何だろう?


《後半の演奏に向け調律中。バックの映像はコーヒーハウスの入った建物か?》


日時 6月17日(土)14:00〜
場所 くすのきホール

出演
鈴木 優人(指揮・チェンバロ)
バッハ・コレギウム・ジャパン(管弦楽)
大塚 直哉(チェンバロ)
フランチェスコ・コルティ(チェンバロ)
小林 沙羅(ソプラノ)
櫻田 亮(テノール)
ドミニク・ヴェルナー(バス)

曲目
J. S. バッハ:
3台のチェンバロのための協奏曲 第1番 BWV 1063
裏切り者なる愛よ BWV 203
3台のチェンバロのための協奏曲 第2番 BWV 1064
コーヒーカンタータ「おしゃべりはやめて、お静かに」BWV 211


The Café Zimmermann – J.S.Bach's Playground

Date & Time: 17th, June (Sat) 14:00〜
Place: Tazukuri, Kusunoki Hall

Performers
Masato Suzuki (Conductor,  Harpsichord)
Bach Collegium Japan (Orchestra)
Naoya Otsuka (Harpsichord)
Francesco Corti (Harpsichord)
Sara Kobayashi (Soprano)
Makoto Sakurada (Tenor)
Dominik Wörner (Bass)

Set list
Concerto for Three Harpsichords, Strings and Continuo No. 1 in D minor, BWV 1063
Amore traditore, BWV 203
Concerto for Three Harpsichords, Strings and Continuo No. 2 in C major, BWV 1064
Schweigt stille, plaudert nicht, BWV 211
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