最近よく使われる英語にウィンウィンという語句がある。発注元と請負元の双方が利益を得ることをさすようだが、これは真っ赤な嘘だ。蟷螂はウィンウィンという言葉をメディアて聞くたびに虫唾が走る。片方が大きく利益を得れば、相手は損失を出すのは理の当然で、これは大きく利益を得た方が、自らの正当性を主張するためにいう言葉だ。こういう言葉が経済界に跋扈しているのは、いかに下請けいじめが横行しているかを示す指標になっている。逆に考えれば、中小の下請け企業からはウィンウィンなる気持ちの悪い言葉は聞こえてこない。強者が弱者をいたぶる時に使う、逃げ口上なのだ。国家間の貿易にもその言葉は当てはまる。例えばアメリカに車を輸出するメーカーがアメリカに工場を作ってアメリカ人の労働者を雇ってアメリカ国内で売る。一見ウィンウィンが成立しているようだが、実は日本のメーカーは莫大な利益を得る。関税がかからないからだ(最近はメキシコで作っている会社が多いようだが、それがトランプの癇に障っている)。世にはびこるウィンウィン神話を早く駆逐できるような世の中になるようにするのがメディアの役割なのだが、いわゆるメディアでゴロついているメディアゴロのコメンテーターが話の穂に詰まると便利に使う言葉、それがウィンウィンだ。
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