fantasia*diapsida

全面改造計画中…

pirates of the caribbean:

2007-05-27 00:00:00 | film・bilder++
パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド
PIRATES of the CARIBBEAN - AT WORLD'S END - を観てきました。

これがね、どうもイマイチだ。
何だろう、ノリノリのB級として押し切った一作目(コイツは面白い)
ヲタク度&ギャグのグレードアップの二作目(コレはまぁまぁ)
に比較し、綺麗で壮大なところを目指した副作用でテンポも何も崩れてしまった感がある。

一番の難点は多分、ベケット卿と東インド会社があまりしっかり描かれていない点。
彼奴らがどれほど冷酷無慈悲なるものかが掴みにくい(冒頭などで少しあるけど)ので必然的に、
それらと手を組んだデイヴィ・ジョーンズまでもがそう大した強さを持っていないかのように見える。
その代わりに2時間49分の約2時間描かれ続けるのは、
恐らくは「個々の内面を描写した」つもりであろう、すったもんだ。
ジャック雀に、すっかり主役の座を奪われたオーリー、どこまでもワイルドになるヒロインに、
死神蛸船長までもが三角関係やら個々の利害やらでチマチマとくっ付いたり離れたりを繰り返し、
リンゴ大好き猿船長やら、ブードゥー教の預言者様までが、
「お前そんなキャラだっけ?」って今回に至って意外な一面を全面に発揮して下さるので、
話として興味深くともテンポを失い、
いやそれ以前にストーリーの全容、最も大きくあるべき"流れ"が見えてこない。

「世界も小さくなったな。」
「いや…人間が小粒になったのさ。」

って会話するシーンがあったが、そう、登場人物がみんな小粒小悪党にしか見えてこなくなってしまう。
描きたかったのはその逆だろうに。


あと、挙げるならば、画面が特に展開していくように見えなかったこと。
まず、シンガポールから船室まで暗い・狭いシーンが多い。
それから海洋も描き方が少々平板であるように感じた。
実際海がいかに壮大だろうとも、「船上に立っている人間」だけを被写体に限定してしまうと
壮大さも伝わらないと思う。
あとデイヴィ・ジョーンズ・ロッカーね。もっとケレン味たっぷり乗せてもいいのになぁ。

前作で八面六臂やってくれたハリー・ハウゼン風北欧神話クリーチャーも今回は残念。
キース・リチャーズは嵌ってたけどね。


でもね、ラスト40分くらいは面白かったよ。
つまりはこのクライマックスをやりたかったんだなぁって。
やっとPIRATES of the CARIBBEANが帰ってきたなと、そう感じたのです。

観客はもっと、細かいこと抜きでグイグイ引っ張っていく海賊を求めていたんだと思う。
次回作(在り説濃厚?)はもっと巧くやってくれよ!期待してるから!
ジャンル:
映画(DVD)
キーワード
デイヴィ・ジョーンズ クリーチャー キース・リチャーズ シンガポール ブードゥー教 東インド会社 パイレーツ・オブ・カリビアン
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