今朝
高速道路を運転していた時のことだ。
サービスエリアで肉そばをいただき
車に戻ろうとしたら、立派な身なりの男性が何か聞きたそうに立っていた。
目が合ったとたん
この辺はトラックが止まりますか?
と聞いてきた。
質問の意図がわからなかったので
どういう意味ですか?>ってきくと
次のサービスエリアまで乗せてくれる車を探しているということだったので
自分の車に乗るように勧めた。
道中話を聞いてみると
会社の景気が悪く、遠くに単身赴任させられてビルの基礎土木の仕事をしている
56歳のくたびれかけた悲哀をもった男性だった。
昨日 大きな町の飲み屋街で昨夜、遅くまで飲んで朝気が付いてみたら
5万円を入れた財布をどこかに落としてしまったようだ。
それで仕方なく300kmはなれた赴任地まで帰らなければならないので
その人の人生初めての
ヒッチハイクを試みたそうだ。
とても見ず知らずの人に話しかける経験がなく
本当に勇気がいったそうだ。
国道で5回ヒッチハイクを繰り返した後
高速ならトラックがあると思い土手をはいあげって自分に合ったようだ。
とにかく
その56歳でヒッチハイクという新たな挑戦を果敢にしようとしたことに感動した。
寒い中体が冷え切ったそうだ。
彼の観察はアベックが多く声をかけにくかったそうだ。
かといってトラックは最近会社から保険の関係でヒッチハイクお断りがおおいようだ。
彼がしみじみ言うには、
今年初詣をしなかったことを後悔して
そのために悪いことが立て続けにおこり
そのとどめが財布を無くしたことのように感じているということだったので
これからいいことがあります よってなぜか確信をこめていった。
だって財布を無くしたから
これまでの人生で一度も試みたことがなかった
ヒッチハイクをやってみようとおもったのだから。
何歳になってもあたらしいことに挑戦しなければならないと
こちらが勇気をもらったのだ。
それならということでサービスエリア、JR駅まで送ってゆき、駅で新幹線の切符と千円わたしてあついものをすするようにいった。
着いたらお金を返すし、
その町の知ってる限りのお土産物のお菓子を詰め込んで送りたいとのことだった。
まぁ 楽しみでもあるし
そうでなくてもいいやと思った。
人生 予期しない人と すれ違う こうした時間が好きだ。
生きているように実感するから。
明日 お菓子が来るかな。。。