きょうを生きて living in a moment

毎日 死ぬ直前までひとは生きている。

どうせ死んでおわる人生なら

本当に本気で生きてゆきたい。

いちばん最初の仕事

2017-06-18 18:03:00 | 日記
いちばん最初は朝4時に


市場で仲買人に沿海モノを提供する仕事だった。



朝4時にお腹をすかせながら自転車で市場に行き



ついたばかりの荷物を箱をあけて美味しそうにみせるのだ。


18歳のときのことだ。


社長は客にへこへこしないで


優柔不断に迷っている客に


肩を叩いて 買えっ! て命じるのだ。


そっかぁ 決めさせてあげるのも仕事だなと思った。


沿海モノとあわせて伽羅蕗 叩きごぼうなどを並べる。



練り物の箱を開けたときだ。


いつも一枚余分に入っている。


それを厚底眼鏡に頭にタオルを巻いた中島さんが


あっ という間も無く


口に練り物をねじ込んだ。


そして新人のわたしに黙って差し出し


口にねじ込めという。


わたしは聖書の原則の盗みをしているのではないか


という迷いをふりほどきながら口に練り物を押し込めた。


何か勝利した気分だ。



客をみて 客の動きにあわすこと


また仕事の役得が仕事の楽しみになることを


このころから味をしめるようになったのだろうか?



あの練り物の味が鮮明に覚えている。



個人研究に命をかけていた当時


朝4時に起きれないで


やがて顔をあわせられないで



わたしは朝の市場を首にされてしまう。


わたしはどうやって生きていったらいいのか


途方にくれてしまった。





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