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銀座便利屋 イタリア発のチアック手帳2012年版デュオの斬新さとは?

2011-12-07 11:43:01 | 銀座便利屋
文具やバッグなどビジネスパーソンの机周りで使われる最新ビジネスギアの情報をお届けする連載。5回にわたり、2012年版手帳の中から編集部でセレクトした5ブランドの手帳を紹介していくシリーズ。5回目は、イタリアの個性派ブランド、チアックのダイアリーを紹介する。

CIAK(チアック)は、万年筆好きの間ではひそかに話題のノートブランドだ。イタリアのIntempo社が、2001年に発売。当初からずっと、ハンドクラフトの街として長い歴史を誇るフィレンツェで、素材、デザイン、生産までを、イタリア人の職人が、一貫して手がけている。

 ノート用紙にはFavini社のエコペーパーを採用。Favini社は1736年に創業し270年以上の歴史があるイタリア老舗製紙メーカーというだけあって、そのエコペーパーも当然、上質。万年筆で書いても裏ぬけしにくく、書き味もよい。

 カバーには、ポリウレタンとファブリックをミックスした素材を使用。柔らかく、まるでレザーのような質感だ。手にとってページをめくってみても、滑らかだ。また、撥水性検査にも合格している。

 カバーのカラーはイタリアらしさ全開の鮮やかなラインアップ。背表紙にはゴムバンドが固定されていて、それを使ってノートを留める。そのゴムがちょうど中央に留まるようにと、表紙の小口中央を半径2.7mmほどカットしている。ゴムが取り付けられた背表紙の部分の強度が高いのもいい。シンプルなアイデアだが、実はなかなか凝った作りだ。

 登場から10年で、今やヨーロッパ各国にファンを持つチアックは、ノートも有名だが、ダイアリーも出しており、日本でも銀座伊東屋などでひそかな固定ファンがいる。しかし売り切れるのも早く、その後の入荷もないため、大々的に広がるチャンスがなかった。

 そのチアックの販売を日本で手がけるエムディーエスの営業部長 志水周一氏によれば、「7年前から取引はありましたが、当初はイタリア本国用のカタログと商品を持って、営業をしていました」というくらいで、広告を打ったりするようなこともなかった。さらに、ダイアリーはあまりにもイタリア独特の体裁だったため、熱心に営業をしてこなかった。

 しかし2012年版の新商品「Duo(デュオ)」は、それまでとは違う斬新さがあった。そこで、エムディーエスの準オリジナル商品として積極的にプロモーションを始めた。3月にプロジェクトチームが立ち上がり、8月には、それまで直営のオンラインショップ「エムデイズ」の一部にしかなかったチアックのホームページをリニューアル。新サイトでは、チアックのブランドについて、あるいはノート、ダイアリーの使い方なども丁寧に解説されている。

ダイアリーと横罫ノート、両方が主役!? 

 デュオにはノートとダイアリー(手帳)の2種類がある。ノート、ダイアリーともにSサイズ(8.2×13.5cm)とMサイズ(12×17cm)の2サイズ展開。

 特徴の一つはなんといっても、2色の異なるカラーをつなぎ合わせたカバーだ。ピンクとグリーン、ブラックとレッドなど、組み合わせがまたイタリアらしい。このカバーのつなぎ目、ミシンの縫い目がはっきり見えており、それがまたオシャレ感を高めていて、女性たちに人気だ。

 もう一つ、最大の特徴が開き方。わかりやすいのがダイアリーで、ダイアリーと横罫ノートが一体化し、それぞれが主役となる画期的なレイアウトになっている。つまりくるっとひっくり返すと、どちらも左開きのダイアリー、もしくはノートとして使用可能なのだ。このため、ダイアリー、ノートの両方にしおりひもがついている(天地両方にしおりひもがついている)。普通に考えれば、左開きのダイアリーとして、ダイアリーの後ろにノートがついていると考えて使うところだが、あえて、ひっくり返して使うという提案をしているわけだ。

イタリアらしいレイアウトにも愛着がわく

 一見、不思議な作りだが「両方からひっくり返す必要はないと思ったのですが、世界に一つしかないデザインだとも言われました」(志水氏)

 個性や手作り感は、チアックが重視してきた部分でもあるようだ。

 「Intempo社の社長は、ヨーロッパ中をモレスキンが席巻する中、まったく違う提案をしたいと思いチアックを立ち上げたと言います。また、チアックのプロダクツは一つひとつ、イタリア・フィレンツェの工場で手作りしています。工場に行くと、ミシンが80台くらいずらっと並んでいて、そこで作業をしています。印刷以外の工程は、限りなくハンドメイドに近いんです」(志水氏)

 丁寧な作りは、職人の手仕事ならではだろう。この手作り感は意外なところにも表れており、しおりひもがやけに長いが「長さは使っている人の好みで切ってもらえれば」(志水氏)という大胆さ。

 またダイアリーのレイアウトも特徴的。表記の基本がイタリア語なのは当然としても、見開きバーチカルの各ページには1年の52週中の何週目かは書かれていても、月の表示がない。また初めの数ページについているマンスリースケジュールは完全イタリア仕様で、縦軸が曜日、横軸が週になっている。ただし、年間スケジュールは、日本からのリクエストで横軸が曜日、縦軸という比較的見慣れた仕様に変更されている。

 さらにマンスリースケジュールに関しては、デュオ ダイアリーが発売されている国すべての「休日(祝日・祭日)」が印刷されており、はじめからマス目に何も書き込めない日にちも少なからずある。日本からは「文字を小さくして書き込めるようにするか、薄くしてほしいとリクエストしましたが、変える予定はないと言われました」(志水氏)。ただ、これがまたこの手帳の個性とも言え、なんともファッショナブルな印象を与えるから不思議だ。

 もちろん今後は、ジャパンエディションの登場を期待したい。実際に2013年版についてはサイズやカラーを検討中という。ただ、2012年版の時点で紙質やカバーの質感などは十分使いやすく、ファッション性が高く個性もある。「ちょっと変わってるな」というチアックらしさは、今後も残してもらいたい。

(文/山田真弓=日経トレンディネット)
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