熊本県天草市牛深。
ここも例にもれず過疎に悩む日本一の衰退都市。100年前は豊富な漁獲量を誇り、金が舞い豪華絢爛な色街が栄えたという。しかし魚は取れなくなり働き場はなく、若者は都会へ。お先真っ暗なのだが男は酒を飲んでは口ばかり。
それならと女たちが愛する街のため、子ども達が帰って来られるような街にしよう! と取り壊される寸前の元遊郭を料亭にして、街の外からもお客を呼び活性化に動き出した。
新婚旅行で九州熊本〜天草〜長崎と観光した思い出があり、天草周辺は真珠が名産で小さな島々を橋で繋げているという風景がハッキリと思い出されます。
余談ですが熊本から雲仙までフェリーで移動しましたが、その一年後雲仙普賢岳が噴火しました。
こういう映画でまち興しという作品は何本か見ておりますが、それぞれ面白くよく出来た映画が多いように思われます。笑いあり涙ありというのが作品を惹きつける要素なのかもしれませんが、この「女たちの都」もツボを抑えた笑い、ホロッとされる場面があり、それを引き出すのが演出と出演者の力なのかもしれません。
若い俳優は娘役の女優しかいませんが、大竹しのぶ、松田美由紀、杉田かおる、ブラザー・トム、遠藤憲一、中村有志と個性的な面々が実に生き生きと演じています。
最初と最後に街のお祭りのシーンがありますが、出演者一同がメインで踊り、最初見るとかなり難しそうな踊りに見えますが、それを一緒に踊りたくなるほど上手に踊っています。
本当に日本各地に面白い所がたくさんあるのに、東京の一極集中はどうにかなりませんかね〜。
そこそこ大きい地方都市に住んでる人間が言っても説得力がないかぁ。