ビロウな話で恐縮です日記

日常の隙間を埋める試み
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好みの問題

2009年09月20日 00時00分11秒 | 日常
身の丈に合わぬ政治的な話題で恐縮だが、「曰く、不可解」としか申しようのない事態に直面したため、したためてみる(←ダジャレ!?)。お心を広くして読んでいただきたい。
某社担当編集Sさん(二十代女性)が、「つい最近、恋に落ちました」と言うので、「あら、お相手はどんなかたですか」と聞いた。そうしたら、「自○党の谷○氏です!」と目を潤ませている。
「先日、帰宅してテレビをつけましたところ、彼が自○党の総裁選に打って出る、と記者会見していたんです。『捨て石になる覚悟で』云々と。総裁選に出るのに、すでにして捨て石になる覚悟ができているって、どういうことなのか意味がわかりません。しかも彼、『総裁選に出るために必要な、二十名ぶんの推薦はまだ取りつけていない』と言うじゃありませんか」
「それじゃ、捨て石にすらなれないかもしれないのでは?」
「ええ。志が高いのか低いのか、おかしなひとだわい、と思ってテレビを消したんです。ところが、その直後からなんだか私、モヤモヤというかムラムラしはじめまして」
「……恋、なの?」
「ええ。もう、谷○氏が気になって気になってたまらなくなり、さっそくウィ○でプロフィールを調べてみました。すると、あんなカマキリみたいな外見(失敬)のくせに、登山部だったんですよ! その落差がたまらんっ! 陥落しました。完全に恋に落ちました」
「ごめん、飛躍が激しすぎて、Sさんの言ってることの意味がわからないよ」
「恋は飛躍からはじまるものなのです。ウィ○を調べて気づいたんですが、谷○氏は『加○の乱』のときに、泣きながら加○氏を止めてたひとなんですよ!」
「ああ、あのひと! 私は『加○の乱』について、二ヵ月に一回ぐらい思い出してはニヤリとしますよ。あれは日本の政治史に残る、(意味は不明だったが)熱き一幕だったことです」
「二ヵ月に一回は、ちょっと頻度が高すぎると思いますけど。とにかく、私は谷○氏を総裁にするために、自○党員になろうかというぐらいの勢いです」
「いまから党員になって、今度の総裁選の投票権を得られるの? バンドのファンクラブとかも、入会後三ヵ月経たないと、ライブのチケットの優先予約権が得られなかったりしますが」
「そこがいまいち不明なので、あやうく踏みとどまってるんですけれど」
理性ではなんとも制御できぬのが恋とはいえ、大丈夫なのかSさん。正気に返れ。
そう思ったのだが、べつの日にべつの某社担当編集Mさん(二十代女性)が、「私の好みのタイプはですねえ」と唐突に語りだした。
「酔いどれ大臣、中○氏なんですよ! へべれけ会見を見て、『私の理想を体現するひとが、ここにいたー!』と大興奮しました。それ以降、国会中継を録画までして彼の姿を追っていたんですが、このたび落選してしまって、私は哀しくてなりません」
頼むから正気に返れ。
私がきわめて鈍い反応しか見せずにいると、
「じゃあ、三浦さんは自○党の国会議員のなかで、いったいだれが好みのタイプだと言うんですか!」
と詰問された。
「なんでそんな狭い範囲から、好みのタイプを選ばにゃあかんのだ!」
「自○党の国会議員は、試金石ですよ」
なんの試金石だよ。
しかし、Mさんが身を乗りだしたまま返答を待っているので、一生懸命考えてみた。
「……そうですねえ、強いて言えば、加○○一です」
「ありえない!」
「きみにだけは言われたくない!」
「加○氏のどこがいいのですか。やっぱり『加○の乱』ですか」
「それもある。しかしそれ以上のエピソードがある。彼の自宅、以前に放火されて燃えちゃったことがあるでしょう。おうちにいたひとに怪我人が出なかったのが、不幸中の幸いでしたが。そのとき、報道陣が押し寄せて、加○氏にコメントを求めたんですよ。『いま、どんなお気持ちですか』と。そうしたら加○氏は、『いやな……、大変いやな気持ちがします』と。そりゃ、自宅を放火されて、いい気持ちがするひとがいるわけないですよ。そんな質問をするほうもするほうだけど、非常に生真面目に答える加○氏もおかしくて、不謹慎ですが大爆笑してしまいました。それ以来、なんとなく加○氏を見守ってしまう自分がいます」
「中○氏には及ぶべくもないですが、いま、私のなかで加○氏の株が上がりました!」
「……それはなによりです」
昨今の二十代女子の男性観がわからんとです!
以上、政治的な話題(?)でした。