ベッラのブログ   soprano lirico spinto Bella Cantabile  ♪ ♫

時事問題を中心にブログを書く日々です。
イタリアオペラのソプラノで趣味は読書(歴女のハシクレ)です。日本が大好き。

塩野七生氏が「スキピオは第一級の男」と激賞、ヘンデルが「スキピオ・マーチ」を作曲していた。

2016年12月13日 | 政治

 男の嫉妬というのは女の嫉妬など到底及ばない恐ろしいものである、と知った。
あのローマ末期、ローマ皇帝とローマ教皇に妨害されながら、全ヨーロッパを支配した覇王アッティラを撃退したエツイオ、
そしてそれよりはるかに前になるが、ローマがまだ初期の不安定な頃、元老院の無理解や嫉妬の中で、大国カルタゴの天才ハンニバルの大軍を撃退したスキピオ、しばらくその余韻に浸っていた。

以前私はスキピオについてこのように書いた。


>孤高のハンニバルに対し、人なつこく陽気なスキピオはその人間的魅力で敵をも懐柔していく。
ハンニバルはスキピオに破れ、勝利したスキピオはなんとローマの政敵である「カトー」に公金横領という無実の罪をかぶせられることになる。

ここの塩野七生氏の書いた描写など素晴らしい。

スキピオは「今日は私がハンニバルとカルタゴ軍を撃破した15年目の同じ日である。このような記念すべき日には争いや反発はひとまず忘れ、神々に感謝を捧げることで全員が心をひとつにするように・・・あの戦役を戦ったすべてのローマ市民に、祖国ローマの自由と安全のために力を尽くす機会を恵んでくれたことを感謝していきたい。・・・」

これを聴いた人々はスキピオに従って会場を後にした。
その場に残ったのは護民官ふたりとスキピオを訴えた「カトー」だけだった。

また後日、若い議員のグラックスが発言を求めた。人々はみなグラックスがスキピオを非難するのだと思った。
だがグラックスは元老院議員たちに「このやりかたはスキピオへの名誉を汚す以上にローマ市民の名誉を汚すことになる」、と言った。
スキピオ弾劾は中止になった。
(以上)

★ しかしスキピオはローマをあとにする。許しがたいものを感じたと思う。スキピオが無実だったのは後に明らかにされたが。

ヘンデルが「スキピオ・マーチ」を作曲していた。
エツイオについてはヴェルディがその壮大なオペラ「アッティラ」で不滅の栄光を与えた。
偉大な作曲家は彼らの名誉を護った、と思う。


・・・各名画はクリックで拡大でご覧になれます。

★ ヘンデル作曲「スキピオ・マーチ」(写真の人物はヘンデル)
March from Scipione - George Friederich Häendel
・・・この「スキピオ・マーチ」は三宅博先生に。

そしてイタリアの国歌に「スキピオ」の名が歌われている。
次の動画に歌詞の和訳があるが、「シピオの兜」というのは「スキピオの兜」であり、
「ビットリヤー」という勝利の女神の正しい呼称は「ヴィットリア」で勝利の意である。
スキピオもヴィットリアも正しくカタカナで書いてほしいと思うが・・・。英語読みの影響かな???

イタリア共和国 国歌「マメーリの賛歌」(Inno di Mameli)日本語訳/National Anthem of Italy

・・・「歌詞はゴッフレード・マメーリ (Goffredo Mameli, 1827年~1849年) によって作詞され、曲はミケーレ・ノヴァーロ (Michele Novaro) によって作曲され、ジュゼッペ・ヴェルディによって編曲(WIKIより)」


・・・日本のスキピオ、三宅博先生。
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2 コメント

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Unknown (rimrom789)
2016-12-13 23:26:48
ベッラ様
ヘンデルはドイツ人で英国に帰化し、その後
英国国歌の基礎を書き上げたそうです。

イギリスはEU離脱しても欧州内では表面的には仲良く見えます。
王室の婚姻なんて殆ど雑種みたいな物でしょう。

NHKで「ドラマ 東京裁判」再放送中。
ケント・ギルバート氏のコメントに間違った個所は一個も無い。
http://best-times.jp/articles/-/3968

今アメリカで「Killing the Rising Sun」(昇る太陽を殺す)というタイトルの本が売れているそうです。
原爆投下を正当化する内容らしい。
じゃあアジア、アフリカの植民地化でどんな
悪行をした?と聞きたいですね。
アメリカの居直り (rimrom789さまへ)
2016-12-14 19:27:58
アメリカの民度はあの文化でも何となくわかります。
ここには書きにくいのですが、アメリカの一部の音楽は好きではありませんし、アメリカの料理もあまり好みません。
リンクを拝見しました。
ケント・ギルバード氏ですが、日本に永住するつもりなのか日本に好意的です。
それを日本人が言わなければならない。

沖縄でオスプレイが落ちたことも、トランプさんの影響かいままでとアメリカの返答が違います。
沖縄の知事は東京まできて抗議するそうですが、
これは難しいバランスですね。
アメリカのこれからの強い態度とチャイナの傀儡である
沖縄知事、ここで日本は受け身です。

rimrom789さまは音楽にも詳しいし、ヘンデルのことも
よくご存じです。
ヘンデルの曲は堂々としていて、彼自身はイタリアの
古代ローマの英雄(スキピオやシーザー)が好きなようです。ヘンデルはバッハとは違い明るくゴージャスな
感じです。

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