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時事問題を中心にブログを書く日々です。
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宮崎正弘氏のメールマガジンより~ジャカルタにおける習近平の非礼

2015年04月23日 | 政治

★ 日本国内のテロに対する警戒も大変甘く、不安だが、今、統一地方選で立候補している「次世代の党」候補者のポスターが破られる、ひどいときは蹴破られることが相次いでいる。
「拉致問題」のポスターも破られることが続いている。
何かと心配な国内事情を書くのは選挙後に。

今は「投票率」をあげるように、呼び掛けることが大切。みなさま棄権はなさらないように!!

では、宮崎正弘氏からの最新メールマガジンをご覧ください。



「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)4月24日(金曜日)
   通算第4524号  <前日発行>
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 ジャカルタにおける習近平の非礼、安部演説前に席を立った
   反省を求められているのは日本ではなく、中国だ

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 ジャカルタで開催されたバンドン会議を記念する「アジア・アフリカ首脳会議」。
4月22日に習近平と安倍首相との会談は25分間だけ実現したが、日中関係は「改善されつつある」、「多少の進歩がある」などと無内容な修辞に終始して実質の上の成果はなかった。

日中首脳会談で中国は「AIIBは世界多数から賛同を得られた」などと自画自賛、安倍首相は「ガバナンスに問題がある」としたが、習近平は聞く耳を持たなかった。

 そして本会議で安倍首相の演説が始まる前に、習近平は傲然と席を立って、会場を跡にした。安倍首相の積極的平和主義に、この軍国主義のくにの指導者は背を向けたことを意味する。

 習近平は何を訊きたくなかったのか。
 それは安倍首相の演説に「強い者が弱い者を力で振り回すことはあってはならない。法の支配が大小に関係なく国家の尊厳を守る」
 そして「侵略または侵略の脅威、武力行使によって、他国の領土保全や政治的独立を冒さない。国際紛争は平和的手段によって解決される等としたバンドン会議の原則を、日本は先の大戦の深い反省とともに、如何なる時でも守りぬく国であろうと誓った」
 この日本の積極的平和路線を習近平は受け入れることができないのである。

 なおインドネシアで開催された、この「アジア・アフリカ首脳会議にインドのモディ首相と韓国の朴大統領は欠席した。

 (余談。この100ヶ国もの代表が集まる大会議はバンドンでは無理で、ジャカルタで開催された。会場となったコンベンションセンターはジャカルタ市内のど真ん中に位置し、大統領主催のパーティ会場、安倍首相の宿泊した豪華ホテル「ムリア」も近い。
 バンドンへは二年前に筆者もバスで行ったことがある。早朝にジャカルタをたって、昼過ぎにバンドンへ到着。静かな大学町、芸術の街、そしてグルメの街でもあり、バンドン会議を記念するホールは入場無料、スカルノの蝋人形がおいてあった。
帰路は繁華街から雑然とした駅前通をぬけ駅で列車の時刻表を確認して鉄道を利用した。途中の田園風景はノスタルジアを感じる。にわか雨になった午后7時頃、ジャカルタに着いた記憶が蘇った。筆者が宿泊したのは市内のやや南側のビジネスホテル、周囲は日本企業が多く、鉄板焼き、居酒屋、焼き鳥などが揃っていて目を丸くした)。

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日本と米国がAIIBへ同時参加するシナリオもある


 (承前)
 さてAIIBへの日米参加だが、日本は四月初旬になって米国との綿密な連絡をもとに、もし参加した場合の条件を同時に模索しはじめている。
米国が厳しい条件付きで参加する可能性を示唆したからで、「透明性」と「審査方法の孝平」など、出資金は15億ドルと想定された。

要点をまとめると、日本の要求は
(1)融資審査能力への疑問がある
(2)公正なガバナンスへの不安が残る
(3)既存の国債機関との関係をどうするかが不透明である

米国が態度を軟化させたのは、想定外の西側諸国の参加というドミノ現象をまのあたりにして外交的失点と認識したからだ。ルー財務長官が急遽北京を訪問したのも、その変化の表れであり、つづけて来日した李婦近国務次官補も「AII場が高いレベルで運営されるにはAD美並びに世界銀行との共同プロジェクトに取り組むのも一案だ」とし、AII場の設立に米国は反対していない」ことを強調した。潜在的加盟申請国に圧力をかけていた米国が態度を豹変させているのである。

もっとも、これはシナリオの一つであり、4月28日の日米首脳会談、五月の日中韓三ヶ国の財務相・中央銀行総裁会議などを経て、五月下旬のドレスデンでのG7財務省・中郷銀行総裁会議、さらに六月の日中財務対話(北京)、引き続くG7首脳会議を経て、六月下旬の正式態度を表明する。

議論の中心は組織運営の透明性、審査基準などで、煎じ詰めて言えば「西側のルール」に従った、シティ発祥のグローバリズムに準拠するか、あるいは中国の言う「アジア独特のルール」(つまり華夷秩序的な金融ルール)の傾くのか、なのである。
AIIBに先に参加表明した欧州勢は設立協定の討議にすでに加わっているので、もし中国側が西側の要求とあまりにかけ離れたルールになる場合、米国も日本も議会が予算を承認しないことになる。
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2 コメント

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Unknown (神社百景)
2015-04-24 03:48:52
さすが宮崎正弘さんです。
このネタ、何度も使えそうなネタだと思います。
チャイナは再び内乱になりそうな気配 (神社百景さまへ)
2015-04-24 10:12:49
今度は外国に財産を移した高官たちが追及されているようですが、取り調べをする共産党政権もややこしいことを
しているのに、笑えない現実とききます。
こうして内部で波乱があり、国内で繰り返される反乱など、大陸の「歴史的に繰り返される」動乱が避けられないのではと感じます。

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