中学校の英語は、読み書きが中心である。聞く・話すができなくても読み書きだけで70点はとれる。
中学で70点とれれば、進学校にない限りたいていの高校に合格する。
だから、中学の英語の教師は点のとれる読み書きに重点をおくことになる。
「I hava an apple」は、アイハヴァナポー、という発音になるが、ほとんどの英語の教師は発音の中で綴りも伝えたいとの思いから、「アイハヴ アン アプル」と発音する。うっかり「ナポー」なんて発音をして「apple」を「nappo」なんて書かれると大変だと思うからである。
生徒もあてられて答えるときには、てれてれと恥ずかしそうに「アイハヴ アン アプル」と答える。
英語の授業を数多く見てきたが、たいていはそういう授業であった。
そこに、PPAPがやっててきた。
PPAPでは「apple」は「アポー」と発音されている。これによって、中高生が勇気をもってアポーと発音できるようになるかもしれない。
英語の教師も勇気を出して「アポー」と発音するようになればいいなと思う。
中学の英語の授業にとっては、PPAPは画期的な出来事のような気がする。