今なんとなく思い出したこと。
今から30年ほど前の話。
息子が5歳くらいのとき、ショッピングセンターで迷子になった。夫婦でうろたえていたら、放送で息子が迷子だとアナウンスがあった。
やれやれと少し安心し、サービスセンターに向かった。
私の頭の中では、息子はわんわんとなきじゃくって私を見つけたらかけよってきてズボンをつかんで泣く、という図だった。
指定されたところに行ってみると、息子はお姉さんからもらった厚紙の組み立てセットにはさみを使って夢中になっている。
息子の名前を呼ぶと「ちょっと待ってこれ作ってるから」ということであった。
私が頭で描いていた図は見事にはずれてしまった。
つくりかけのセットを袋に入れてもらって家に帰った。
まあ、親が思うより子どもは意外とたくましいものだなというのが感想であった。