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富山第一高校のサッカー全国制覇に感じた本気

2014-01-14 10:26:29 | Weblog
地元民として書かせていただきます。

昨日の高校サッカー選手権で、富山第一高校が全国制覇しました。
初優勝です。
非常に喜ばしいことです。

優勝したことそれ自体も素晴らしい上に、
後半46分までリードを許していたのを追いつき、
最終的に逆転したという勝ち方に心打たれました。
勝ち方が喜びをより価値のあるものにし、
彼らに対し感謝したい思いを湧きあがらせてくれました。

富山第一高校は、
決して静岡のような、いわゆるサッカー処にあるわけではありません。
大都市の学校でもありません。
越境入学で有力な選手を獲得してきた学校でもありません。
雪国のハンデもあります。
少子化の影響を受ける、地方の一私立高校です。
確かに、地元の強豪校ではありますが、
全国的に見ればそう突出した存在ではなかったと思います。

多くの富山の人も「一戦でも多く勝ってほしい」と応援しながらも、
「いつか敗退するんだろう」という半ば諦めの気持ちで見ていた。
それが常識的な大方の大人の戦前の認識だったと感じています。


ところが、本人たちは本気で「日本一」を狙っていました。
まず決勝全日のインタビューで、彼らが揃いも揃って言ったのが
「日本一になる」「自分がヒーローになる」という発言。
それもテレビに向かって言わされているのではなく、
まるで確信しているかのような口調だったのが驚きでした。

富山という土地柄でのこうした発言は尊大ともとられかねず、
こんな自然にそうした言葉が
富山の人の口から出てきたことは聞いたことがなかったからです。
そして、後半46分までリードを逆転したのも、
どんなに追い詰められても「自分たちが日本一」だと信じ続けていたからでしょう。

全ての人が日本一になれるわけではありません。
ヒーローになれるわけではありません。
実現の可能性は相当に低いものだと思います。
ただ、「日本一になれない」と思いながら行動していると
可能性はもっと低くなる、それだけは確かです。

最後まで自分たちを信じて行動するチームが、
ごくごくありふれた普通の地方都市から生まれ、栄光をつかんだという事実は、
大きな感動と共に、
なんとなく諦めながら生きている大人たちへの問いかけを与えてくれたように思います。

富山第一高校、おめでとうございます。
そしてたくさんのことを教えてくれて、ありがとうございます。

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