Made in CHINA by JAPAN-日本唯一の中国女性人材育成コーチ&トレーナーのブログ

中国でのコミュニケーション研修と日本でのマーケティングコーチの展開を綴る。手帳術セミナーもやってます。

『福井モデル 未来は地方から始まる』

2017-06-14 09:34:50 | ブック・レビュー
この本を読もうと思ったきっかけが、著者・藤吉雅春さんが書かれたコラムで
「この本が知らないうちに韓国で爆発的に売れていた」と書かれていたことでした。

それが理由で藤吉さんは韓国で開催されたイベントにゲストとして呼ばれ、
「涙が出るほど感動した」や「これを読んで人生が変わった」という韓国人に次々に遭遇します。

「涙が出るような本ではないはずなのに…」と戸惑う中、
韓国の地方経済や社会構造が日本とは大きく異なっていることで、
地方都市から経済環境を変えていこうとする人物が
韓国では日本のように生まれづらい背景があるのを知った…という内容でした。

これが非常に興味深かったので、
そもそも藤吉さんが書いたこの本をまだ読んだことがなかったなと思い、手に取った次第です。


「福井モデル」とタイトルにはありますが、
福井のみならず、住みよさランキングで上位常連の富山、石川の北陸についてのモデルを紹介。
富山市のコンパクトシティ構想についてもかなりの分量で触れられています。
(実情はここに書かれているほど理想的なものでもないというのは
富山市民の方はおっしゃっていますが。)

序盤に書かれていたことで非常に腑に落ちたのは、
京都は実は革新的なことが大好きであること。

その背景には、何度も壊滅的な危機を経験して、
根本からの変化を迫られる状況に遭遇していたこと。

応仁の乱しかり、明治維新後の遷都しかり。

そうした追い込まれた状況が、新たなイノベーションを作り出すこと。


ただし、実際感じるのは
「不景気だ」と言いながら真剣に現状にメスが入っていないのは、
日本全体にまだ「余力がある」という見方が主流だからなのでしょう。
「まだ今まで通りでもなんとかなるんじゃないか」。

そういう意味では富山は余裕がありすぎて、
ここに書かれているような変わり方ができていない人が
むしろ多いように感じるのですが…。

とはいえ、日本の地方で次の世代に向けた胎動があるのは
希望が持てることです。


読後、確かに韓国人の感動ポイントは、
どうしても日本人目線で見てしまう私にはよくわかりませんでした。

ただ感じたのは、コラムに書かれていた通り韓国にその動きがめったにないというのであれば悲しい。
隣国の経済は、多少なりとも日本にも影響するのですから。


福井モデル 未来は地方から始まる
藤吉雅春
文藝春秋
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