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庭師のブログ (21) マノア渓谷 

2017年02月10日 | 日記
第21話 マノア渓谷

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オアフ島の東側は、屏風を立てたような急峻な山がそびえている。コーラル山脈である。

川に沿って、その山懐に入っていくと、マノア渓谷と呼ばれる小さい川がながれている。山道の終点に、高い滝がある。有名なマノアの滝である。

今回の旅では、ハワイの自生植物を見ておくのもいいかなと思って、予定に入れておいた。

バスの終点の住宅地から、ちょこちょこっと山に入りこむと、すぐそこに滝があるような記述がしてあったので、散歩程度に考えていたら、ちょっとしたハイキングになった。

道のすぐ下に小さなマノア川が見える。ここでジェラシック映画の撮影が行われたと、以前聞いたことがあるが、そういえば、こんな感じだったかなと思った。小さな恐竜が群れをなして、川をピョンピョン跳んでいるシーンもここで撮影したのかもしれない。

急に開けたところに出た。20人くらいの人がいた。そこがマノアの滝だった。

水量も少なく、日本人が見たらそれほど感動する滝ではないが、それでも20メートル近くはあった。

みんな滝をバックに記念撮影をしている。私みたいに一人で来ている人もいて、仕方なく滝の写真だけをとっていた。

「写真を撮ってあげましょうか?」 

と声をかけた。

にっこり頷いて、その若い人は、カメラを差し出した。

シャッターを押して、写りぐあいを確かめた。満足そうな笑顔でお礼を言われて、一ついいことをしたなと思った。

滝を見ながらおにぎりを食べていると、日本人の若いカップルが、互いに写真をとりあっていたので、今度は二人一緒にとってあげた。またまた、いいことをした。









 (下の写真) 道路のように見えるけど、下から見上げたマノアの滝です。 



滝から流れ下るマノア川は(上の写真)、住宅地の中を横切り(下の写真)、ハワイ大学マノア校【ハワイ大学】のキャンバスを通って、海に出ます。


ハワイには、野生のニワトリがいたるところにいる。

山の中はもちろん、マノアの住宅地の木の茂みの中から、ニワトリが出てくるのをよくみかけた。追いまわしたり、捕まえたりする人がいないとみえて、私が近づいても平気な顔をして、普通に歩き回っている。

時折 “コケコッコー” と鳴く声が聞こえてくる。

のんきに鳴いているおんどりと違って、めんどりはたいてい雛をたくさん連れて餌さがしにいそがしい。

9匹の雛を連れていたグル―プがいた。持参のレーズンパンを細かくちぎって、ひよこの前に投げてやると、2,3匹のひよこがすぐに寄ってきて、そのうちの一匹がパンをついばんで食べる。

お母さんには、ちょっと大きめのパンを投げ与えた。すぐくちばしでついばむが、首を振って、小さく切ると、目ざとく‘テケテケテケテケ’と寄ってくる子供に与えてしまう。何度やっても、決して親が食べることはなかった。

よそ向いているように見えるが、親はどの子がパンをたべて、どの子がまだ食べてないか、ちゃんとみていて、振り分けているのだ。

どこの世界でも、母親は偉い。





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