華氏451度

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「愛国心に興味なし」お客さまのコメント・前編

2006-09-11 03:43:56 | 非国民宣言(反愛国心・反靖国など)

 先日「愛に関するメモ――愛国心に興味はない」という記事を書いたところ、多数のコメントをいただいた。私のブログは公開しているとはいえ他者へ呼びかけようという意識のやや薄い「日記」「覚え書き」なので(※)、普段はそれほどたくさんのコメントを頂戴できるわけではない(たいしてアクセスのあるブログでもないし。汗)。だが憲法だの教育基本法だの愛国心だの靖国神社だの天皇制だの……をテーマにするとしばしばコメントが2桁台になり、ヘタレ・ブロガーとしては眼が点になりそうだ。やっぱり皆さん、興味のあるテーマなんだなあ。

(※自分のブログに1ミリでも世の中を変える力があるなどとは、ゆめにも思っていない。私にとってブログとは自分の中で何ものかを確信し続け、さらにごく少数であっても同じ問題意識を持つ人達に対して思いつくままに語りかける手段の一つにしか過ぎない。そういう感覚で気楽に気軽に書いているだけだ)

 コメントは当然のことながら短い感想が多く、「読みましたよ」「同じテーマの記事を書いたのでTBします」などのひとこと挨拶コメントもある(孤掌鳴りがたし。言いっ放しの覚え書きだから原則として読んでくれる人がゼロでもかまわないのだが、所詮は私も凡人。読んだよと言ってもらえれば、それだけでも自分が独り凍原を行く旅人ではないとわかって非常に嬉しいのだ)。ときには難詰調のものや、何を言いたいのかよくわからないコメントもないではない。

 でも同時に自分がわかっていなかったことを教えて貰ったり、新しい視点を提供していただくものも少なくなく、これがブログのおもしろさなのだろうなとふと思ったりする。

 前置きが長くなったが、愛国心関連のコメント群のうち村野瀬玲奈さんが書いてくださった一文について、luxemburgさん から次のようなアドバイスをいただいた。ちなみに村野瀬さんは多くのブログに意見を書いておられる方で、時々私の所なんぞへも来てくださっていつも恐縮している(歴史認識の正確さ、文章の論理性ともに秀逸で、教えられることが多い。ほんとすんません、私みたいなしょーもない寝言ブログまで読んでいただいて……勘弁してください。汗)。

村野瀬玲奈さんがここまで書かれたのはコメント欄ではもったいないから、私なら「お客様エントリーシリーズ」で一個エントリーにしますね。いつものことながら正確な歴史認識に感服します。】

 そっか。そうだよな――というのが率直な感想。私ひとりで納得したり、おもしろがってちゃいけないんだよな。エントリを覗いてくださった方が、みんなコメント欄も読んでくださるとは限らない。それならば、独り占めするのが勿体ないようなコメントは、エントリを立てて積極的に公開していくべきだろう。(これまで私はブログ=覚え書き論者で、要するにあくまで私的なものだという感覚があった。だがいくら私的な寝言でも公開した以上は公的な性格を持つわけで、それならば自己チュー的な感覚は少し改めるべきだろう)

 ――ということで、村野瀬さんのコメント。

【たとえば、「パトリオティズムはならず者の最後の逃げ場所」という言葉に深くうなづく私です。「愛国心」とは何かいろいろな考え方があるでしょう。しかし、現実には、個々人(たとえば久々さん)がどう考えようとも、「愛国心」と国家が呼ぶものを国家は人々に押し付けようとする。国旗という形で。国歌という形で。国家のために死ぬことを称揚するという形で。「~に従わない者は非国民だ」という圧力とともに。】

【我輩はムルである。「愛国心! と叫んで日本人が肺病やみのような咳をした。愛国心! と新聞屋が云う。愛国心! と掏摸が云う。愛国心が一躍して海を渡った。英国で愛国心の演説をする。独逸で愛国心の芝居をする。東郷大将が愛国心を有っている。肴屋の銀さんも愛国心を有っている。詐偽師、山師、人殺しも愛国心を有っている。愛国心はどんなものかと聞いたら、愛国心さと答えて行き過ぎた。五六間行ってからエヘンと云う声が聞こえた。三角なものが愛国心か、四角なものが愛国心か。愛国心は名前の示すごとく心である。心であるから常にふらふらしている。誰も口にせぬ者はないが、誰も見たものはない。誰も聞いた事はあるが、誰も遇った者がない。愛国心はそれ天狗の類か。」
愛国心に興味のない人はいいのですが、愛国心を他人にも持ってもらいたいと思っている人は、愛国心とは何か、愛国的行為とは何か、きちんと定義してから書き込みをお願いしますね、と言いたくてパロってみました。】

 ムルの奴、最近顔見ないと思ったら、村野瀬さんとこに行ってたのかよ(笑)。うちのトマシーナが、「兄貴、何処うろうろしてんのかなぁ」と寂しがってるぞ。

……てな話はどうでもいい。ここで一部紹介したが、村野瀬さんが提起された問題はいくつもある。それについてこれからひとつひとつ、私なりに――馬鹿の考え休むに似たりと言われようとも――エントリを立ててみたい(という、今回は幕が上がる前の簡単な口上)。今日は狂乱するほど忙しかったので前置きプラスアルファということで、以下、明日以降。 

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